シラバス情報

科目名
社会・集団・家族心理学B(家族心理学)
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
金曜日1校時(9:00〜10:30)
教室
524教室
教科書
平木典子・中釜洋子・藤田博康・野末武義(共著)2019 『家族の心理 第2版』(サイエンス社)

1.担当教員
担当教員
茂木 千明
研究室
5号館4階
オフィスアワー
水曜日2校時(10:40〜12:10)

2.授業の目的
(1)授業の目的
家族心理学の立場から様々な「家族」を理解する視点をもつことができるようになる。
グループアプローチの基本から「集団」を誓いする視点をもつことができるようになる。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
➀ 家族システム理論の考え方を理解できる。
② 家族の発達を理解し、それぞれの段階で見られる課題を推測できる。
③ 家族アセスメントの基本的な考え方や方法を理解する。
④ 家族の抱える問題に対して、家族心理学の立場から援助的な視点をもつことができる。
⑤ グループアプローチの基本を理解する。
本科目は、公認心理師・臨床心理士としての実務経験のある教員による授業である。

本科目は、心理福祉学科のディプロマポリシー「(6)心理学の多様な視点から、人の心のはたらきと行動を科学的に理解するための知識を備え、現代社会の様々な問題にそれらを応用することができる。」に基づき、特に家族心理学の視点からの達成を目指す科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
➀ 家族システム理論について概観し、家族システムの発達段階に応じた課題と変化について学ぶ。
② 家族アセスメントの基本的な考え方や方法を提示し、家族機能や家族構造の視点を学ぶ。
③ 問題を抱えた家族事例を提示し、家族システム的な見立てや介入のポイントを考察する。
④ グループアプローチの基本を学び、個人と集団の捉え方を比較する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業に臨む際には、教科書の該当ページを事前に読んでおくこと。
(2)授業の受け方
授業はプリントを配布し、PowerPointのスライドを使って講義形式で進めます。授業時間内に課題を提示し、授業の内容や事例についての意見や考察を求めることがあるので、積極的に関心を持って授業に取り組むこと。
(3)復習の仕方
授業で取り上げた内容について理解できなかった場合は、必ず教科書等で知れば理解しておく。授業内課題やレポート課題はは、授業の理解度を見るためのもので、復習の内容を含んでいる。そのため、授業で出てきたことを理解し整理して書けるようにする。

5.受講にあたってのルール
(1)授業中の私語や内職、飲食は厳禁とする。守られない場合は、体質を求めることがある。
(2)授業開始から20分以上遅れて入室した場合には、遅刻扱いとし、減点する。
(3)レポートなどの提出物については摘出期限を守ること。また、ホームページからのコピー&ペーストや他者のレポート等を写すといった行為はしないこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
家族とは?
家族心理学の成立過程
教科書:1章
第2回
家族システム理論
⇒家族をシステムとしてとらえる
教科書:6章(6⁻1)、7章(7⁻1)
レポート課題の提示
第3回
家族の発達➀
教科書:2章(2⁻2)、3章〜4章
第4回
家族の発達②
教科書:5章
第5回
家族アセスメントの基本と方法
教科書:8章(8⁻1)
視聴覚教材
第6回
多世代家族の視点(ジェノグラム)
教科書:7章(7⁻1)
体験学習
第7回
家族機能の理論と方法
教科書:2章(2⁻1)
体験学習
第8回
家族構造の理論と方法➀
教科書:7章(7⁻1)
体験学習
第9回
家族構造の理論と方法②
教科書:8章(8⁻4)
視聴覚教材
第10回
家族事例から学ぶ
 これまでの学びを事例検討に活かす
模擬事例
第11回
理解度テスト
 これまでの家族心理学に関する知識・理解を問う
第12回
家族と臨床的問題➀
 子育てをめぐる問題と援助
教科書:5章(5⁻2)、9章(9⁻3,9⁻5)
視聴覚教材
第13回
家族と臨床的問題②
 子どもの虐待をめぐる視点
教科書:9章(9⁻3,9⁻5)
グループ検討
第14回
家族と臨床的問題③
 家族が経験するストレスと援助
教科書:2章(2⁻3)、9章(9⁻2,9⁻5)
第15回
集団療法の基本(グループアプローチ)
第16回
集団療法の実際(EGの実際)
視聴覚教材
予習・復習
予習として、授業前に該当する教科書のページに目を通す。復習は、授業中のポイントや分からなかったことは、きちんと調べて理解し、レポート課題に該当する内容を整理しておく。目安の時間として、授業1回分につき予習復習合わせて4時間程度が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)受講態度(40%):授業中の発言や受講態度、および授業内で提示した課題の取組等について評価する。
  ⇒授業内課題はその回の内容に応じて到達目標➀〜⑤が含まれる。
(2)理解度テスト(30%):家族システムや家族アセスメントに関する専門的な用語や基本的なポイントがきちんと理解されているかをみる。
  ⇒到達目標➀②③
(3)レポート課題(30%):第2回の授業でレポートの課題を提示する。授業内容のポイントを押さえてきちんと理解されているか、理解度テストの内容をきちんと復習しているか、自身の考察がきちんと述べられているか等について評価する。
  ⇒到達目標➀②③④

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)「臨床心理学概論」の授業を履修済みであることが望ましいが、家族に関心がある人であれば履修可。ただし、授業は「臨床心理学概論」の内容を踏まえて進めていくので、そのつもりで受講すること。
(2)受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当教員に相談すること。特別な事情によって配慮を必要とする場合は、できるだけ早く担当教員に連絡・相談すること。場合によっては、対応できないこともある。