シラバス情報

科目名
アジアの歴史と文化Ⅱ
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2単位
時間
金2アジアの歴史と文化Ⅱ
教室
142室
教科書
毎回のプリント配布

1.担当教員
担当教員
権 来順
研究室
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
最近のアジアは大きく変化している。本講義は、韓国社会の変化を軸に、アジアの歴史文化への理解を深めることを目的とする。また韓国を事例に、変化する社会の中で個々人の主体性をどう発揮すべきなのかを考え学ぶことを目指す。講義を通して異文化への理解力はもちろん、社会の変化に対する判断力・思考力・実践力を高揚させることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 韓国の歴史と文化の概要を把握し、韓国社会の「圧縮された近代化」がどのように進行し、そこからどのような社会問題が起こったか理解する。
② 様々な社会問題に立ち向かうために韓国の人々がどのような行動を取り、またその結果として、現在韓国社会の中でどのような変革が現れているのかを理解する。
③ 韓国の女性の地位と文化の変化を理解する。
④ 韓国の社会変化に日本はどのような役割をしてきて、今後どのように関わるべきなのかを議論する。

本講義は、グローバル・スターディズ学科のディプロマポリシーである「グローバル化が進む国際社会の多様な社会的・文化的な状況や、構造・システムを幅広い専門的知識の探求を通して多角的に理解している」の達成を目指している科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
本講義は、グローバル化と共に変容している韓国社会に対する理解を深めるために、韓国の歴史と文化、そして昨今の韓国社会情勢と日本との関係性について学ぶ事を目的とする。講義では、韓国の社会構造の変遷から、圧縮された近代化の過程、競争社会における現在の若者の状況、そして社会問題の解決に向けた試みまでを、主に視聴覚資料を利用して紹介する。
授業は、漢字文化という共通点を持つ中国・日本・韓国を中心に、東洋の精神文化の根幹を探る。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
あらかじめ知らせた授業テーマについて疑問点などを調べる。


(2)授業の受け方
受講生の自由討論を中心に意見を交わす。
授業はプリントを配布し、PowerPointのスライドで進めていく。
(3)復習の仕方
授業内容を整理してまとめるおく。
理解が足りない部分や疑問に対しては、次回の授業の前の復習時間を設けるので質問して学内容を深化すること。

5.受講にあたってのルール
【ルール1】 「あらかじめ調べてきて質問する!」
授業テーマについて調べてきて、気になった点は授業中にぜひ質問してください。
【ルール2】 「とにかく自分の意見を発言する!」
授業中は積極的に発言しましょう。うまく表現てきなくても、思うように伝わらなくても大丈夫です。
【ルール3】 「正解よりも新しい発見が大事!」
ロジックにこだわりすぎず、まずは自由に発言してその後から根拠を考えても構いません。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション:授業の進め方や方向性について説明する。
授業の後、「自己紹介」を簡単に書いて提出する。
第2回
韓国(朝鮮半島)に関して:朝鮮半島の歴史と現代情勢を概観する。
第3回
異文化理解:異なる文化のとらえ方と接し方の姿勢に関して理解する。
第4回
大衆文化と言葉:韓国の流行語・新造語などから窺える社会背景、風潮などを理解する。
第5回
韓国の茶文化:女性が支えている韓国の伝統茶文化を紹介し、伝統文化の継承の一側面を考察する。
第6回
食文化からみた異文化の理解:国家、民族、地域、宗教の観点から食文化を通じて文化の多様性を理解する。
第7回
韓国の通過儀礼:日本と韓国の通過儀礼を調べて、その社会に現れる文化現象を考察する
第8回
韓国の年中行事:韓国最大の年中行事であるお正月、お中元からみた韓国人の祖先崇拝思想、死生観などを考察する。
第9回
韓国人の宗教観:韓国人の生活規範となっている儒教、そして仏教、キリスト教など、宗教が担っている役割を理解する。
第10回
韓国の民族信仰:巫俗文化が与える社会的影響を考察する。
第11回
韓国巫俗文化と日本山岳信仰:日本と韓国の民俗信仰が与える社会問題を把握する。
第12回
宗教とFeminism:宗教にみられる女性観を把握する。
第13回
韓国の教育制度、軍事制度について:若者の最大関心事である入試問題、軍事、就職問題などを考察する。
第14回
韓流文化の発生背景:日本で流行った韓流ブームの現象、韓流コンテンツが世界でヒットする背景などを把握する。
第15回
韓国社会の変貌と展望:世界情勢の中、担い手としてのアシアの役割を考える。
第16回
予習・復習
予習としては、あらかじめ知らせた授業テーマについて調べ、各自の質問を3つ程度提出すること。
復習としては、授業で配布した資料や討論内容を整理し、疑問点などは各自調べておくこと。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
小テスト3回実施 30%
課題レポート 20%
感想文及びコメント提出 30%
出席・発表・質問など平常点 20%

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
特別な指示があった場合を除いて、授業中の携帯電話、ネット上の検索などを禁止します。