シラバス情報

科目名
国際福祉論Ⅰ
開講年度学期
2025年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
教室
教科書

1.担当教員
担当教員
高田 洋平
研究室
高田 洋平:5号館4階
オフィスアワー
金曜日2限

2.授業の目的
(1)授業の目的
本科目は、国内制度として構築・展開される社会福祉をグローバルな視点で捉える力を身につけることを目的としています。国内外で生じる、異文化を生きる他者の生活や人権に関する諸事例を取り上げて議論することで「文化的能力(Cultural Competency)」を養い、異なる文化を生きる他者や社会に対して幅広い関心をもてるようになることを目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①グローバルな視点や理論について理解を深めること
〈心福DP1〉
②異文化を生きる他者について、異質な誰かではなく「地続きの他者」として理解するための知性と感性を涵養すること
〈心福DP3〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版DP【https://drive.google.com/file/d/1ILxl3LLuFvjYjb2-vAQtQ3KVYPA2AHEF/view?usp=sharing】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版カリキュラムマップ【https://drive.google.com/file/d/1fwNzovxKgLy1OA-V682iU3G5pWAc99Sw/view?usp=sharing】

3.授業の概要
グローバリゼーションについての概説、国際社会福祉の歴史や枠組みについて概観しつつ、国際福祉の三領域について具体的な事例を通して理解を深めていきます。ここでいう国際福祉の三領域とは、いわゆる発展途上国の開発やストリート・チルドレンなど海外の福祉的問題についての「国際ソーシャルワーク」、日本国内の外国人、移住労働者の生活など国内の福祉的問題についての「多文化ソーシャルワーク」、制度を比較する「国際社会福祉制度比較」の3つを指します。本授業ではそれぞれについて事例を扱い、基礎的な知識を紹介しつつ、議論を行います。授業内における学生の意見を活用しながらアクティ・ブラーニング形式で理解を深めていきます。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
毎回、授業の最後に次回のテーマや取り扱う内容についてお知らせします。学生はそれについてネットなどで調べておくようにしてください。
(2)授業の受け方
本科目はアクティブ・ラーニング形式で進めます。これについては自分の考えや意見などを述べらるようになるための訓練だと思い、積極的に参加する姿勢を大事にしてください。また述べられた他の学生の意見に対して関心をもち、自分の考えとの比較を通して理解を深めていくようにしましょう。
(3)復習の仕方
紹介された重要な概念についてその意味を復習するとともに、授業内で出された意見と自分の意見を比較しながら理解を深めましょう。

5.受講にあたってのルール
出席回数、欠席回数による加点・減点は行いませんが、出席が授業回数の3分の2に満たない場合は単位不合格とします。
また20分以上の遅刻は欠席扱いとします。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
第2回
国際福祉とはなにか。人権と「排除」、国際福祉の特定の課題
排除はなぜ問題なのか、について考えてくる
第3回
異文化へのまなざし①文化進化論
第4回
異文化へのまなざし②オリエンタリズム
第5回
異文化へのまなざし③文化相対主義
第6回
異文化へのまなざし④境界論
第7回
国際ソーシャルワーク①開発
第8回
国際ソーシャルワーク②貧困問題
第9回
国際ソーシャルワーク③
第10回
多文化ソーシャルワーク①在日外国人
第11回
多文化ソーシャルワーク②移民、難民
第12回
多文化ソーシャルワーク③出入国管理政策その1
第13回
多文化ソーシャルワーク④出入国管理政策その2
第14回
世界の社会福祉 ネパールの社会福祉制度
第15回
まとめ
第16回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
最終レポート(50%):授業で取り扱った内容に関してレポートを課し、それを以て評価します。
コメントペーパーなど平常点(50%):授業内での発言内容と回数など、授業での議論への参加度を評価の対象とします。また授業の最後に提出するコメントペーパーについても平常点として評価の対象とします。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意