シラバス情報

科目名
国際協力・援助論
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
7月31日(水)、8月1日(木)、8月6日(火)、8月7日(水)、8月8日(木)の5日間、集中講義で実施する。
教室
教科書
適宜、講義資料を配付します。

1.担当教員
担当教員
眞子 岳、劉 庭秀
研究室
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
国連で提唱している持続可能な開発目標(SDGs)の概念と意義を理解するとともに、先進国と開発途上国における国際協力・援助のあり方について議論する。
また、国際協力事業の具体例を取りあげて、その成果と課題を考察・分析する力を身につける。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
1.国際協力・援助の基礎概念を理解する。
2.国際協力・援助の手法を、具体例を確認しながら理解する。
3.開発途上国が抱えている多様な社会・経済・環境問題を理解する。
4.持続可能な開発目標(SDGs)の意義と課題を理解する。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
近年、気候変動、海洋汚染、資源枯渇、大規模自然災害の発生など地球規模課題の解決に注目が集まっているが、持続可能な社会形成に関する先進国と開発途上国の問題意識と考え方は大きく異なる。持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年9月の国連サミットで採択されたものであり、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標である。
本授業では、この概念と国際協力・援助の関係について基礎的な理論を説明し、具体例を挙げながら講義する。また、複数のテーマを取りあげて国際協力・援助のあり方についてグループで議論した上で、開発途上国の社会・環境・経済問題の解決策を発表する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
国際協力・援助に関するニュースや新聞記事に関心を持って生活する。
参考書を読んで基礎知識を身につける。
事前に配布する講義資料を読む。
(2)授業の受け方
教員が配布した講義資料を事前に確認する。講義内容をしっかり聞いて基礎知識を身につける。
決められたテーマに沿って、グループ討論を行い、問題解決のための対策を作り出す。
グループ討論で得られた成果を発表する。
(3)復習の仕方
復習については、毎回の授業が終わってから教員が説明する。

5.受講にあたってのルール
レポート提出期限を必ず守ること
授業に関心を持ち、積極的に参加すること
専門知識は必要ないので、国際協力・援助・分野横断的な研究内容に関心のある学生は誰でも受講可能
講義資料は事前にダウンロードすること
紙媒体の資料は配付しませんので、各自ノートなどを用意してメモすること
参加型講義(グループワーク)を実施する予定

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
自己紹介
授業の概要と実施方法について説明する。
受講者の国際協力・援助に関する考え方を確認する。
特になし
第2回
持続可能性科学と持続可能な開発目標(SDGs)の考え方
配付資料を確認し、持続可能性の定義を確認すること
第3回
国際協力機構の国際協力・援助について
配付資料を確認し、国際協力機構(JICA) のホームページを確認すること (https://www.jica.go.jp/)
第4回
国際協力・援助の基礎
配付資料を確認し、国際協力・援助に関する新聞記事やニュースを検索してみる。
第5回
NGOにおける国際協力と援助
配付資料を確認し、国際協力・援助分野におけるNGOの活動を調べる。
第6回
開発途上国のSDGsと社会問題
配付資料を確認し、国際協力が必要な開発途上国の社会・経済・環境問題について考えてみる。
第7回
国際協力・援助と適正技術
配付資料を確認し、国際協力・援助にどのような技術提供が有効なのか、先進国と開発途上国の立場に立って考えてみる。
第8回
適正技術提供による開発途上国の社会・経済・環境問題の解決方法
配付資料を確認し、ゴミ処理とリサイクル、水処理、エネルギーなどの具体的な課題解決に必要な技術について考えてみる。
第9回
開発途上国の社会・環境・経済問題解決方法について(グループ討論・発表)
関心のあるテーマについて、関連情報と資料を集めてみる。
第10回
水・衛生分野における国際協力と援助
配付資料を確認し、日本における水・衛生管理の歴史について調べる。
第11回
開発途上国における水と衛生問題の解決方法
配付資料を事前に確認する。
第12回
開発途上国における社会課題解決型のビジネスモデル構築(グループ討論・発表)
関心のあるテーマについて、関連情報と資料を集める。
第13回
国際協力・援助における社会・経済・環境問題の総括 1
今までの配付資料を持参すること。
第14回
国際協力・援助における社会・経済・環境問題の総括 2
今までの配付資料を持参すること
最終発表に向けて個人発表テーマを設定すること
第15回
国際協力・援助における社会・経済・環境問題の解決に向けたアイディア導出・発表スライド作成
最終発表資料(パワーポイント作成)を準備すること
第16回
授業の総括、最終発表
特になし
予習・復習
講義に出席する前に、30分程度配付資料と関連資料(新聞記事、関連文献など)に目を通して頂く程度で良いです。
特に復習は要りませんが、必要に応じて復習内容を説明します。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
授業への参加 20%、レポート 40%、発表 40%

8.参考図書・文献
国際貢献とSDGsの実現
北脇 秀敏・松丸 亮・金子 彰・眞子 岳(編)
朝倉書店
978-4-254-18055-8
静脈産業と在日企業 資源循環の過去・現在・未来
劉 庭秀
三一書房
978-4380200076

9.履修上の注意
(1)受講に際して、心配や不安がある場合は、必ず2回目の授業まで担当者に相談してください。
(2)事情によっては、レポートなどの代替課題を課すなどの、特別な配慮を行う場合があります。
(3)遠隔授業対応について
 ① 「体調不良による一時的な遠隔授業の対応について」
   ・前日までの申し出には対応しますが、当日は対応できません。
 ② 「自然災害の含む災害時での対面授業の取りやめの対応について」
   ・遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は必ずUNIPAを確認して下さい。