シラバス情報

科目名
健康栄養研究法Ⅰ
開講年度学期
2025年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
1単位
時間
火曜日V時限(16時20分〜17時50分) 
教室
536教室
教科書
病態理解で差がつく 栄養療法の進め方(羊土社;栗山 とよ子著 ISBN978-4498018044)
臨床栄養教育トレーニングテキスト:症例から学ぶ栄養ケア(医歯薬出版;本田佳子編、ISBN978-4-263-70813-2)

1.担当教員
担当教員
谷内 一彦
研究室
1号館6F メール:k-yanai@sendai-shirayuri.ac.jp
オフィスアワー
月曜日〜木曜日:9-17時(事前にメールによるアポイントメントが必要)

2.授業の目的
(1)授業の目的
病院等に勤務する医療従事者である管理栄養士として専門分野での課題に関する問題解決力と研究力を養うことを目的に、少人数体制で指導を行う健康栄養研究法をゼミ形式で学ぶ。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標:
具体的な臨床症例を通して栄養ケアを学び、栄養食事療法による治療を学ぶ。さらに医学と栄養に関する最新の論文(日本語、英語)を読める能力を養う。
ディプロマポリシーとの関連:
健康栄養学科のディプロマポリシー1.「人の健康と栄養および疾病の成り立ちに関する専門基礎知識を身につけている」、2.「人間の食行動と食環境を把握しエビデンスに基づく基準に照らして、健康・栄養課題への支援や対策の実践的方法の基礎を身につけている」を実現するため、専門基礎分野の知識の獲得と実践力の修得を目指す。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシー/カリキュラム・マップはUNIPAのリンクからご確認ください。

3.授業の概要
指定する教科書に沿って、医療機関で行われている具体的な症例ごとの栄養マネジメントを学ぶ。最初は教員が講義形式で行うが、学生がそれぞれの担当部分を講義するゼミ形式を予定している。また教員が紹介する医学と栄養に関する最新の論文(日本語、英語)を読み、内容を理解して管理栄養士としてどのように対応するのか自らの考えを述べる能力を養う。自ら関連する医学文献を探すことも必要である。健康栄養研究法はディスカッション、ディベート、グループワーク、プレゼンテーションを通して学ぶアクティブ・ラーニングである。3年次「健康栄養研究法Ⅰ」と「健康栄養研究法Ⅱ」は関連しておりゼミ形式で授業を行う。テーマは、肥満症、糖尿病、高尿酸血症、脂質異常症、虚血性心疾患、、高血圧症、腎疾患、肝炎、肝硬変、炎症性腸疾患、がん、、脳卒中、摂食嚥下障害、褥瘡、サルコペニア、認知症、うつ病などで、受講者と相談して内容を決める予定。この科目は医療機関(病院、検診センター等)で実務経験のある医師・産業医による授業です。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
教員が指定する教科書や紹介する医学論文を読んで内容を事前に把握し、プレゼンテーション、ディスカッション、ディベートする準備をする。事前学習、講義、事後学習で15回で1単位となることを理解して、予習を行うこと。
(2)授業の受け方
ゼミ形式なので集中して受講する必要がある。学生の理解度を確認するため教員だけでなく学生同士も質問するので予習・復習を行う必要がある。
(3)復習の仕方
ゼミの参加者の紹介する内容を理解して、授業後に関連論文を自分で探すこと。関連する管理栄養士国家試験問題を解いてもよい。

5.受講にあたってのルール
授業は、教員と学生が直接人間的なふれあいを通して学問を教え学ぶ場であり、学生生活の基本になるものである。したがって、授業への出席は重要・必須であり、自主的な学問への探究心なくしてその成果を期待することはできない。70%の出席がなければ単位を認定することはできない。 なお、定められた理由により授業を欠席した場合は、公認欠席扱いとなる。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
イントロダクション
第2回
栄養療法を実践するために知っておきたいこと
学生による講義:5月13日
第3回
経腸栄養療法を成功させるために理解が必要なこと
学生による講義:5月20日
第4回
静脈栄養療法を成功させるために理解が必要なこと
学生による講義:5月27日
第5回
重度の栄養障害患者の栄養療法 〜COPDを合併したアルコール多飲患者と神経性やせ症患者を例に 
学生による講義:6月3日
第6回
胃切除・全摘術後の栄養療法
学生による講義:6月10日
第7回
短腸症候群の状態になった患者の栄養療法
学生による講義:6月17日
第8回
重症患者の栄養療法〜とくに重症熱傷を中心に
学生による講義:6月24日
第9回
心不全患者の栄養療法
学生による講義:7月1日
第10回
肝性脳症を伴う非代償性肝硬変患者の栄養療法
学生による講義:7月8日
第11回
腎障害患者の栄養療法
学生による講義:7月15日
第12回
重症妊娠悪阻患者の栄養療法
学生による講義:7月22日
第13回
補講
第14回
健康栄養研究法IのまとめI
第15回
健康栄養研究法IのまとめII
第16回
予習・復習
内容は相談して、担当する症例を決める(詳細日程・担当は掲示参照)。可能であれば課外に病院の栄養科を教員と一緒に訪問する。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
ゼミへの出席、ゼミにおけるプレゼンテーション、ゼミにおける積極性、質疑応答を総合的に評価する。

8.参考図書・文献
栄養療法ドリル
泉野浩生編
羊土社
978-4-7581-0912-3
わかる、できる栄養療法
栗山とよ子
羊土社
978-4-7581-0913-0

9.履修上の注意
身体の不調、悩み及び精神的に問題が生じた学生は、速やかに申し出ること。具体的な対応策を一緒に考えます。ゼミ中は私語は厳禁。最終成績はゼミ出席が考慮されるので、授業を欠席すると不利になる。