シラバス情報

科目名
教育課程論
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
教室
教科書
『ワークで学ぶ教育課程論』尾崎博美・井藤元著、ナカニシヤ出版

1.担当教員
担当教員
石井 美和
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
8:30〜16:00

2.授業の目的
(1)授業の目的
この授業では、教職に就くために必要となる教育課程編成の基本的な原理およびその学習指導要領・幼稚園教育要領との関連を歴史的な視点を踏まえて理解するとともに、学校・幼稚園におけるカリキュラム・マネジメントの意義とあり方を理解し、教育課程・カリキュラムの編成と実践・評価のあり方について理解することを目的とします。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①教育課程の基本的な編成原理について、基礎的な知識を持つ。
<学部DP③>
②学校教育において教育課程が有する役割・機能・意義を理解する。
<学部DP③>
③学習指導要領の制度的位置づけを理解し、学習指導要領の改訂の変遷、改訂内容についてその社会的背景を含めて説明できる。
<学部DP③、GSDP④>
④カリキュラム・マネジメントの意義や重要性を理解し、カリキュラムを創造する視点を持つ。
<学部DP③、GSDP④>
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
教育の計画である教育課程やカリキュラムを編成するためには、基盤となる理論や原理がいくつかあります。まず、カリキュラム編成の原理について学んだ後、それらの原理が実際の学校教育を支える学習指導要領にどのように反映されてきたのか、日本社会の歴史的な変遷と重ね合わせながら、学んでいきます。また、理論的・歴史的な学習をふまえて、具体的な授業計画や教育実践の立案・実践・評価のプロセスについてもアクティブ・ラーニングを取り入れ、体験的に学ぶことを予定しています。この授業での学びは、皆さんが受けてきた学校教育が、どのような理論や社会的背景によって形作られてきたのかを学ぶものです。教職に必要な知識を身につけるだけでなく、自分自身の経験を新たな視点から振り返ることで、教育や社会についての視野を広げ、柔軟な問題解決能力を身につけることにつながることを目指しています。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
教科書の該当箇所を読み、提示されているワークに取り組んでください。自分自身の受けた学校教育を思い返し、教科書の内容と結びつけて理解すると良いでしょう。
(2)授業の受け方
授業はPower Pointのスライドで進めます。Power Pointのスライドは印刷して配布しますが、キーワードやポイントのみが記載された内容ですので、授業中の解説やワークの内容をメモすることが授業の理解を深めることになります。また、教育に関する学びは、正しい知識を得るだけでなく、自分が教育者となったらどうしたいか、自分自身の考えを持つことが重要です。授業では、問いかけやグループでの意見交換をたくさん行います。授業に積極的に参加し、他者の意見を聞き、自分の考えを発展させることを期待します。
(3)復習の仕方
授業終了後は、教科書及びノートを見返し、授業内容を整理しましょう。予習で行ったワークに対し、授業を受けて、自分の考えがどのように変化したかを確認することも良い学びになります。

5.受講にあたってのルール
教員からの問いかけやグループワークの場面では、積極的に意見を出してください。しかし、教員が説明している際は、教員の声が聞こえるよう静粛にしてください。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーションー教育課程とは—
教科書第1章を読み、ワークを行う。
第2回
カリキュラムの編成原理
教科書第2章を読み、ワークを行う。
第3回
教育課程の歴史的展開
教科書第3章を読み、ワークを行う。
第4回
カリキュラムの構造ー隠れたカリキュラムー
教科書第5章を読み、ワークを行う。
第5回
教育課程の法と制度
教科書第6章を読み、ワークを行う。
第6回
学習指導要領の変遷:1950〜80年代
教科書第7章を読み、ワークを行う。
第7回
学習指導要領の変遷:1990〜2000年代
教科書第8章を読み、ワークを行う。
第8回
教育課程と能力観の変遷
教科書第11章を読み、ワークを行なう。
第9回
幼児教育の教育課程
配布資料に基づき、授業を進める
第10回
カリキュラム・マネジメントの意義と展開
教科書第17章を読み、ワークを行う。
第11回
様々な教育実践ーアクティブ・ラーニングー
教科書第12章を読み、ワークを行う
第12回
様々な教育実践—オルタナティブ教育ー
教科書第14章を読み、ワークを行う。
第13回
保幼小連携カリキュラム
第14回
授業計画を立てよう
教科書第9・10章を読み、ワークを行う
第15回
全体のまとめと授業内試験
第16回
予習・復習
授業に先立ち、「予習・復習」欄に提示した教科書のページをよく読み、ワークを行なってください。復習としては、教科書、ノートを読み返し、再度ワークを行ない、考えの変化を把握してください。平均して各階4時間程度かおおよその目安となります。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)授業内レポート(30%)
 授業内で行ったワークについて、3回程度レポートの提出を求めます。
 レポートについては、授業内でフィードバックを行います。
 <到達目標①、到達目標②、到達目標③>
(2)授業内試験(60%)
 授業の内容についてまとめ、自分の考えを論述する授業内試験を行います。持ち込みは可です。
 <到達目標①、到達目標②、到達目標③、到達目標④>
(3)授業への参加(10%)
 授業内での発言やグループワークへの参加度を評価します。
 授業内で適宜フィードバックを行います。
 <到達目標④>
 

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
授業の履修に関して不安がある学生は申し出てください。できる限り対応します。
体調不良による一時的な遠隔授業については、前日までに連絡があれば対応します。
自然災害等で対面授業が中止になった場合は、遠隔授業を行います。