シラバス情報

科目名
ソーシャルワーク演習(専門)Ⅱ
開講年度学期
2025年度前期、2025年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
火曜日・Ⅰ時間目
教室
537教室
教科書
教科書1:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集(2021)「最新社会福祉士養成講座 7ソーシャルワーク演習[社会専門]」中央法規出版
教科書2:高良麻子ほか編著(2022)「ジェネラリスト・ソーシャルワークを実践するために」かもがわ出版
教科書3:川村隆彦(2022)『ソーシャルワーカーの力量を高める理論・アプローチ』中央法規。
教科書4:岩間伸之(2019)『支援困難事例と向き合う』中央法規。

1.担当教員
担当教員
高田 洋平
研究室
高田: 5号館4階
オフィスアワー
金曜日2限

2.授業の目的
(1)授業の目的
 この演習は、ソーシャルワークにおける基本概念とコミュニケーションに関する知識の習得、多様な事例と専門知識を基にした利用者理解、制度理解をもとにミクロ・メゾ・マクロレベルのソーシャルワークの展開、関連してジェネラリスト・ソーシャルワークの枠組みの理解と展開ができるようになることを目的とする。そのために、ソーシャルワーク実践に必要な知識と技術の統合を行い、それを実践する能力(コンピテンシー)を習得することを目指す。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①社会福祉士に求められるソーシャルワークの価値規範を理解し、倫理的な判断能力を高める。
(心福DP(1)、心福DP(2))
②支援を必要とする人を中心とした分野横断的な総合的かつ包括的な支援について実践的に理解する。
(心福DP(1)心福DP(2))
③地域の特性や課題を把握し解決するための、地域アセスメントや評価等の仕組みを実践的に理解する。
(心福DP(4))
④ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークの対象と展開過程、実践モデルとアプローチについて実践的に理解する。
(心福DP(4))
⑤実践の質の向上を図るため、スーパービジョンについて体験的に理解する。
(心福DP(1)心福DP(2))
※①〜⑤は厚生労働省が指定する「ソーシャルワーク演習(専門)」の内容と水準である。この内容と水準には、もうひとつ「実習を通じて体験した事例について、事例検討や事例研究を実際に行い、その意義や方法を具体的に理解する」(心福DP(4))があるが、これは4年前期のソーシャルワーク演習(専門)Ⅲの到達目標とする。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版DP【https://drive.google.com/file/d/1ILxl3LLuFvjYjb2-vAQtQ3KVYPA2AHEF/view?usp=sharing】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版カリキュラムマップ【https://drive.google.com/file/d/1fwNzovxKgLy1OA-V682iU3G5pWAc99Sw/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 本科目は、『ソーシャルワーク演習』(2年前期)』ならびに『ソーシャルワーク演習(専門)Ⅰ』(2年後期)で修得した自己覚知や基本的な面接場面でのコミュニケーション技術、ソーシャルワークの展開過程などを基本として、様々なソーシャルワークの事例を活用し総合的かつ包括的な援助活動について学ぶ。その学びを通して、ソーシャルワークに関するコンピテンシーの理解と習得が主たる演習テーマとなり、それを身につけることが目標となる。特に実習が終了した後期は、実習で体験したコンピテンシー習得とミクロ・メゾ・マクロレベルのソーシャルワークの展開に関する知識の醸成と創造的思考力の獲得を目指すAL(アクティブラーニング)中心型の授業となる。
 授業は3クラス別に行うが、原則として、最初の40分は学生の発表(レジュメと資料を用いたプレゼンテーションが基本型)で、後半の40分はその内容に関する討論や演習を展開する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
報告者はレジュメと資料を作成する。その際、必要に応じて教員の事前指導を受けること。
報告者以外の学生は教科書を使った予習が必要である。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。
(2)授業の受け方
報告者の発表を傾聴し、発表や予習した内容から積極的に質疑応答を行う。
また、演習を展開する場合には、主体的・協調的態度で取り組む。
(3)復習の仕方
復習は、その日のうちにレジュメと資料を整理し、疑問点を調べて加筆すること。

5.受講にあたってのルール
報告者は入念な準備をすること。それ以外のメンバーは質疑応答において積極的に発言すること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
第2回
第3章 第2節
服役を繰り返す福祉ニーズのあるクライエントへの他機関・多職種による支援を考える②
教科書108-119を読んでくる
第3回
第3章 第2節
服役を繰り返す福祉ニーズのあるクライエントへの他機関・多職種による支援を考える③
教科書120-132を読んでくる
第4回
教科書1の事例:メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える①
教科書133-152を読んでくる
第5回
教科書1の事例:メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える②
教科書152-170を読んでくる
第6回
教科書1の事例:子どもや親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える①
教科書171-193を読んでくる
第7回
教科書1の事例:子どもや親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える②
教科書193-210を読んでくる
第8回
教科書1の事例:クライエントが一番気になっている問題から支援を考える①
教科書210-227を読んでくる
第9回
教科書1の事例:クライエントが一番気になっている問題から支援を考える②
教科書228-241を読んでくる
第10回
教科書1の事例:災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える①
教科書241-257を読んでくる
第11回
教科書1の事例:災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える②
教科書257-267を読んでくる
第12回
教科書1の事例:災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える③
教科書267-283を読んでくる
第13回
教科書1の事例:地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える①
教科書283-295を読んでくる
第14回
教科書1の事例:地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える②
教科書295-316を読んでくる
第15回
前期の総括
第16回
ジェネラリスト・ソーシャルワークとは何か①
第17回
ジェネラリスト・ソーシャルワークとは何か②
教科書2:pp.19-49を読んでくること。
第18回
行動理論アプローチ
教科書3:pp. 56-75を読んでくること。
第19回
危機介入アプローチ
教科書3:pp.95-112を読んでくること。
第20回
問題解決アプローチ
教科書3:pp.113-131を読んでくること。
第21回
システム理論アプローチ
教科書3:pp.165-186を読んでくること。
第22回
子育てに悩む母親へのアプローチ
教科書3:pp.212-227を読んでくること。
第23回
中途脊髄障害者へのアプローチ
教科書2:pp.228-243を読んでくること。
第24回
様々な理論・アプローチ
教科書3:pp.229-244を読んでくること。
第25回
支援困難事例と向き合う
教科書4からテーマを選択し決定
第26回
支援困難事例と向き合う
教科書4からテーマを選択し決定
第27回
支援困難事例と向き合う
教科書4からテーマを選択し決定
第28回
支援困難事例と向き合う
前期分のレジュメ・資料等に目を通しておくこと。
教科書4からテーマを選択し決定
第29回
支援困難事例と向きあう
後期分のレジュメ・資料等に目を通しておくこと。
教科書4からテーマを選択し決定
第30回
演習全体の総括(コンピテンシーの獲得とミクロ・メゾ・マクロレベルのソーシャルワークの展開に関する知識の醸成と創造的思考力の獲得)
第31回
第32回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
 演習形式による発表内容と取り組みを総合的に評価する。
(1)演習形式での報告内容(プレゼンテーションとそれに必要なレジュメ、資料の水準と精度)
  (到達目標①、到達目標②、到達目標③、到達目標④、到達目標⑤)
(2)演習形式における質疑応答での発言と参加
  (到達目標①、到達目標②、到達目標③、到達目標④、到達目標⑤)

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)特別な配慮を要する学生は相談しながら進めるので申し出て欲しい。
(2)自然災害などで通学が困難な時にはzoomで授業を実施するので、必ずUNIPAを確認すること。