シラバス情報

科目名
子どもと造形
開講年度学期
2025年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
金曜日・2限
教室
生活造形室
教科書

1.担当教員
担当教員
千 凡晋
研究室
5号館4階
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
子どもの表現活動や遊びを豊かにするために造形に関する知識・技能を深める。自ら製作活動を体験し、作り上げる楽しさと喜びを味わいながら、教育・保育現場で造形活動に関して支援、指導できる実践力、応用力を培う。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 様々な保育・教育現場での活用を念頭に置き、多様な画材・材料の探索、用具の扱い方などを学び、造形表現に関する応用力を高める。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
② 様々な造形表現の技法を学び、子どもの造形活動を支える知識・技能を身につける。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
③ 自ら材料、技法、題材を選び、製作の計画を立てて進みながら、教育・保育現場での具体的な支援や指導の手立てを見つけ、実践する力を養う。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版DP【https://drive.google.com/file/d/1ILxl3LLuFvjYjb2-vAQtQ3KVYPA2AHEF/view?usp=sharing】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版カリキュラムマップ【https://drive.google.com/file/d/1fwNzovxKgLy1OA-V682iU3G5pWAc99Sw/view?usp=sharing】

3.授業の概要
子どもが楽しく取り組める様々な表現技法を学び、それを用いて製作を行うことで、実際保育所・幼稚園・認定こども園などで行われる造形活動を支える知識と技能を身につける。本授業では学生主導のアクティブラーニングを用い、製作活動を通して作り上げる楽しさと喜びを体験しながら教育現場での造形活動に関する支援や指導の方法を自ら発見し、応用的に実践することを目指す。
基本、UNIPA、またはBAND「子どもと造形」にて諸連絡、及び課題の提示・提出を行う。また、授業過程、振り返りにおいてクリッカー、タブレット端末等を活用した「双方向型授業」を実施する。
この科目は、教育現場での実務経験のある教員による授業である。



4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
テーマごとに必要な材料と具体的な内容を案内するので、授業の事前準備として表現アイデアの構想、計画を立ててくること。
(2)授業の受け方
・個人が使用する道具類(ハサミ、デザインカッター、カッターマット、クレヨン、絵の具(水彩)、糊、ボンド、両面テープ、筆)は、各自用意する。基本道具類とリサイクル材、学生が簡易に準備できる材料などで可能な授業内容に調整する場合がある。
・当授業で製作したものはすべて見本集にまとめて整理する。「造形入門」の受講者は1年次の見本集を続けて使用する。見本集は本学科で4年間行うすべての造形活動の製作物を入れて保管するものであるため、丈夫でポケットが多いものを用意する方が望ましい。(立体製作物は写真を撮ってそれをプリントし、見本集に収める)。
・各授業後に出された課題はアプリBANDにて提出し、製作の成果を共有する必要がある。課題として出された製作物は完成後に撮影し、BANDにおける課題掲示板に提出期限を守って提出すること。
・本科目は、個人の作品を製作することではなく、保育者になる前提で子ども達の造形活動を支援・指導する技法、方法を体験し、その見本を製作することに目的がある。そのため、場合によっては各自の製作物において教員が手を加えることやアドバイスをすることがありうる。
・毎回の授業で学生による絵本の紹介がある。発表の際には選んだ絵本について「①対象年齢 ②ストーリーの要約 ③お勧めする理由 ④この絵本を現場で子どもに読ませる上で、どの場面、状況で活用したいか。」など各自の考えを発表する。
(3)復習の仕方
・授業時間内に終わらなかった作業は復習の時間を設けて製作を終わらせること。
・製作後、復習の時間にて必ず製作した活動の解説書を記録すること。製作中に気づいたこと、指導する視点で工夫できることなども記録するとより良い。
・学生間の学びの成果を共有するために、製作した見本は完成後に撮影し、それの解説付きでBANDにおける課題掲示板に提出すること。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
授業中、トイレ・保健室に行くことを除き、退出は基本的に認めない。毎回、各自の道具箱を使用する。出欠の確認をした後、ロッカールームに道具や画材を取りに行くことがないように準備すること。作品の管理(持ち帰り)、机や床の掃除も授業の一環なのできちんと身の回りを片付けること。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
本授業は主に製作で行うため、出席を重視する。欠席した場合は、「欠席届」とそれを証明する書類(コピー可)を添付し提出すること。諸事情の内容により出欠評価を考慮する。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
ガイダンス
次回のグループワークの話し合い・計画書の作成
次回の授業に対する計画書の配布(グループワーク)
課題の確認(絵本の紹介)(以下、同様)
第2回
立体表現の探索1「小麦粉粘土の製作」:お弁当箱
小麦粉粘土で作るお弁当箱の中身、スタイルを構想する。
振り返りシート(以下、全コマ同様)
グループ活動
第3回
立体表現の探索2「日常用品(紙皿・紙コップ)を用いた表現」
第4回
平面表現の探索1「日常用品(キッチン用スポンジ)を用いた表現」:お花畑
日常生活品の中で造形表現に使えそうなものを調べる。
課題:日常用品の表面を用いたスタンピンクの標本作成(6個以上)
第5回
平面表現の探索2「野菜スタンピングなどの表現」
野菜、物の断面の形の特徴を調べる。
第6回
平面・立体表現探索1「手形・フィンガペイント表現①」
フィンガーペインティングについて調査する。
第7回
平面・立体表現探索2「手形・フィンガペイント表現②」
手形を用いて子どもが楽しめる製作を構想する。
第8回
造形遊びの探索「新聞紙を使った造形表現・遊び」
(グループワーク)
・次回のペープサートの製作の説明・材料の配布
第9回
保育教材製作の探索1「ペープサート」
ペープサートを製作する。
演じ方を練習する。
発表
第10回
保育教材製作の探索2「未満児用の遊具」
第11回
自由制作1(構想・計画)
対象年齢、活動内容を構想し、計画書を作成する。
図書館での調査(学生カード要)
製作計画書の提出
第12回
自由制作2(製作・完成)
見本製作を完成する。
発表準備をする
第13回
自由製作の発表会1
第14回
自由製作の発表会2
振り返りシートの作成
第15回
振り返りと作品集の感想会
見本集の鑑賞
振り返りシート(自己評価と他者評価など)
見本集の提出
第16回
予習・復習
毎回の授業の事前準備として表現アイデアの構想、計画を立てる。製作計画書がある場合は、それに記載し、提出できるように準備する。授業後、製作物の解説書を記載する。製作が授業内に終わってなかった場合、復習の時間を設けて、完成すること。授業1コマにつき、予習に約30分、復習に約90分必要で、授業成果が各自の見本集として完成できるように、毎回の授業の予・復習を通してまとめる。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)成果(50%):見本集(製作物、ディスプレイなど)、解説紙 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(2)課題(20%):絵本作品・作者の調査・発表、レポート、計画書 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(3)自由製作(20%):構想・製作・発表  
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(4)受講態度(10%):出席状況、授業時の態度(responによる課題提出など)、自己・他者評価 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)以下の資格等における教科及び教科の指導法に関する必修科目として指定されています。資格の取得を考えている人は、必要に応じて履修して下さい。
・ 教職免許(幼稚園教諭)
(2)  授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談して下さい。
出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合があります。相談が遅れると対応が不可能になる場合もありますので、必ず第2回授業の前までに相談に来て下さい。
(3)授業数は授業計画欄でよく確認のこと。
必ずしも全授業数が15回とは限らない。
毎回の授業終了前に次回の授業内容と準備物が提示されます。授業計画の順番が変わることもありうるため、欠席の際には教員に問い合わせするか、クラスメートに確認してください。
(4)やむを得ない事情で欠席・遅刻・早退した場合は、次の授業までに授業担当者に申し出ること。 加え、欠席届とそれを証明する書類(コピー可)を添付し、提出してください。

【一時的な遠隔授業の対応について】
  ・遠隔授業には対応していません(欠席となります)。
【(自然)災害時の授業対応について】
  ・遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ずUNIPAを確認し