シラバス情報

科目名
健康栄養研究法Ⅰ
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
1単位
時間
火曜日Ⅴ校時(16:20〜17:50)
教室
169室(1号館6階)
教科書
『精密栄養学』(実験医学増刊、羊土社)

1.担当教員
担当教員
小嶋 文博
研究室
1号館6階169室
オフィスアワー
月曜日10:40〜12:10

2.授業の目的
(1)授業の目的
あるテーマについての専門書や論文等の輪講を行い、基礎〜専門の知識を高めると同時に、資料作成やパワーポイントによる発表を通して、プレゼンテーション能力とディスカッション能力を身につけ向上させることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①自分が調べたことや考えたことをパワーポイントを用いて上手に伝えられること。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
②専門書や論文の輪講を通して、専門分野の話題に関する議論ができること。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP4〉
③研究の現状を把握し、今後の課題を見つけ、研究テーマを設定できること。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
前期のテーマは精密栄養学である。次のような大きなテーマの順に輪講を行う。
(1)コホート研究から見えてきた精密栄養学の実情
(2)精密栄養学を支える基盤技術
(3)精密栄養学の基盤となる食・栄養の分子作用メカニズム
(4)社会実装に向かう精密栄養学
【アクティブ・ラーニング】パワーポイントを用いた発表、ディスカッション等を行います。
【ICT活用授業】Web上での資料提示(提出)、Web検索、e-learning等を行います(毎回ノートパソコンを持参してください)。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
輪講なので、自分の担当箇所をきちんと読んで、分からないことは調べ、講義のために資料作成を行うこと。
(2)授業の受け方
輪講で当番の場合は、しっかり担当箇所について講義を行うこと。また質問に対して、きちんと回答すること。
非当番の場合は、しっかりと発表者の話を聞いて、疑問点などは必ず発表者に対して質問すること。

(3)復習の仕方
輪講で受けた講義内容を資料を見ながら思い出し、ノート等に簡単にまとめておくこと。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢(マナー)
・受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2)遅刻・欠席・早退の扱い
・遅刻が20分を超えた場合は欠席扱いとする。また遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席扱いとする。
・欠席した際の「欠席届」の提出は不要であるが、欠席する際には予め連絡(メール等)すること。
(3)単位認定の条件
・講義15回のうち、欠席回数が5回以上の場合は単位を取得できない。
(4)課題の取組み状況
・発表の準備ができていないなど、課題の取組み状況が悪い場合の回は欠席とみなす。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
第2回
精密栄養学概論(小嶋)
腸内環境研究を中心とした精密栄養学
食・生活習慣と遺伝的背景と健康との関係
第3回
多項目健康BDを基盤としたwell-being地域社会の実現
京丹後コホートと長寿、エイジングクロック
時間栄養学の基盤と臨床
第4回
マイクロバイオーム統合DB構築支援ツールの開発
ニュートリゲノミクス
精密栄養学のための親水性メタボローム分析技術の開発
第5回
食の評価系(in vitroオルガノイド培養システム)
食の評価系(in vivo腸内細胞培養システム)
ヒトiPS細胞を用いた食の評価系
第6回
食・栄養の理解に向けた代謝インフォマティクス
ヒト研究と基盤研究の融合による腸内環境の機能解明
糖代謝における個人差要因
第7回
脊椎動物における味覚受容体の進化と味覚情報伝達機構
全血メタボロミクスによる赤血球のもつ抗酸化機能
糖、脂質、アミノ酸の転写調節・生体恒常性機構と疾患
第8回
必須脂肪酸の代謝と免疫制御、個人差
玄米機能成分をめぐる脳科学と分子栄養学
ポリフェノールセンシングの分子基盤とその応用
第9回
フィトケミカルの機能と作用メカニズム
亜鉛による生体機能制御
微生物による食品機能の顕在化
第10回
食による健康長寿社会の実現への取り組み
味覚の人為的制御
腸内デザイン
第11回
大麦の健康効果を予測する機械学習モデル
アマニ健康機能性の個人差に関連する因子
AI食事管理アプリの実践例
第12回
精密栄養学に関する文献収集とゼミ発表テーマの抽出
第13回
精密栄養学に関する研究論文の紹介(発表)と討論
第14回
精密栄養学に関する研究論文の紹介(発表)と討論
第15回
まとめと試験
第16回
予備日
予習・復習
健康栄養研究法Ⅰは演習科目で1単位なので、予習・復習の時間設定はしておりませんが、当番にあたった場合は、資料作成やプレゼンテーションの準備等に1〜3時間程度の時間が必要です。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
次のような項目についての総合評価とする。
(1)課題への取組み状況(60%)・・・資料作成、プレゼンテーション、研究論文調査
〈到達目標②、到達目標③〉
(2)議論への積極性(20%)・・・質疑応答、ディスカッション
〈到達目標②、到達目標③〉
(3)専門基礎知識の理解(20%)・・・試験
〈到達目標①〉
(4)登録販売者試験合格または薬学検定試験1級合格(プラス加点)

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)本科目は選択科目ですが、4年次に卒業研究を履修するためには必修となりますので、卒論研究を取りたい方は必ず履修してください。
(2)受講に際して、特別な事情や不安・心配などがある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員にご相談ください。状況に応じて特別な対応や特別な配慮を行える場合があります。第2回以降、履修の途中で特別な事情等が生じた場合についても、できるだけ早くご相談ください。相談が遅れると、対応が全く不可能になる場合があります。