シラバス情報

科目名
健康栄養研究法Ⅱ
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
1単位
時間
月曜日Ⅰ校時(9:00〜10:30)
教室
169室(1号館6階)
教科書
『薬がみえるvol.1』、『薬がみえるvol.2』(㈱メディックメディア)

1.担当教員
担当教員
小嶋 文博
研究室
1号館6階169室
オフィスアワー
水曜日13:00〜14:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
健康栄養研究法Ⅱでは、健康栄養研究法Ⅰの目的も引継ぎつつ、特にチーム医療の場でも役立つよう代謝系疾患の薬をはじめ、内分泌系疾患の薬、神経系疾患の薬、漢方薬などの具体的な専門基礎知識を習得することを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①代謝系、内分泌系、免疫・炎症・アレルギー、神経系の疾患の薬、漢方薬について専門基礎知識を身につけていること。
〈健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
②自分が調べたことや考えたことをパワーポイントを用いて上手に伝えられること。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
③専門書や論文の輪講を通して、専門分野の話題に関する議論ができること。
④研究の現状を把握し、今後の課題を見つけ、研究テーマを設定できること。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
後期のテーマはチーム医療の場でも役立つ医薬品の専門基礎知識の習得である。次のような大きなテーマの順に輪講を行う。
(1)糖質・脂質代謝の疾患と薬
(2)カルシウム代謝の疾患と薬
(3)内分泌系の疾患と薬
(4)免疫・炎症・アレルギー系の疾患と薬
(5)神経系の疾患と薬
(6)漢方薬
【アクティブ・ラーニング】パワーポイントを用いた発表、ディスカッション等を行います。
【ICT活用授業】Web上での資料提示(提出)、Web検索、e-learning等を行います。
※進行状況によっては、例えば(3)を割愛させていただく場合があります。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
受け身の授業が多くなるものの、輪講なので自分が担当の場合は分担箇所をきちんと読んで、分からないことは調べ、講義のために資料作成を行うこと。
(2)授業の受け方
輪講で当番の場合は、しっかり担当箇所について講義を行うこと。また質問に対して、きちんと回答すること。
非当番の場合は、しっかりと発表者の話を聞いて、疑問点などは必ず発表者に対して質問すること。

(3)復習の仕方
輪講で受けた講義内容を資料を見ながら思い出し、ノート等に簡単にまとめておくこと。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢(マナー)
・受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2)遅刻・欠席・早退の扱い
・遅刻が20分を超えた場合は欠席扱いとする。また遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席扱いとする。
・欠席した際の「欠席届」の提出は不要であるが、欠席する際には予め連絡(メール等)すること。
(3)単位認定の条件
・講義15回のうち、欠席回数が5回以上の場合は単位を取得できない。
(4)課題の取組み状況
・発表の準備ができていないなど、課題の取組み状況が悪い場合の回は欠席とみなす。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
糖代謝と糖尿病(小嶋)
第2回
経口血糖降下薬
インクレチン関連薬
インスリン製剤
第3回
脂質代謝と脂質異常症(小嶋)
高コレステロール血症治療薬
高トリグリセリド血症治療薬
第4回
高尿酸血症・痛風治療薬(小嶋)
骨代謝と骨粗鬆症(小嶋)
骨粗鬆症治療薬
第5回
内分泌総論(小嶋)
視床下部ホルモン・下垂体ホルモン
甲状腺ホルモン・副甲状腺ホルモン
第6回
副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド・鉱質コルチコイド)
副腎髄質ホルモン・性ホルモン
第7回
免疫総論(小嶋)
免疫抑制薬・免疫刺激薬
抗炎症薬
第8回
アレルギー総論(小嶋)
抗アレルギー薬
自己免疫疾患総論(小嶋)
関節リウマチ治療薬
SLE・APS・SSc等の治療薬
第9回
神経系総論・自律神経総論(小嶋)
交感神経に作用する薬(Ad作動薬・抗Ad薬)
副交感神経に作用する薬(Ch作動薬・抗コリン薬)
第10回
局所麻酔薬
筋弛緩薬
ALS・GBS・MG・DMD等の治療薬
第11回
全身麻酔薬
鎮痛薬
てんかん治療薬
パーキンソン病治療薬
第12回
認知症治療薬
多発性硬化症治療薬
脳血管障害総論(小嶋)
脳梗塞治療薬・片頭痛治療薬
第13回
統合失調症(抗精神病薬)
抗うつ薬・双極性障害治療薬(気分安定薬)
不眠症治療薬(睡眠薬)
不安障害・強迫性障害・PTSD・適応障害等の治療薬
ADHD治療薬
第14回
漢方薬総論(小嶋)
呼吸器疾患に用いる漢方薬
消化器疾患に用いる漢方薬
腎・泌尿器系疾患に用いる漢方薬
第15回
循環器系疾患に用いる漢方薬
精神・神経系疾患に用いる漢方薬
婦人科系疾患に用いる漢方薬
その他の漢方薬
第16回
まとめと試験
予習・復習
健康栄養研究法Ⅰは演習科目で1単位なので、予習・復習の時間設定はしておりませんが、当番にあたった場合は、資料作成やプレゼンテーションの準備等に1〜3時間程度の時間が必要です。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
次のような項目についての総合評価とする。
(1)課題への取組み状況(50%)・・・資料作成、プレゼンテーション、研究論文調査
〈到達目標②、到達目標③〉
(2)議論への積極性(10%)・・・質疑応答、ディスカッション
〈到達目標②、到達目標③〉
(3)専門基礎知識の理解(40%)・・・試験
〈到達目標①〉
(4)登録販売者試験合格または薬学検定試験1級合格(プラス加点)

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)本科目は選択科目ですが、4年次に卒業研究を履修するためには必修となりますので、卒論研究を取りたい方は必ず履修してください。
(2)受講に際して、特別な事情や不安・心配などがある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員にご相談ください。状況に応じて特別な対応や特別な配慮を行える場合があります。第2回以降、履修の途中で特別な事情等が生じた場合についても、できるだけ早くご相談ください。相談が遅れると、対応が全く不可能になる場合があります。