シラバス情報

科目名
教育方法論
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
月曜日 Ⅰ時限目(9:00〜10:30)
教室
142教室
教科書
 教科書は指定しない。授業担当者が毎時間授業プリントを配付する。

1.担当教員
担当教員
大迫 章史
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
担当教員は非常勤講師のため、質問等はメールにて受け付けます。
E-mail pt-ohsako@sendai-shirayuri.ac.jpまでご連絡下さい。

2.授業の目的
(1)授業の目的
 本科目では、中学校教諭、高等学校教諭、栄養教諭の教員免許状を取得するにあたり、教員に求められる教育の方法と技術(とくに小学校・中学校・高等学校等の学校教育において授業を実施する際に必要とされる教育の方法と技術)に関する基礎的・基本的な知識と技術を身につけることを目指す。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
 本科目の到達目標は、以下のとおりである。
① 教育方法の歴史・理論・実践のそれぞれの内容について、学校教育と関連づけながら理解し、説明することができる。
② 小学校、中学校、高等学校等の教員が授業(教育実習を含む。)を組み立てる場合に必要となる教育方法に関する基礎・基本的な事項を理解している。
③ 小学校、中学校、高等学校等において自らが教員として授業実践(教育実習を含む。)するにあたり、授業の計画書である「学習指導案」に関する知識等を有し、自ら作成することができる。

 本科目は、主として人間学部のディプロマポリシー「(3) 人間学部として提供する人間の理解や援助に関する専門的知識と、社会の変化に積極的に対応ができるような判断力・思考力・実践力を持っていることを学位授与の条件とする。」と心理福祉学科のディプロマポリシー「1.心理・福祉の専門性に基づき、様々な立場から人間の理解に基づく支援活動を計画し実践するために必要な意欲・態度および能力を身につけている。」、健康栄養学科の「専門科目の「その他」では、健康と栄養に関連した食の専門職としての知識および技能の修得を目的としたカリキュラムを提供する。具体的には、フードスペシャリスト、食品衛生管理者および食品衛生監視員の各資格取得に必要な科目が含まれる。また、教育職の資格取得に必要な科目を置き、栄養教諭一種免許の取得を可能とする。」、グローバル・スタディーズ学科のディプロマポリシー「(3) グローバル社会で生じる歪みや社会的不正義の問題について批判力を持ち、その解決へ向けて動き出すための創造力や主体的な行動力を有する。」に基づき、特に教職課程科目における「教育の方法と技術」に関する基礎的・基本的な知識と技術の獲得を目指す科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 本科目ではまず最初に教育方法を考えていく上で前提となる教育方法に関する歴史・理論・実践のあり方を学ぶ。これを受けて、つぎに小学校、中学校、高等学校等の教員として、「授業の計画書」である学習指導案を中心に自ら授業を計画し実践するために必要な基礎的・基本的な事項を学ぶ。最後に、授業等を効果的に実施するための重要な技術、技法である情報機器の活用(ICT)のあり方等を学ぶ。なお、これにもとづく毎回の授業の詳細については、下記「授業計画」を参照のこと。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 授業計画の各回の欄に記載のとおりであるが、授業の理解度を高めるために、予め授業計画に記載された次回授業のテーマを確認し、そこに記されているキーワードの意味や内容を教育学に関する辞書や参考図書・文献にあげた書籍等で調べておく。その際、これらの書籍、文献で述べられていることを自ら要約する形でノートにまとめてみることや疑問点や不明点を明確にしておくことが大切である。なお、教育学に関する辞書等は、図書館で閲覧するようにしてほしい。
(2)授業の受け方
 本授業は講義形式で実施する。具体的には、本授業は毎時間担当教員が配布する授業プリントを用いて、授業テーマに関わる内容を説明する形ですすめられる。講義の内容のうち重要な事項は、授業担当者がホワイトボード等に記載するので、受講者はこれらをノート等に記録する。あわせて講義を受けるなかで受講生が自ら重要と思ったことについてはメモ等をとって、きちんと記録しておく。
(3)復習の仕方
 授業終了後およそ2〜3日以内を目安に配布したプリントやノートを中心にして内容を振り返り、自らの理解度を確認する。その際、理解が十分でないと思われる点は、自ら書籍等で調べたり、担当教員に積極的に質問をするようにしてほしい。また、授業理解度の確認と関わって、授業内容に関する小テスト等を毎回実施するので、これを必ず受験するとともに活用してできるだけ早いうちに授業内容の定着を図ってほしい。

5.受講にあたってのルール
①私語を慎み、授業に集中すること。
②パソコン、携帯電話やスマートフォン等は授業では使用しないので机上にはださず、鞄の中にしまっておくこと。
③欠席・遅刻・早退については、速やかにメール等で連絡すること。また、その後、早めに担当教員から授業プリント等を受け取ること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
教育方法の歴史と理論
予習:「教育方法」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第2回
教育方法の歴史と実践
予習:「教育実践」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第3回
主体的・対話的で深い学びと教育方法
予習:「アクティブ・ラーニング」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第4回
教育方法と学力のあり方−授業との関連で−
予習:「学力」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第5回
授業および授業計画における学習指導要領の役割
予習:「学習指導要領」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第6回
授業における教材の役割−教科用図書(教科書)を中心に−
予習:「教材」と「教科書(教科用図書)」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第7回
授業の展開と児童・生徒の学習形態
予習:「授業形態」あるいは「学習形態」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第8回
授業に必要な基礎的・基本的技法の理解
予習:授業実践の方法について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第9回
授業目標・学習目標の設定とその方法
予習:「授業目標」あるいは「学習目標」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第10回
教育方法と教育評価・学習評価
予習:「教育評価」と「学習評価」の語について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第11回
授業のデザイン①−学習指導案の理解−
予習:「学習指導案」の内容について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第12回
授業のデザイン②−学習指導案の作成−
予習:学習指導案と授業の関係について辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第13回
授業と授業研究−授業をどのように振り返り、つぎに活かすか−
予習:「授業研究」の語を辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第14回
教育方法における情報機器の活用
予習:授業におけるICTの活用について、辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第15回
情報活用能力と児童・生徒の学力
予習:「情報活用能力」の語を辞書・文献等で調べ、ノートにまとめておく。(45分) 
復習:授業プリントを読み返し、自らの授業理解度を確認するとともに小テストを受験する。(45分)
第16回
最終試験(定期試験)
予習・復習
予習では、教育学に関する辞書や参考図書・文献にあげた書籍等をとおして、事前に授業内容を把握し、疑問点等を明確にして授業の臨む。復習では、授業終了後2〜3日のうちに授業プリントを読み直し、授業内容の理解度を確認する。あわせて小テストを受験する。目安の時間として、授業1コマにつき、予習45分、復習45分が必要である。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
①小テスト(20%)・・・毎回、授業終了後に実施する。
(到達目標①、到達目標②、到達目標③)
②学習指導案の作成(中間レポート)(30%)・・・第12回目の授業終了後に出題する。
(到達目標③)
③①定期試験(最終試験)(50%)
(到達目標①、到達目標②、到達目標③)

8.参考図書・文献
教育の方法
佐藤学
左右社
978-4903500348
小学校学習指導要領(平成29年告示)
文部科学省
東洋館出版社
978-4491034607
中学校学習指導要領(平成29年告示)
文部科学省
東山書房
978-4827815795
高等学校学習指導要領(平成30年告示)
文部科学省
東山書房
978-4827815672

9.履修上の注意
① 15回目の時点で2/3以上の出席が定期試験受験の条件となります。
② やむを得ない事情で欠席した場合、早めに担当教員に連絡してください。
③ 受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談してください。事情によっては、レポートなどの代替課題を課すなどの、特別な配慮を行う場合があります。
④ 第12回目の授業で提示する課題は15回目の授業時に提出してもらいます。(左記は予定です。)
⑤遠隔授業に関して「体調不良による一時的な遠隔授業の対応」については、前日までにメールでご連絡頂ければ、できる限り対応致します。「自然災害を含む災害時での対面授業の取りやめの対応」については、対面授業が中止の場合
は休構にします。補講は追ってお知らせします。