シラバス情報

科目名
キリスト教学ⅠA (子ども教育)
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜⽇Ⅳ時限(14:40〜16:10)
教室
121教室
教科書
授業でプリントを配布する。

1.担当教員
担当教員
宮崎 正美
研究室
1号館6階
オフィスアワー
月曜14:40-16:10

2.授業の目的
(1)授業の目的
人間学にとってキリスト教の理解がなぜ必要かを、人間一般の諸状況をふまえて現実に則して多角的に考察できるようになる.
また、授業内容を理解するだけではなく、受講者自身に当てはめて考え、自分の生き方やいのちにどのように関わるかを考えられるようになる.
本学における人間学すなわちキリスト教的人間学の導入として学ぶことができるようになる。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①人間学部におけるキリスト教教育の意味を理解すること.〈学部DP(1)〜(3)〉
②キリスト教の中の人間観、世界観の特徴をとらえ、現代の人間と社会にどのように関わるか、多様な面から考察できるようになる.それをとおして大学で学ぶことや学問の意味について理解できるようになる.〈学部DP(1)〜(3)〉
③キリスト教の基礎的理解の上で、現代の諸問題および自分の使命について、キリスト教学をふまえて考察できるようになる。〈学部DP(1)〜(3)〉

※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 毎回授業で取り上げる話題を対象とし、アクティブ・ラーニングを含めて考察する。
 授業の終わり(約10分程度)に、コメントペーパーにそれぞれ受講生が学んだ内容を記述し、提出してもらう(その提出物は、授業の理解度および受講態度の評価対象となる)。提出された中から次の授業でいくつかを匿名で引用することがある。自分と異なる意見や考えに接し、考察を深める。
 キリスト教の人間観・世界観を理解するために、キリスト教の基本的知識を覚え理解する。根本的なテーマは「人間」(人間について学ぶこと)である。人間の生は多面的で多様な側面があり、また人間の論理的思考だけでは把握できない側面を多く有する。そのためには、以下の点が重要である。
 理解の困難なテーマに対しては、自分の意見や感じ方だけを表明したり自分の経験を語るだけで終わりにせず、さまざまな考え方ができ有機的に結びつけて、総合的に判断することの大切さを学ぶ。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
予め配布するプリントの中から、次の授業に関連する部分については、必ず読んでおくこと。ただし授業計画通りの進み方をするとはかぎらない。
意味の不明な語は、あらかじめ調べておくこと。
(2)授業の受け方
・同じクラスの受講者の考えや、異なる意見からも学ぶ姿勢を大切にして頂きたい。
・授業のポイントは、必ずしも一つとは限りません。
・受講者にとって特に重視すべきポイントは同じとは限りません。
・関連するポイントを、何度も授業で扱う場合もあります。漠然と聞いているだけであったり、相互のつながりについて積極的に聴いて考える姿勢を持たなければ、授業内容を理解することは難しくなります。
・毎回授業の終わりに書いてもらうミニットペーパーによって、授業の理解度を評価します.
(3)復習の仕方
・毎回の授業のポイントがどこにあったか確認すること。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
 受講時は、私語を慎み、居眠り・飲食・内職等は行わないこと。これに反する行為、授業を受ける意志が認められない場合、特に講義を聴講している他の者の妨害となっている場合、退室を求めることがある。
 教室の空調の操作は担当教員はしない。調整の必要を感じた者が行うこと。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
 30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席とみなす。また無断で授業中に退室する者も「欠席」とみなす。欠席した場合は、「欠席届」を提出すること。
(3) 期末試験の受験資格
講義15回のうち、欠席回数が3分の1以上の者は単位を取得できない(すなわち再履修となる)。ただし小テスト(期末試験)は受験できる。
(4) 期末試験時の不正行為の扱い
カンニング等の不正行為を行った場合は試験点を 0 点とする(すなわち再履修となる) 。参考文献を含めた図書・webの無断引用、および生成AIを使用したと判断された場合も、カンニングと同様の扱いとする。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション(1)授業の運営について・この科目について
予習:大学で学ぶことの意義を考える(資格のため?取得したい資格によっては大学でなくともいい)
復習:授業の要点、授業の受け方について、および大学で学ぶということの一般的意味を理解する
第2回
オリエンテーション(2)この授業の目的の理解、キリスト教の事実(世界人口の1/3等)、人間観、世界観、方法論(真理の探究、「『絶対』はあるか」)
予習:キリスト教に関して自分が現在理解していること、および疑問点は何か
復習:授業の要点
第3回
オリエンテーション(3)「人間学」とキリスト教的人間学、本学の建学の精神との関連性について
予習:本学の建学の精神について
復習:授業の要点、人間学が目的とすること、キリスト教的人間学の方法論
第4回
キリスト教についての基礎知識(1)歴史──聖書、キリスト教以前(ユダヤ教)、教会、およびそれらの相対性(非絶対性)について
予習:キリスト教について世界史で学ぶこと
復習:授業の要点、キリスト教の歴史の中の重要な事項について、授業の要点について
第5回
キリスト教についての基礎知識(2)聖書の読み方①──資料として使いこなす基本
予習:資料プリント
復習:授業の要点、授業で扱った聖書の箇所を探し当てて前後の文脈を踏まえて読むこと



第6回
キリスト教についての基礎知識(3)聖書の読み方②──「何のために」によって読み方は異なる
予習:資料プリント、聖書の目次を確認しておくこと
復習:授業の要点、聖書の特定の場所を探すことができるようにすること
第7回
キリスト教についての基礎知識(2)聖書の読み方③──「みえないメッセージ」の読み方 【前半のまとめ】
予習:資料で引用された各聖書の箇所を探し、前後の文脈をふまえて読む.
復習:授業の要点、客観的読み方と主観的読み方の違いを理解する.
第8回
キリスト教についての基礎知識(3)聖書の人間観①──この世界について
予習:資料プリント、創世記1ー2章
復習:授業の要点、古代の人々の世界の観方
第9回
キリスト教についての基礎知識(4)聖書の人間観②──人間について
予習:創世記1ー4章
復習:授業の要点、聖書における人間観と、現代におけるその妥当性についてまとめておく
第10回
キリスト教についての基礎知識(5)聖書の人間観③──「罪」という言葉が意味するもの
予習:自分の存在と親の存在  【後半まとめ①】
復習:授業の要点、聖書が言う「罪」を、どのように言い換えることができるだろうか.
第11回
キリスト教についての基礎知識(6)聖書の人間観④──「愛」という言葉が意味するもの
予習:資料プリント
復習:授業の要点、聖書が言う「愛」を、どのように言い換えることができるだろうか.
第12回
キリスト教についての基礎知識(7)キリスト教のエッセンス:死を越えるものについて①「救い」を必要とする人とは?
予習:資料プリント
復習:授業の要点
第13回
キリスト教についての基礎知識(8)キリスト教のエッセンス:死を越えるものについて②「福音」という言葉の意味──誰にとって?
予習:資料プリント
復習:授業の要点
第14回
キリスト教についての基礎知識(9)キリスト教のエッセンス:死を越えるものについて③「復活」死に向かって生きる人間にとっての意味
予習:キリスト教の福音とは何か
復習:人間の生に対する愛の意味
第15回
まとめ+小テスト
予習:小テストの準備
復習:15回のまとめ
15回目授業の後半で、小テストを実施する.
第16回
予習・復習
事前に提供された資料は読んでおくこと。そのため、意味の分らない用語があれば必ず調べておくこと。
各回授業での考察が、科目の全体の中でどのような位置づけにあるか確認しておくこと。
目安の時間として、授業1 コマにつき、予習90 分、復習90 分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)小テスト(45%)...小テストは、1-14回の授業のなかから、重要なテーマの中から論述してもらう.授業内容が理解されているかを評価する.
(2)受講態度(10%)...出席点、授業での取り組み方・参加意欲、遅刻の頻度、等.おもに授業内のコメントに基づいて判断する.
(3)授業内のミニットペーパー(45%)...授業の理解度、授業に望む姿勢を総合的に評価する.一部学生のミニットペーパーを適切な部分のみを次回授業で引用抜粋することがある.ミニットペーパー引用は、授業内だけとするが、内容上、クラス以外に公表しないほうがよい場合も考えられる。そのため学生による授業の録画録音は厳禁.
 ただし、授業の評価・授業内容向上等の目的で、授業以外で匿名としてミニットペーパーを、授業以外で引用抜粋することがある.授業以外の内容で科目担当者に伝えたい場合、ミニットペーパーではなく原則的にメールを使用する.ミニットペーパーは感想だけで終わらないよう注意.
(4)評価方法に関する上記項目の割合は、授業開始後の状況により変更の場合があり、目安として考えてもらう。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)この科目は、対面授業を前提として構成されている。したがって遠隔授業の対応はしない。また、授業や期末試験を欠席した場合にレポートで代えることはしない。
(2)この科目のガイダンスで説明する目的、方法論の理解が欠ける場合、必然的に評価点は低くなるので、しっかり理解するように。
(2)出席数が規定に満たない場合には評価対象とすることができない。
(3)受講に際して、特別な配慮を要する学生や心配や不安なことがある場合、必ず2回目の授業までに担当者に相談しておくこと。
(4)教科書に代えて、授業中、随時プリントを配布する。 参考文献:授業中で指示する。
(5)提出されたミニットペーパーは返却されない。ミニットペーパーに記載した内容は、必要あれば自分で別途ノートをとる等すること。
(6)受講者の半数以上が実習等で欠席が予想される場合には、休講とすることがある。また災害その他の理由によって、通常の授業と異なる形態や異なる日時(土曜日を含む)で補講とする場合がある。
(7)UNIPA や教員が指定するLMS (Learning Management System)のGoogle Classroom による連絡に注意すること。Google Classroom へ登録(2回目授業までに完了すること)しないことによる不利益が生じても教員は責任を負わない。