シラバス情報

科目名
公衆栄養学Ⅱ (木曜Ⅲ校時)
開講年度学期
2025年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜日3校時(13:00〜14:30)
教室
教科書
前期 公衆栄養学Ⅰで使用した教科書

健康・栄養科学シリーズ『公衆栄養学』改訂8版(監修 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
編集  吉池信男/林宏一

1.担当教員
担当教員
佐々木 裕子、大江 裕子
研究室
佐々木 裕子(1号館6階173室)
大江 裕子 (非常勤講師)
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
市町村レベルでの健康増進と疾病予防を目指す栄養政策や活動について理解する。
地域の健康・栄養問題および関連要因の把握,課題分析を詳細に行い,関係者・関係機関の横断的な連携・協働を促進し,健康・栄養施策の計画立案,実践,評価,フィードバックを行う。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 地域における食環境づくりを習得する。
② 健康づくり政策を担当する行政、管理栄養士の役割を説明できる。
③ 健康づくり・食環境づくりに関連する行政組織と社会資源の役割を学ぶ。
健康栄養学科のディプロマポリシーである「3.ヒューマニズムと倫理観を持って社会に貢献し、人々との信頼関係(又は、良好な人間関係)を築く素養を身につけている。」に基づき、地域住民や他職種との関わりを学習する。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシー/カリキュラム・マップはUNIPAのリンクからご確認ください。

3.授業の概要
この科目は、行政栄養士の実務経験を持つ教員による専門的な授業です。
前期の公衆栄養学Ⅰで学んだことから、人々の健康の保持増進について、地域ではどのようにしたらよいかを具体的に学習する。住民は、病院や施設から地域に帰って暮らすことをふまえた上で、栄養計画、食事摂取基準、保健上の問題、地域診断・地域特性の把握・社会資源の把握等を体系化し、管理栄養士としての公衆栄養活動の企画や実施方法および評価方法についてシュミレーションする。市町村の行政栄養士とオムニバスで行う。
毎回実生活で生じる様々な事象を取り上げ、それらを地域ではどのように解決できるかということを実例を挙げながら説明する。アクティブ・ラーニングを通して体験知や実践力をつける。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 教科書を使った予習が必要。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておく。
 目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。
(2)授業の受け方
アクティブラーニングを含む。グループによる演習を行う場合がある。小テストを行い、学習成果を確認する。
課外活動によるレポート課題、企業への事業参画も含む。
(3)復習の仕方

5.受講にあたってのルール
臨地実習等で欠席の場合は、補講あるいはレポート提出を持って代用する。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
9月18日 1回目
オリエンテーション
公衆栄養学の各論と4年生の臨地実習にむけたガイダンス
地域における栄養プログラムの評価
グループで作成した事業の評価指標が正しく活用ができるようにする。
佐々木 裕子
第2回
10月2日 2回目
地域特性を考慮した公衆栄養プログラム
第1回課題を出します。10月 日締め切り
大江裕子
第3回
10月9日 3回目
地域における栄養プログラムの展開法①

市町村の実際を例にとってPDCAサイクルでの事業展開を説明する。
大江裕子
第4回
10月16日 4回目
地域における栄養プログラムの展開法②
集団と個人での目標設定や支援の方法の違いも説明する。
大江裕子
第5回
10月23日 5回目
健康づくり施策の推移と展開
ヘルスプロモーション
佐々木裕子
第6回
10月30日 6回目
食品の安全における行政栄養士の役割
東北農政局特別講義
みどりの食料システム戦略—東北の未来の食のために、私たちにできることについて考える。
講師:東北農政局消費・安全部消費生活課 寺門 瞳 先生
佐々木裕子
第7回
11月20日 7回目
健康・食生活課題の要因分析①(ライフステージ別)

市町村の実際を例にとってPDCAサイクルでの事業展開を説明する。
大江裕子
第8回
11月27日 8回目
健康・食生活課題の要因分析②(ライフステージ別)
ライフステージ(思春期、働き盛り、高齢者)
大江裕子
第9回
12月4日 9回目
公衆栄養プログラムの目標設定と事業計画(小テスト実施)
アセスメントに用いる項目と指標を理解する。
大江裕子
第10回
12月11日 10回目
公衆栄養プログラムの事業立案と予算
事業に係る予算作成と予算の流れを説明する。
大江裕子
第11回
12月18日 11回目
地域特性を考慮した公衆栄養プログラム①肥満
みやぎ21健康プラン
大江裕子
第12回
1月8日 12回目
食育における栄養プログラムの展開法(小テスト実施)
第4期宮城県食育推進プラン
大江裕子
第13回
1月15日 13回目
国,県,市町村の行政組織の理解
地域の社会資源と行政栄養士の心構え
大江裕子
第14回
1月22日 14回目
地域ケアのためのネットワークづくり・危機管理
行政に関わる職種とその役割
大江裕子
第15回
補講期間
国際栄養の理解
佐々木裕子
第16回
補講期間 定期試験
佐々木裕子
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
・試験(80%)…4回の小テスト、レポートを総合的に判定する。
・受講態度(20%)…グループ発表での態度、出席、レポート提出等。臨地実習以外での無断欠席は認めない。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・前提科目や履修条件について:この授業の単位が取得できない場合は、4年の公衆栄養学臨地実習は履修できない。
・臨地実習期間は、休講とするが、その期間外で実習に行く場合は、補講を行うので受講すること。
・資格要件に関する情報。:栄養士・管理栄養士必修科目(管理栄養士国家試験受験のために必要な科目)。
・特別な配慮を要する学生に対する扱い。:適宜相談可能。