シラバス情報

科目名
コミュニケーション論
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2単位
時間
水曜日1校時(9:00〜10:30)
教室
531教室
教科書

1.担当教員
担当教員
茂木 千明
研究室
5号館4階
オフィスアワー
水曜日2校時(10:40〜12:10)

2.授業の目的
(1)授業の目的
 心理や福祉などの対人援助職では、対象者との関係のもち方や、他職種との連携のあり方が重要になる。授業では、コミュニケーションの基礎や人間関係の形成について学ぶことを通して、円滑な対人関係を築くために必要な人間の理解や、他者への情報の伝達に必要な、基礎的なコミュニケーション能力を養うための学習とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① コミュニケーションの基礎を学び、具体的な対人関係場面において、基本的にどのような態度が望ましいかを理解し、円滑なコミュニケーションの実現を目指す。そのために、「社会生活における言語活動を達成するための言語的な方略や会話を成り立たせるための仕組みを理解していること」「コミュニケーションにおける非言語行動の様相や方略について理解していること」が求められる。
⇒学部DP4④⑤、心福DP2➀②
② 人間関係がどのように形成されていくのか、人間関係の広がりについて理解し、円滑なコミュニケーションの実現を目指す。そのために、「様々な社会的状況における人間関係や集団で求められる待遇表現を理解していること」が求められる。
⇒学部DP2➀、心福DP1➀
③ 対人関係場面での人間関係およびコミュニケーションの有り様を理解し、円滑なコミュニケーションの実現に向けて実際に活用できる。
⇒学部DP3②
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 コミュニケーションの基礎として、コミュニケーションの基本(話す・きく・みる・感じる)を通じて、自己理解と他者理解の重要性を学び、具体的な対人関係場面について考える。コミュニケーション能力を向上させるための方法の理解として、「話すこと」では、言語運用能力について理解し、自身および他者の言語運用能力について学ぶ。「きくこと」では、受容・理解能力について理解し、他者を受容・理解するための方法について学ぶ。また、多様な価値観をもつ相手とより良い関係構築のために求められる自己開示やアサ—ションといった対人関係能力を理解し、自らの対人関係の向上について学ぶ。
 人間関係の形成として、自己と他者という個人的関係から様々な人間関係の広がり(家族、友人、学校、職場など)について学び、その関係の中での集団のダイナミックスについて考える。自分とは異なる他者との関係のもち方やその関係性について学ぶ。
 本科目は、公認心理師・臨床心理士としての実務経験のある教員による授業である。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
各回の授業テーマを踏まえて、授業に参加すること。

(2)授業の受け方
授業は演習課題と講義の両面から進める。演習課題には積極的に取り組み、講義内容との関連について自らが考えて取り組むこと。
(3)復習の仕方
授業と関連する内容について、具体例や実際の日常の場面から考察すること。
授業の中でのポイントや分からなかったことは、きちんと調べて理解すること。日常生活での対人場面を例にして具体的に検討すること。事前に提示したレポート課題に対し、自身の関心あるテーマについて各自検討すること。                        

5.受講にあたってのルール
(1) 授業中の私語や内職、飲食は厳禁とする。守られない場合には退室を求めることもある。
(2) 授業開始から20分以上遅れて入室した場合には遅刻扱いとし、減点する。
(3) レポートなどの提出物については提出期限を守ること。また、ホームページからのコピー&ペーストや他者のレポートを写すといった行為はしないこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション…各回の授業のテーマについて説明する
第2回
コミュニケーションの基本的視点
レポート課題➀の提示
第3回
コミュニケーションの基礎1
言語コミュニケーション①(話す)
第4回
コミュニケーションの基礎2
言語コミュニケーション②(きく)
第5回
コミュニケーションの基礎3
非言語コミュニケーション①(みる)
第6回
コミュニケーションの基礎4
非言語コミュニケーション②’(感じる)
第7回
コミュニケーションの基礎5
相互関係のコミュニケーション①(自己開示)
第8回
コミュニケーションの基礎6
相互関係のコミュニケーション②(アサ—ション)
第9回
現代のコミュニケーションと人間関係
レポート課題①提出〆切
第10回
人間関係の基本的な視点
レポート課題②の提示
第11回
人間関係の広がり1(家族のコミュニケーション)
第12回
人間関係の広がり2(友人、学級集団)
第13回
人間関係の広がり3(職業選択、感情労働、ハラスメント)
第14回
人間関係の広がり4(定年からの人間関係、ソーシャルサポート)
第15回
多文化共生社会とコミュニケーション
レポート課題②提出〆切日
第16回
予習・復習
予習:各回の授業テーマを踏まえて、授業に参加すること。
復習:授業の中でのポイントや分からなかったことは、きちんと調べて理解すること。
   日常生活での対人場面を例にして具体的に検討すること。
   事前に提示したレポート課題に対し、自身の関心あるテーマについて各自検討すること。                        
 

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)レポート(40%)…授業の中でレポート課題を事前に提示する。授業内容のポイントが理解されているか、自身の考察がきちんと述べられているか等について評価する。 レポート課題は2回出されるので注意すること。提出日はその都度指示する。
⇒レポート課題➀:到達目標➀、レポート課題②:到達目標②
(2)受講態度(60%)…出席は毎回「課題形式」で取る。そのとき提出された課題への取り組みの態度・内容を評価する。 出席したというだけではなく、きちんと考えて受講していたか、課題を通じての評価となる。
⇒到達目標➀〜③

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当教員に相談すること。
・台風等の自然災害で公共交通機関がストップした場合には、遠隔授業で対応することもあるが、この科目は、コミュニケーションを取り扱うので、基本的には対面で行う授業を想定して構成れている。そのため、体調不良等による個人的な理由での遠隔授業には対応していない。