シラバス情報

科目名
病気と栄養Ⅰ
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
月曜日I校時(9:00〜10:30)
教室
122
教科書
『臨床栄養学:疾患別編』改訂第3版(本田、土江、曽根編、羊土社)

1.担当教員
担当教員
谷内 一彦
研究室
1号館6F  メール: k-yanai@sendai-shirayuri.ac.jp
オフィスアワー
月曜日〜木曜日:9-17時(事前にメールにてアポイントメントが必要)

2.授業の目的
(1)授業の目的
管理栄養士は医療・福祉・保健・教育現場等において、関連専門職と恊働して働く人々や疾病を抱える人たちの健康回復と健康増進を咨らなければならない。「解剖生理学」から続くこの授業で 、人体の正常構造と機能の理解を一層深め 、疾病の成り立ち、その病態生理、臨床医学を勉強する。管理栄養士の活動基盤に必要不可欠な「人体の正常構造と機能」の知識と理解して、栄養の役割の理解を深めて、病気の成り立ちを学ぶ。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標:
個体と生命の基本要素と単位である遺伝子と細胞の異常が、病気の原因となる場合がある。遺伝子や環境要因が、腫瘍や様々な疾患と関連していることを理解する。貧血や血液循環の障害が虚血を招き、臓器の働きを損ねることを理解する。生体は栄養摂取や病原体の侵入防御などの外界と深く関わっている。栄養素の欠乏や過剰摂取、生体防御の破綻が病気を引き起こすこと を理解する。1-2年次で学んだ解剖生理学を発展させ、疾病の成り立ちとその病態生理を学ぶ。
ディプロマポリシーとの関連:
健康栄養学科のディプロマポリシー「人の健康と栄養および疾病の成り立ちに関する専門基礎知識を身につけている。」並びに「人間の食行動と食環境を把握しエビデンスに基づく基準に照らして、健康・栄養課題への支援や対策の実践的方法の基礎を身につけている。」を達成するために 、専門基礎分野における応用的 知識の獲得と 疾病機序の理解と臨床栄養学の基礎を習得する科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
2年次「病気と栄養I」では2年次「解剖生理学Ⅱ」に引き続いて講義形式で授業を行う。『臨床栄養学:疾患別編』(本田、土江、曽根編、羊土社)と『人体の構造と機能』(エレイン・N・マリーブ著、医学書院、第4版)に沿って講義する。この科目は医療機関(病院、検診センター等)で実務経験のある医師・産業医による授業です。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
教科書を読んで講義範囲と内容を事前に把握し、聴講の準備をする。事前学習1.5時間、講義1.5時間、事後学習1.5時間で15回で2単位となることを理解して、予習を行うこと。
(2)授業の受け方
授業に集中して受講する必要がある。学生の理解度を確認するために順番に質問する場合がある。
(3)復習の仕方
単位取得に関係する小テストや定期試験は『臨床栄養学:疾患別編(本田、土江、曽根編、羊土社)のチェック問題、『人体の構造と機能』(エレイン・N・マリーブ著、医学書院、第4版)にある臨床応用問題、管理栄養士国家試験問題等から出題する。

5.受講にあたってのルール
授業は、教員と学生が直接人間的なふれあいを通して学問を教え学ぶ場であり、学生生活の基本になるものである。したがって、授業への出席は重要・必須であり、自主的な学問への探究心なくしてその成果を期待することはできない。70%の出席がなければ定期試験を受験することはできない。 なお、定められた理由により授業を欠席した場合は、公認欠席扱いとなる。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
代謝疾患・栄養障害
羊土社教科書1章
9月23日予定
第2回
消化器系疾患
羊土社教科書2章
9月30日予定
第3回
肝・胆・膵疾患
羊土社教科書3章
10月7日予定
第4回
循環器系疾患
羊土社教科書4章
10月14日予定
第5回
まとめと筆記テスト1
羊土社教科書1-4章と関連国家試験問題
10月21日予定
第6回
腎・尿路系(泌尿器系)疾患
羊土社教科書5章
11月11日予定
第7回
内分泌系疾患
羊土社教科書6章
11月18日予定
第8回
神経・精神系疾患
羊土社教科書7章
11月25日予定
第9回
呼吸器系疾患
羊土社教科書8章
12月2日予定
第10回
まとめと筆記テスト2
羊土社教科書5-8章と関連国家試験問題
12月9日予定
第11回
血液・造血器系疾患
羊土社教科書9章
12月16日予定
第12回
運動器(骨格系)疾患
羊土社教科書10章
12月23日予定
第13回
免疫・アレルギー系疾患
羊土社教科書11章
1月6日予定
第14回
感染症
羊土社教科書12章
1月20日予定
第15回
まとめと筆記テスト3
羊土社教科書9-12章と関連国家試験問題
1月27日予定
第16回
補講
予習・復習
『臨床栄養学:疾患別編(本田、土江、曽根編、羊土社)を熟読すること。解剖生理学IIで使用した『人体の構造と機能』(エレイン・N・マリーブ著、医学書院、第4版)とクエスチョン・バンク管理栄養士国家試験問題解説2025 (単行本  メディックメディア; 第21版)も参考にしてください。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
疾病の成り立ちとその病態生理、栄養マネジメントなどを理解できているかどうかで評価する。講義への出席、理解度、集中度、出席位置、資料のダウンロード回数、3回の小テスト、筆記試験成績を総合的に評価して、60点以上で合格とする。

8.参考図書・文献
人体の構造と機能
エレイン・N・マリーブ
医学書院
978-4-260-02055-8
管理栄養士国家試験問題2025
MEDIC MEDIA
978-4896329391
管理栄養士国家試験受験必修過去問2025
女子栄養大学出版部
978-4789524551

9.履修上の注意
身体の不調、悩み及び精神的に問題が生じた学生は、速やかに申し出ること。具体的な対応策を一緒に考えます。私語は厳禁。講義中に他教科の調べ物も厳禁。場合により欠席扱いとする。スマホの使用は、指示された時(計算や講義内容を調べるとき)以外は、不許可。最終成績に出席(点)が考慮されるので、授業を欠席すると不利になる。不正行為(カンニング等)は厳禁。重い処分が課される(単位を認めないなど)。