食や食品を取り巻く環境は、1990年代から社会構造と世帯構造の変化を背景に、調理食品、外食・中食への需要増加など食へのニーズの変化、輸入食品の増加、食のグローバル化の進展など、大きく変容しています。その一方で、BSE問題、食品の偽装表示問題、中国産冷凍餃子への農薬混入問題、東日本大震災による食品中の放射性物質問題など食の安全を揺るがす事件や事故が相次いで発生するとともに食品の安全性について国際的標準化が求められています。このような状況を背景に、「食品安全基本法」(H15)と「食品表示法」(H25改正R6完全施行)が制定されました。また、「食品衛生法」が大きく改正(H30改正R3完全施行)されました。本授業では、これら法律の理解と食品の安全性を確保する目的や方法について学び、食品衛生の基礎知識を習得することを目的とします。
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