シラバス情報

科目名
初等教科教育法(家庭)
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
初等教科教育法(家庭)
教室
教科書
わたしたちの家庭科5/6年(開隆堂)

1.担当教員
担当教員
宮下 ひろみ、佐藤 郷美
研究室
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
小学校家庭科の目標を踏まえ,学習指導に必要な基礎的・基本的な知識及び技能を理解し,家庭科の授業づくりに関
する実践的指導力の向上を目指すものとする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 小学校家庭科の特質を踏まえ,教育内容について理解する。
② 家庭科の授業に関する教材解釈,教材研究を理解する。
③ 家庭科の授業展開に関する指導技術(指導案,模擬授業等)を身に付ける。
子ども教育学科のディプロマポリシー
「(1)教育・保育に関する様々な専門領域の学習を通して、人間科学としての教
育学・保育学の基礎を身につけている」ならびに「(2) 保育士、幼稚園教諭、小学校教諭等の教育・保育に関する職
業をめざす学生は、子どもの成長発達を支える専門職として必要な知識・技能を十分身につけている」に基づき、特
に小学校家庭科における家庭科教育の知識・技能と実践的指導力の修得を目指す科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
この授業では、小学校家庭科の学習が子どもの成長に対し寄与できることが何かを追究する。また、子どもの生活実態
や生活課題に根ざした教材の開発や学習指導の在り方の検討とともに、学習指導計画を立てる際に必要な基礎的基本的
な知識の理解,技術の習得、学習指導案の作成を目指す。受講生が小学校家庭科の学習指導場面を想起できるように、
教員の実務経験を活かして教育実践事例、教育研究の蓄積等から授業を進める。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
(1)予習の仕方
・事前に該当する内容の「小学校学習指導要領解説ー家庭編ー」や事前に配布されたプリントを読んでおくこと。
 また、必要なレポートの準備を行う。
 予習には、授業時間に相当する90分程度を当てる。
(2)授業の受け方
(2)授業の受け方
・実習を伴うので出席を重視する。
・作業に伴う準備物は忘れないこと。
・指示された提出物を必ず提出すること。
(3)復習の仕方
(3)復習の仕方
・受講後に該当する内容を振り返り、授業のプリントや教科書並びに「小学校学習指導要領解説ー家庭編ー」読んでお
くこと。課題に沿ってレポートをまとめる。
 復習には、授業時間に相当する90分程度を当てる。

5.受講にあたってのルール
5.受講にあたってのルール
〇 作業や活動を伴うので出席を重視する。20分以上の遅刻は欠席とする。
〇 無断での遅刻・欠席は避けること。
〇 提出課題については確実に行うこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
・小学校家庭科の意義、目標と内容について学習指導要領解説をもとに理解し、授業の在り方や指導方法について考察する。
予習として、学習指導要領解説p2〜11、復習として、学習指導要領解説p12〜16を読んでおくこと。
金4.5予定
第2回
・小学校家庭科の指導計画と内容の取扱い、実習の指導、評価について、アクティブラーニングを生かしてグループで話し合い考える。
予習として、学習指導要領解説p71〜83、復習として、教科書の「家庭科の学習ー2年間を見通して」を読んでおくこと。
金4.5予定
第3回
・学習指導案の作成に関して学ぶ「A家族・家庭生活」に関する指導①・家族・家庭生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。また、指導上の留意点に関してアクティブラーニングを生かして話し合う。
予習として、学習指導要領解説p20〜31、復習として、教科書の「家族・家庭生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第4回
・学習指導案の作成に関して学ぶ「A家族・家庭生活」に関する指導②・家族・家庭生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。また、指導上の留意点に関してアクティブラーニングを生かして話し合う。
予習として、学習指導要領解説p20〜31、復習として、教科書の「家族・家庭生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第5回
「B 衣食住の生活」に関する指導① ・住生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。その際に防災や減災の視点を取り入れて考える。また、各自授業展開について発表し、アクティブラーニングを生かして話し合い、相互評価する。

予習として、学習指導要領解説p58〜63、復習として、教科書の「住生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第6回
「B 衣食住の生活」に関する指導② ・住生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。その際に防災や減災の視点を取り入れて考える。また、各自授業展開について発表し、アクティブラーニングを生かして話し合い、相互評価する。
予習として、学習指導要領解説p58〜63、復習として、教科書の「住生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと
金4.5予定
第7回
「B 衣食住の生活」に関する指導:小物づくり① ・衣生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。特にボタン付け、手縫い、ミシン縫いに関する視点を重視して実際に製作を通して考える。また、指導上の留意点に関してアクティブラ
ーニングを生かして話し合う。
予習として、学習指導要領解説p49〜57、復習として、教科書の「衣生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第8回
「B 衣食住の生活」に関する指導:小物づくり② ・衣生活に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考える。特にボタン付け、手縫い、ミシン縫いに関する視点を重視して実際に製作を通して考える。また、指導上の留意点に関してアクティブラ
ーニングを生かして話し合う。
予習として、学習指導要領解説p49〜57、復習として、教科書の「衣生活」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第9回
「C 消費生活・環境」に関する指導① ・消費者教育に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考え、学習指導案を作成する。指導上の留意点に関してアクティブラーニングを生かして話し合う。
予習として、学習指導要領解説p64〜70、復習として、教科書の「消費生活・環境」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第10回
「C 消費生活・環境」に関する指導② ・消費者教育に関する教材分析を行い、各自で授業展開を考え、学習指導案を作成する。また、各自の授業展開について模擬授業を行い、指導上の留意点に関してアクティブラーニングを生かして話し合う。

予習として、学習指導要領解説p64〜70、復習として、教科書の「消費生活・環境」の内容にあたるインデックスの部分を読んでおくこと。
金4.5予定
第11回
<模擬授業①>・各々作成した学習指導案に基づき、模擬授業を行う。また、各自の模擬授業について、アクティブラーニングを生かして改善点を話し合う。

予習として、各自の模擬授業に必要な準備物を用意する。復習として振り返りをまとめる。
金4.5予定
第12回
<試験・模擬授業②>・まとめのテスト・各々作成した学習指導案に基づき、模擬授業②を行う。また、各自の模擬授業について、アクティブラーニングを生かして改善点を話し合う。
予習として今までの学習内容を振り返り、まとめテストに備える。復習として、家庭科の授業づくりに関して体験を通して自分が学んだことについてレポートにまとめる。
金4.5予定
第13回
食領域に関する学習1食事の役割と調理の基礎(1)「B衣食住の生活」:食事の役割がわかり、日常の食事の大切さやその指導法を理解する。ご飯とみそ汁の実習にて調理の基礎と指導上の留意点を理解する。アクティブラーニングとして、本日の反
省と次回の実習の計画をグループで話し合う

予習:食領域の教科書該当部分並びに学習指導要領解説を読んでおく。
復習:「ご飯とみそ汁」の指導案を作成する。
金4.5または集中講義予定
第14回
食領域に関する学習2食事の役割と調理の基礎(2)楽しく食べるための食事の仕方と指導法について理解し、手順と衛生と安全を考えた調理実践ができる。アクティブラーニングとして、本日の指導実践について、ディスカッション等で反省を行う。次回の実習の計画をグループで話し合う。

予習:教科書の該当部分の関連プリントならびに学習指導要領解説を読んでおく。
復習:調理実習における留意点をまとめ、レポートする。 調理実習:エプロン、三角巾、を用意のこと
第15回
食領域に関する学習3栄養と食品の組み合わせを考えた調理の指導:食品の栄養的な特徴がわかりバランスの良い食事について理解する。さらに実習にて、卵や野菜の材料を加熱方法を変えて(ゆでる、炒める、焼く)調理を行い、指導上の留意点についても理解する。アクティブラーニングとして、本日の指導についてグループで話し合い、反省を行う。

予習:教科書の該当部分の関連プリント並びに学習指導要領解説を読んでおく。
復習:体に必要な栄養素や食品の栄養の特徴についてまとめ、レポートする。
金4.5または集中講義予定調理実習:エプロン、三角巾を用意のこと
第16回
予習・復習
・授業内容に関する「小学校学習指導要領解説 家庭編」や家庭科の教科書を読み、予習すること。
・日々の生活において家庭科で求められる指導内容などを意識して実践し、生活体験を豊かするよう心がけること。
・目安の時間として、授業1コマにつき、予習・復習合わせて90分程度が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1) 実習・演習(40%)…講義内容は実習を含むため,出席重視。
(2) 受講態度(20%)-リアクションペーパーやディスカッションの様子
(3) 試験,課題レポート,ワークシート等(40%)
課題等については、授業中あるいは ユニパの機能によってフィードバックをします。
 

8.参考図書・文献
小学校学習指導要領解説(H29.7)家庭編
文科省
小学校家庭科教科書 わたしたちの家庭科 小学校5・6
開隆堂出版

9.履修上の注意
〇 その他に関しては金曜日の4,5限の授業の集中として行うので、留意すること。
〇 食領域の学習では、11月〜12月集中講義の可能性もありうるが,日程については後日決定し連絡することとなる。
 また、調理実習と試食を行うため、食物アレルギーのある場合は食領域の第一回(13回)にて事前に相談のこと
〇授業の展開によっては変更の可能性があるので、変更の場合には随時知らせます。
◇授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談して下さい。