シラバス情報

科目名
精神疾患とその治療Ⅱ
開講年度学期
2025年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
教室
教科書
精神医学と精神医療:(一社)日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集、中央法規、2021.

1.担当教員
担当教員
佐藤 大輔
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
水曜日9:00〜10:30(非常勤)。授業内で連絡先を提示する。

2.授業の目的
(1)授業の目的
精神疾患及びその治療並びに精神医療に関する基礎知識を習得することを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①精神疾患の分類を把握するとともに、主な疾患の症状、経過、治療方法などについて理解する。
②精神医療と人権擁護の歴史を学ぶとともに、精神保健福祉法における精神科病院の入院形態や医療観察法について理解し、その中で精神保健福祉士の役割と法制度の課題を理解する。
③精神科病院等において、医療チームの一員としての精神保健福祉士の役割を理解する。
④早期介入、再発予防や地域生活の支援等における地域の多職種連携・多機関連携における精神保健福祉士の役割について理解する。

<心福DP(1)(3)(6)(7)>
この科目は心理福祉学科DP(1)「〈統合的な学習経験と創造的思考〉人間と社会に対する関心と理解のもと、心理・福祉の専門性を以って人間と社会の課題を解決し、よりよい未来を創造する力を身につけている。」および
DP(3)「〈態度・志向性〉心理学・社会福祉学を学ぶことを通して、多様な価値観を理解し、物事を客観的にとらえる態度と人に対する倫理的配慮を身につけている。」DP(6)「〈汎用的知識と技術〉社会の安定と個人の幸福とは何かを追求するために必要となる、社会福祉に関連する総合的な知識と論理的な思考と考察を行う技術を身につけている。」DP(7)「〈専門的知識と技術〉社会福祉学の専門的な知識を踏まえ、ミクロ・メゾ・マクロレベルのソーシャルワークの展開ができる態度と能力を身につけている。」の獲得を目指している。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版DP【https://drive.google.com/file/d/1ILxl3LLuFvjYjb2-vAQtQ3KVYPA2AHEF/view?usp=sharing】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
2025年度版カリキュラムマップ【https://drive.google.com/file/d/1fwNzovxKgLy1OA-V682iU3G5pWAc99Sw/view?usp=sharing】

3.授業の概要
この授業は、精神医学、精神医療の現在につながる歴史、脳神経の解剖生理、精神医学の概念、診断、精神科病院における医療、司法精神医学についてテキストに準拠しながら、スライドを用いて臨床例を交えて講義する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」に沿って授業を展開するので、その日のテーマについてテキストあるいは図書館等で調べてくること。
予習の際には「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」をよく確認しておくこと。
(2)授業の受け方
授業中に重要だと思ったことや疑問点はノートにメモしておくこと。
疑問な点はそのままにせず、積極的に質問したり復習確認したりすること。
(3)復習の仕方
授業中の資料やノートは早いうちに各自理解しやすいように整理すること。
その際に生じた疑問などは、そのままにせずに質問したり復習確認したりすること。

5.受講にあたってのルール
1.受講時の基本姿勢
受講時は、私語を慎み、居眠りや内職は行わないこと。
2.遅刻、欠席、早退の扱い
欠席した場合は、欠席届を提出すること。また、遅刻、早退は3回で1回の欠席とみなすので注意すること。
3.試験について
出席が1/3に満たない場合は試験を受けることができないので、注意すること。
試験時の不正行為(疑いを含む)を行った場合は、理由を問わず0点とする。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
①ICD-10における「FO器質性精神障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.58-77に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第2回
②ICD-10における「FO器質性精神障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.58-77に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第3回
ICD-10における「F1精神作用物質使用による精神および行動の障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.78-93に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第4回
①ICD-10における「F2統合失調症」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.94-111に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第5回
②ICD-10における「F2統合失調症」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.94-111に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第6回
①ICD-10における「F3気分(感情)障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.112-126に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第7回
②ICD-10における「F3気分(感情)障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.112-126に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第8回
ICD-10における「F4神経症性障害・ストレス関連障害および身体表現性障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.127-145に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第9回
ICD-10における「F5生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.146-155に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第10回
ICD-10における「F6パーソナリティ障害と行動の障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.156-165に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第11回
ICD-10における「F7精神遅滞(知的障害)」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.166-170に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第12回
ICD-10における「F8心理的発達の障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.171-177に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第13回
ICD-10における「F9小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害」についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.178-185に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第14回
精神疾患治療における総論および精神療法についてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.188-213に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第15回
精神科リハビリテーションについてテキストとスライドを用いて講義する。
教科書p.214-221に目を通して臨むこと。わからない言葉などはあらかじめ調べておくこと(予習120分)。
授業後に内容を各自理解を深めるように整理すること(復習120分)。
第16回
定期試験を行う。
予習・復習
シラバスの授業予定に従い、講義の範囲の教科書を事前に読んでおくこと。
行った授業内容について、教科書を読み返したり、資料をみかえしたり、疑問点を調べたりして復習すること。
予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
1.評価
試験(100%)…試験で100%の評価とする。100点満点とし6割以上の点数で合格とする。原則として再試験は行わない。
なお、試験問題はすべて講義内容をふまえて出題する。答案は返却しないので、講義内で扱った資料等を見返しておくこと。
2.受講態度
出席日数は加味しない。ただし、欠席は1/3を超えると試験を受けることができないため、注意すること。

以上より<心福DP(1)(3)(6)(7)>達成を目指す。
なお、本科目は医療系の国家資格を有し、精神科医療に従事した経験を持つ教員が担当する。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
1.「精神疾患とその治療Ⅱ」を履修するには「精神疾患とその治療Ⅰ」を履修している必要がある。
2.本科目は精神保健福祉士国家試験を受験するための必修科目である。
3.何らかの心配を有する学生は申し出ること。申し出があった場合、特別に配慮する場合がある。
4.特別な配慮を要する学生は申し出ること。その際、学生と大学と相談しながら授業を進める。
5.基本的に対面で授業を行う。特段の事情により遠隔受講が必要な場合は大学に申し出ること。
5.災害等によりやむを得ず遠隔で授業を行う場合も想定されるので、必ずUNIPAを確認すること。