シラバス情報

科目名
保育内容(表現(造形))
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
1単位
時間
火曜日3限
教室
生活造形室
教科書
コンパクト版保育内容シリーズ⑥『造形表現』(一藝社)

1.担当教員
担当教員
千 凡晋
研究室
5号館4階
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
保育所・幼稚園・認定こども園での造形表現の目標と内容を踏まえながら、造形表現に見られる乳幼児の発達と表現の豊かさを尊重する実践的な支援・指導力を身につけることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 乳幼児の表現(造形)活動や遊びを支援するための知識・基礎技能を身につける。
〈発達DP1、発達DP2、発達DP3〉
② 教育・保育現場での造形活動に関する目標と内容及び活動特性への理解を図りながら、具体的な事例を通して支援や指導法を習得する。
〈発達DP1、発達DP2、発達DP3〉
③指導案の構造を理解し、幼児の発達特性を踏まえながら、具体的な保育を想定した指導案を作成することができる。
〈発達DP1、発達DP2、発達DP3〉
④模擬保育とその振り返りを通して保育を改善する視点を培う。
〈発達DP1、発達DP2、発達DP3〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
本科目は乳幼児の造形表現における基礎となる理論かつ実践的な知識を学び、幼児の造形活動に取り入られる材料と用具(情報機器及び教材の活用を含む)を用いて様々な表現方法を体験する。現行の保育所保育指針・幼稚園教育要領に基づき、造形活動の目標と内容の理解を図りながら、乳幼児の造形活動や遊びを援助・指導するための指導法を構成、工夫する実践力を身につける。乳幼児の発達の特性を考慮しながら、幼児にとっての総合的表現活動を構想・計画し、模擬保育を行うことで指導案の作成や援助・指導する実践力を養う。
本科目では、アクティブ・ラーニングとICTを大いに活用する。また、授業過程、振り返りにおいてクリッカー、タブレット端末等を活用した「双方向型授業」を実施する。
基本、UNIPAにて諸連絡、及び課題の提示・提出を行う。
この科目は、教育現場での実務経験のある教員による授業である。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」にそって、授業を展開するので、表の予習・復習に記された教科書の箇所をあらかじめ読んで、重要な内容に印を付けるか、ノートにまとめて記載すること。教科書のページ順通りの進み方ではないので、予習の際には「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」をよく確認すること。
(2)授業の受け方
1)3〜10回では、①教科書とPPTによる発表と②実技実践で進める。①において担当学生は教科書の担当箇所をまとめ、PPTを作成し、発表を行う。②は保育所・幼稚園で行う12の月の主な行事などを踏まえ、幼児に行う様々な造形製作を体験する。
2)3〜12回まで、20分程度のグループ活動を通して「造形活動のアイデア」を構想し、四季の造形活動案のシートを作成する。各グループは担当者を決め、アイデアシートを完成し、参加人数分を印刷して、指定の場所に提出する。12回目の授業で集めたシートをまとめ、「造形活動のアイデア集」を作り、配布できるようにする。
本授業では1)の①と2)の実施が優先される。そのため時間により、1)②の製作は省略される場合がある。
3)本授業で製作したすべての見本は引き続き、各自の見本集に入れて保管することが求められる。
(3)復習の仕方
・授業時間内に終わらなかった作業は復習の時間を設けて作成を終わらせること。
・製作した見本などは完成後に撮影し、それの解説付きでBANDにおける課題掲示板に提出すること。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
授業中、退出は基本的に認めない。毎回、各自の道具箱を持参する。出欠確認後、ロッカールーム道具や画材を取りに行くことがないように準備すること。見本作品の管理(持ち帰り)、机や床の掃除も授業の一環なのできちんと身の回りを片付けること。学生による発表の際には雑談をせず、耳を傾けること。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
欠席6回に達した場合は再履修とする。「20分以上の遅刻・早退の3回=欠席1回」に該当。欠席した場合は、「欠席届」とそれを証明する書類(コピー可)を添付。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション、造形表現教育の位置づけ(表現における造形活動の意義と目的)
教科書第1章・3章の予習と復習
DVD「幼児の育ちと造形」の鑑賞
レポート「子どもの造形活動とは」
第2回
乳幼児の造形表現の特性(造形表現の発達論・乳幼児の描画の特徴・発達の個人差)
教科書第8・13章の予習と復習
DVD「乳幼児の造形」
レポート「乳幼児の発達段階と造形活動」
第3回
保育所保育指針・幼稚園教育要領などにおける「造形表現」(造形表現の目標と内容)
教科書第2・15章・参考図書の予習と復習
アイデア集の作成に向けて(四季における各グループのテーマ設定)
学生発表
第4回
造形活動の支援・指導に必要な基礎技能・技法の実践と応用
教科書第6・7章の予習と復習
製作活動(折り紙技法を用いたお面製作)
学生発表
第5回
保育計画の作成(保育計画作成の手順・保育案作成の方法)
教科書 第12章の予習と復習
第6回
感性・イメージを豊かにする事例の探索(指導法・支援の仕方・指導上の留意点・評価方法)
アイデア集の作成に向けて(春)
教科書 第4章の予習と復習
学生発表
第7回
遊びを豊かにする事例の探索(指導法・支援の仕方・指導上の留意点・評価方法)
製作活動(トントン相撲遊具などの製作)
教科書 第5章の予習と復習
学生発表
第8回
環境を豊かにする事例の探索(指導法・支援の仕方・指導上の留意点・評価方法)
アイデア集の作成に向けて(夏)
教科書 第9章の予習と復習
第9回
行事を豊かにする事例の探索(指導法・支援の仕方・指導上の留意点・評価方法)
製作活動(ハロウィンを楽しもう)
教科書 第10・14章の予習と復習
学生発表
第10回
作る体験を豊かにする事例探索(指導法・支援の仕方・指導上の留意点・評価方法)
アイデア集の作成に向けて(秋)
教科書 第11章の予習と復習
学生発表
第11回
保育実践研究1 保育教材の活用方法①:児童文化財(パネルシアター)の実践
アイデア集の作成に向けて(冬)
アイデア集のシートの完成と印刷
パネルシアターの実践に関する振り返りシートの提出
第12回
保育実践研究2 保育教材の活用方法②:模擬保育の見本製作と実践練習
アイデア集の製作
模擬保育の構想と指導案作成
第13回
模擬保育①(実践研究の発表)・反省と改善の検討
指導案(グループ)の提出
振り返りシートの提出
※模擬保育は「保育内容(表現(音楽))」と共同で実施
第14回
模擬保育②(実践研究の発表)・反省と改善の検討
振り返りシートの提出
※模擬保育は「保育内容(表現(音楽))」と共同で実施
第15回
造形表現の支援・指導法の振り返りと小学校図画工作科とのつながりの理解
指導案(個別)の提出
・絵本展覧会の振り返りシートの提出の案内
第16回
予習・復習
教科書を使った予習が必要。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておく。加え、別紙で示す、グループ活動によるワーキングシートをまとめ、次回の授業に提出できるようする。目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)提出物(40%):個人発表の配布資料、製作物、グループ活動(造形アイデア集シート)、保育教材の計画書、レポートなど
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(2)発表(30%):個人(PPT)発表、児童文化財(パネルシアター)の実践
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(3)保育実践研究(30%):指導案・模擬保育
【到達目標1、到達目標2、到達目標3、到達目標4】
※受講態度による加算、減点要素あり。

8.参考図書・文献
幼稚園教育要領解説
文部科学省
フレーベル館
保育所保育指針解説
厚生労働省
フレーベル館
幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説
内閣府・文部科学省・厚生労働省
フレーベル館

9.履修上の注意
(1)以下の資格等における必修科目として指定されています。資格の取得を考えている人は、必要に応じて履修して下さい。
・ 教職免許(幼稚園教諭)...(教科及び教科の指導法)
・保育士
(2)  授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談して下さい。
出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合があります。相談が遅れると対応が不可能になる場合もありますので、必ず第2回授業の前までに相談に来て下さい。
(3)授業数は授業計画欄でよく確認のこと。
毎回の授業終了前に次回の授業内容と準備物が提示されます。授業計画の順番が変わることもありうるため、欠席の際には教員に問い合わせするか、クラスメートに確認してください。
(4)やむを得ない事情で欠席・遅刻・早退した場合は、次の授業までに授業担当者に申し出ること。 加え、欠席届とそれを証明する書類(コピー可)を添付し、提出してください。
(5)シラバスに記載された授業内容は順番が変わる場合があります。その都度、授業内でお知らせします。

【一時的な遠隔授業の対応について】
  ・遠隔授業には対応していません(欠席となります)。
【(自然)災害時の授業対応について】
  ・遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ずUNIPAを確認してください。