シラバス情報

科目名
キリスト教学Ⅱ (子ども教育)
開講年度学期
2025年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
金曜日III
教室
123
教科書
聖書

1.担当教員
担当教員
矢口 洋生
研究室
3号館3F
オフィスアワー
水曜日II

2.授業の目的
(1)授業の目的
キリスト教学Ⅰを土台にしながら、聖書のストーリーが時代を越えてどのように表現され、人々の生活を潤してきたのかを学びます。特に、絵画によって表現される聖書ストーリーに着目しながら、①画家は何を、どうして、どのように表現しようとしているかを理解し、次に②画家が描く聖書中のストーリーを解釈し、さらには③その聖書記述の歴史的・文化的背景を検証します。それによって人類が神とどのように出会ってきたのか、何を体験し、どのように理解し、いかの表現しようとしたのかを探ります。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
・イエス・キリストによる福音と、その福音的価値観に基づく「人間
の尊厳」について理解する。現代社会の諸問題をキリスト教の精神に照らして総合的に理解
し、その解決に向けて具体的行動を起こすことができる。
 ① 聖書を学ぶことを通して、キリスト教的人間観、世界観を理解する。(人間学部DP1①)
 ② キリスト教の精神に基づく現代社会の諸問題の理解。(人間学部DP1②)
 ③ 課題解決に向けた具体的行動。(人間学部DP1③)
・多様な人々と対話し、協働し、社会に貢献するために自分自身で考え、
積極的に行動することができる。
 ④ 自分と異なる他者への共感力。(人間学部DP4④)
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版DP【https://drive.google.com/file/d/1ILxl3LLuFvjYjb2-vAQtQ3KVYPA2AHEF/view?usp=sharing】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版カリキュラムマップ【https://drive.google.com/file/d/1fwNzovxKgLy1OA-V682iU3G5pWAc99Sw/view?usp=sharing】

3.授業の概要
・聖書的モチーフをもった絵画を毎回検証する。
・絵画に対応する聖書箇所を読み、その意味を解釈する。
・聖書の背景となる古代中近東の歴史的・地理的背景に触れる。
・聖書物語がそれぞれの時代の人たちにとってどのような意味を持ったかを考える。また、自分にとってどのような意味を開示してくれるのかを考える。

・アクティブ・ラーニング:①各自、絵画を読み解く。②授業の中で聖書を朗読する。ただし特別配慮が必要な場合は免除する。
・ICT利用:授業で画像を扱うのでPC/タブレットを用意する。UNIPAのクリッカー機能も使用する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
指定された(芸術)作品をよく観察して気づいたことをメモしてください。
聖書の個所が明示されている場合は、事前にその個所に目を通してください。
(2)授業の受け方
・授業ではPPで絵画を観察し、参加者のコメント共有します。
・作品に対応する聖書の箇所を直接読み、その意味合いを考えます。読むにあたっては参加者に音読をお願いします。
・作品や聖書については解説しますが、参加者による意見交換も行えればと考えています。
(3)復習の仕方
授業後に考えたこと、感じたことをリアクションペーパーに書いて考察を深め、まとめをしてください。

5.受講にあたってのルール
(1)受講マナー
当然すぎることですが授業に集中してください。授業の妨げになる場合は退席を命じる場合もあります。
(2)遅刻・欠席の扱い
30分を超える遅刻は欠席とします。また、遅刻3回=1回の欠席と見なします。法定伝染病の罹患や交通障害の場合以外は「欠席届」は求めません。就活によるやむを得ない欠席の場合は事前に相談ください。欠席が授業総数の1/3を超過した場合、原則として不合格となります。


6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
授業ガイダンス
第2回
・天地創造
・楽園
・アダムとイヴ
それぞれの絵画について良く鑑賞して気づいた点をメモに取る。上記4(1)(2)参照、以下の回も同様。
第3回
・楽園追放
・カインによるアベルの殺害
第4回
・大洪水
・ノアの箱舟
第5回
・バベルの塔
・アブラハム、ハガル、サライ
・ハガルとイシュマエル
・イサクの犠牲
第6回
・ヨセフとポティファルの妻
・ナイル川から救われるモーセ
・エジプト第5の災い
・紅海を渡る
第7回
・ダビデとゴリアテ
・ゴリアテの首を持つダビデ
・サムソン
・幼きサムエル

第8回
・バテシバ
・ダニエルの獅子の穴
・落穂ひろい
・ユディトI
第9回
・受胎告知
・羊飼いの礼拝
・ベツレヘムの嬰児殺し
・エジプトへの逃避
第10回
・悪魔の誘惑
・荒野のイエス
第11回
・善きサマリア人
・天の王国のたとえ
・マグダラのマリア
第12回
・神殿の商人を追い払うキリスト
・最後の晩餐
・キリストの捕縛
・十字架上のイエス
第13回
・死せるキリスト
・キリストの磔刑
・キリストの降架
第14回
・復活
・エマオの晩餐
・最後の審判
第15回
予備
第16回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
・試験(50%)…講義全体のまとめるとして実施します。試験直前の講義には必ずご出席ください。〈人間学部DP1①②③、DP4④〉
・授業参加(50%)…授業毎の設問+出席点。〈人間学部DP1①②③、DP4④〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・学内規定に従って所定の出席回数を満たすことが単位認定の条件になります。欠席するが1/3を超過しないように。実習、忌引き、法定伝染病、交通障害等の事情によって遅刻・欠席・早退する場合は、必ずご相談ください。ただし、年末にまとめて相談することがないようにしてください。
・遅刻は授業開始後15分までとし、それ以降は欠席と見なしますが、授業に参加することはできます。遅刻3回=欠席1回とします。
・授業に関して心配なことがある場合、あるいは特別な配慮が必要な場合は2回目の授業までに相談してください。
・就職活動等によって欠席せざるを得ない場合は事前に相談してください。
・自然災害等が起きた時はオンラインに切り替える可能性があります。UNIPAをチェックください。
・授業中に画像を見るのでPC等を持参ください。