シラバス情報

科目名
解剖生理学実験Ⅰ (水曜Ⅳ・Ⅴ校時)
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
1単位
時間
A:水曜日Ⅳ・Ⅴ校時(14:40ー17:05)
教室
141教室に集合。実験室2(1号館1階)を使用する場合もある。
教科書
解剖生理学ノート:人体の構造と機能 (第3版・羊土社)

1.担当教員
担当教員
谷内 一彦
研究室
1号館6F  メール: k-yanai@sendai-shirayuri.ac.jp
オフィスアワー
月曜日〜木曜日:9-17時(事前にメールによるアポイントメントが必要)

2.授業の目的
(1)授業の目的
管理栄養士の活動基盤として必要不可欠な「人体の正常構造と機能」を実習を通して学ぶ。身体の構造と体機能における必須栄養素の役割を、自らの体験を通して具体的に理解する。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標:
①人体は多細胞生物体(機能的役割の異なった細胞群の集合体)であること、体内に独立した生存環境(細胞外液)を有することを実習で理解する。②人体の器官系のうち特に、細胞・組織、骨格系・筋系、神経系・特殊感覚、内分泌系、心臓血管系、呼吸器系、消化器系、腎泌尿器系、生殖器系などを実習で理解する。なお体組織の実習では光学顕微鏡とスマホを使って、動物組織標本をスケッチする。これらの実習を通して、管理栄養士国家試験に向けた基礎的知識を身につけることを目標とする。
ディプロマポリシーとの関連:
健康栄養学科のディプロマポリシー1.「人の健康と栄養および疾病の成り立ちに関する専門基礎知識を身につけている」、2.「人間の食行動と食環境を把握しエビデンスに基づく基準に照らして、健康・栄養課題への支援や対策の実践的方法の基礎を身につけている」を実現するため、専門基礎分野の知識の獲得と実践力の修得を目指す。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
解剖生理学実験Ⅰ・Ⅱは1年後期と2年前期に分かれて実習時間が組まれているが、内容的には発展的に一本化された科目である。また、解剖生理学Ⅰ・Ⅱの進行とも関連しているので、解剖生理学(講義)の期末試験は両科目での内容が試験範囲となる。「講義と実験(科目名:解剖生理学実験)」の組み合わせは、上記両科目の深い理解に必要な両輪である。上級学年で学ぶ予定の「病気と栄養Ⅰ・Ⅱ」および臨床栄養学関係の科目の基礎となるので、本実習を通して「解剖生理学」の内容と要点をマスターすること。実験はアクテイブ・ラーニングであり、履修状況の確認に毎回、レポート提出を求めている。顕微鏡を用いた細胞・組織の観察では観察した像のスケッチの提出を求めることがある。この科目は医療機関(病院、検診センター等)で実務経験のある医師・産業医による授業です。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
実験内容に合わせて教科書の項目に目を通しておくこと。特に図・表を中心に行うと理解しやすい。
(2)授業の受け方
スケッチやスマートフォンでの観察が多いのでスマートフォンは常に用意しておくこと。また実験中に受けた説明などは、プリントに直接メモしてかまわない。
(3)復習の仕方
教科書の関連事項の再読が必要。特に実験時に配布したプリントは実験後に評価のために提出するので、重要事項は別にメモしておくこと。

5.受講にあたってのルール
実験は4・5校時(14:40ー17:05)の135分間で行い、途中に休憩時間10分を入れる。体調不良の場合は、早めに申し出ること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
人体概観・体組成
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
体重・身長・体組成計測予定
第2回
細胞の構造と機能
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
第3回
組織:顕微鏡標本観察(小腸・大腸)
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
顕微鏡による組織観察
第4回
皮膚と膜
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
汗腺実験、指紋観察
第5回
第1〜4回のまとめと補足
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
基礎エネルギー消費量の計算
第6回
骨格系
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
骨密度測定
第7回
筋系
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
ロコモ度テスト
第8回
神経系の基本的性質と中枢神経
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
脳アトラスのペーパークラフト作成
第9回
感覚と反射
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
皮膚感覚測定、腱反射
第10回
第6〜9回のまとめと補足
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
起立試験
第11回
視覚、聴覚と平衡覚
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
聴覚、振動覚、平衡覚試験
第12回
味覚と嗅覚:匂い、味覚
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
ミラクルフルーツ
第13回
内分泌系
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
メタボリック・アナライザーによる安静時代謝量の測定
第14回
血液:血球観察
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
ASTRIMによるヘモグロビン濃度推定
第15回
第11〜14回のまとめと補足(免疫系)
教科書・配信資料で予習と復習を行う。事前に実験資料(PDF)はWEB配信の予定。
第16回
予習・復習
予習・復習は毎回30分以上すること。予習は教科書の図・表を中心に行うと理解しやすい。復習はプリントの内容と実習中にメモした教官の説明をプリントを再読することで行うとよい。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
細胞・組織、皮膚、骨格系・筋系、神経系・特殊感覚、内分泌系、血液・免疫系などを実習で理解できているかどうかをレポート等で評価する。そのため実験レポートの提出は必須である。出席40点、レポート内容60点の計100点で評価する。60点以上で単位取得とする。

8.参考図書・文献
人体の構造と機能
エレイン・N・マリーブ
医歯薬出版
978-4-260-02055-8
解剖生理学:人体の構造と機能 第3版
志村、岡、山田編集
羊土社
978-4-7581-1362-5

9.履修上の注意
解剖生理学実験は、解剖生理学(講義)の進行と密接に関連しているので、補い合って予習・復習をすること。身体の不調、悩みおよび精神的な問題が生じた学生は、速やかに申し出ること。アドバイザーと連携して、具体的な対応策を一緒に考えます。コロナ感染等の影響で上記の授業計画を変更することがあります。
「一時的・個別的な遠隔授業の対応について」
・対面授業と遠隔授業の同時進行は無理です。対面授業中は遠隔授業には対応できません(欠席扱いとなります)。ただし、単位取得にかかわってくるような場合は、可能な範囲で配慮いたしますので、前日までに連絡をしてください。
「(自然)災害時の授業対応について」
・対面授業は休講となります。