シラバス情報

科目名
中等社会教育法Ⅲ(社会・公民)
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
教室
教科書
特になし

1.担当教員
担当教員
坪田 益美
研究室
非常勤講師控室
オフィスアワー
随時。メールにて連絡をください。

2.授業の目的
(1)授業の目的
(1) 授業の目的
高等学校「公民科」の基本的性格および教科の目的や内容を理解することで,授業づくりや教材開発のための基盤を形成することである。

(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標
 ①高等学校「公民科」の基本的性格を理解できる。
 ②公民科教育の歴史および学習指導要領の変遷の理解を通して、教科の目的・内容を理解するとともに、教科としての目的が、教育内容・方法・評価と重要な関連を有していることを理解できる。
 ③教科の構造的理解に基づいたカリキュラム開発・授業開発を可能とする基盤を形成することを通じて、公民科教員としての基礎的な資質・能力を身につける。
ディプロマポリシーとの関連
  人間学部のディプロマポリシー「1. 建学の精神に則り、キリスト教(カトリック)について理解しており、その精神に基づいた世界観や人間観及び知識・能力を身に着けていることを学位授与の条件とする。」に基づき、特により良い社会形成を目指す公民的資質を育成する教育、公民科教育に関する基礎的知識の獲得を目指す科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 教員が作成した独自教材(レジュメ・プリント資料)を中心に、学習指導要領解説、授業実践例を示した学習指導案やビデオ映像などを適宜使用しながら、授業目標の達成をはかる。基本的には講義形式であるが、この授業は単なる知識理解だけではなく、教員としての資質・能力の育成を目指すものであるから、教材を活用した思考課題、グループ作業など、多様な形式を取り入れる。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」に沿って授業を展開するので、計画表に記された予習復習を行うこと。
(2)授業の受け方
授業はプリントを配布し、PowerPointのスライドで進める。スライドの記述だけではなく、重要だと思ったことや疑問に思ったことなどはメモすること。
(3)復習の仕方
授業中に書いたノートを早いうちにまとめること。その際、不明な点や疑問点については、改めて調べてノートに加筆するとよい。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席とみなす。欠席した場合は、「欠席届」を提出すること。
(3) 期末試験の受験資格
講義15回のうち、欠席回数が3分の1以上の者は期末試験を受験できない(すなわち再履修となる)。
(4) 期末試験時の不正行為の扱い
カンニング等の不正行為を行った場合は試験点を 0 点とする(すなわち再履修となる) 。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション:社会科の誕生と初志
予習:日本で社会科が生まれた理由とその目的について調べる。
復習:日本で社会科が生まれた理由とその目的、使命について、本時を踏まえて説明する。
第2回
やまびこ学校と問題解決学習
予習:配布した資料をよく読んで、宿題をする。
復習:山びこ学校の実践ならびに無着成恭が示唆する,社会科のあり方・役割とは何か説明する。
第3回
公民としての資質とは何かを考える「大衆の反逆」
予習:公民としての資質とは何かを、自分なりに考えて文章にまとめる。
復習:公民としての資質とは何か、本時を踏まえた上で、自分の考えを論じる。
第4回
社会科の使命・役割と変遷
予習:配布した資料をよく読んで、知らない言葉、わからない、あるいは疑問に思ったことを調べる。
復習:本時で説明した過去の経緯をふまえて、これからの社会科授業はどのように行われるべきと考えるか、説明する。
第5回
「NASA実習」
予習:ここまでの講義をふりかえり、公民科の役割や使命として大切なことを自分なりに整理しておく。
復習:NASA実習の公民科における教材的価値は何か?理由とともに自身の考えを説明する。
第6回
「NASA実習」の公民科教材としての意義
予習:社会科の目的、使命に照らして、「NASA実習」の教材的価値について考える。
復習:本時を踏まえて、「NASA実習」の公民科における教材的価値について説明する。
第7回
「青い目茶色い目」と公民科
予習:動画「青い目茶色い目」を視聴し、所定の課題に取り組む。
復習:事前課題と本時を踏まえて、公民科における構築主義的な視点・授業の意義についてまとめる。
第8回
ひょうたん島問題
予習:配布した資料をよく読んで、所定の課題に取り組む。
復習:公民科におけるシミュレーション教材およびシミュレーションという学習方法の意義について説明する。
第9回
公民科と多文化教育
予習:多文化共生や多様性が必要かどうか、その理由を含めて自分の考えを説明する。
復習:本時を踏まえて、積極的平和の意味と、そのための教育の重要性について説明しなさい。
第10回
「熊のローランド」
予習:正義とは何か、義務とは、権利とは何かについて、自分の言葉で説明する。
復習:公民科において法とは、何のために、何を、どのように教えるべきか、本講義をふまえて、自身の考えを述べる。
第11回
「バーベキューをしよう!」
予習:5〜6人でバーベキューをすると想定して、必要なものをどこでいくらくらいで買うか、リストを作ってくる。
復習:本時をふまえて、教材「BBQをしよう!」の教材的価値、意義について説明する。
第12回
環境教育の総合単元
予習:資料を読んで、私たちがその国について学ばせたいとき、留意すべきことは何かについて自分の考えをまとめる。
復習:環境教育の必要性や重要性、留意点などについて本時をふまえて論じる。
第13回
教材「地球家族」の活用
予習:動画「地球家族」を視聴し、所定の課題に取り組む。
復習:公民科におけるプレゼンテーションの教育的意義は何か、留意点はあるか、本時を踏まえて説明する。
第14回
グローバル市民とは?
予習:配布資料を読んで、学んだこと、考えたこと、感じたことをまとめる。
復習:本時を踏まえて、グローバル市民を育てる必要性とは?どんな教育、教材が有効だと考えられるかについて論じる。
第15回
教科書依存型授業の限界と教材開発の重要性
予習:公民科において教師が教材研究・開発をする必要があるのはなぜか、自分なりに考えてくる。
復習:公民科において教材研究・開発が必要な理由、その際に大事にすべきことは何か、本時をふまえて説明する。
第16回
予習・復習
適宜予習復習内容について指示するが、指示が無くても必ず、授業後はその日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておくこと。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
到達目標
 ①高等学校「公民科」の基本的性格を理解できる。
 ②公民科教育の歴史および学習指導要領の変遷の理解を通して、教科の目的・内容を理解するとともに、教科としての目的が、教育内容・方法・評価と重要な関連を有していることを理解できる。
 ③教科の構造的理解に基づいたカリキュラム開発・授業開発を可能とする基盤を形成することを通じて、公民科教員としての基礎的な資質・能力を身につける。

評価方法:授業中の課題(レポート課題含む100%)
 毎回の講義ごとにふりかえり小テストを実施し、講義の内容を適切に理解しているかどうか、学んだ内容を適切な文章表現で説明することができるかどうか、という観点で評価する。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意