毎回授業で取り上げる話題を考察の対象とし、アクティブ・ラーニングを含めた考察を通して、それぞれ受講生が学んだ内容を、授業の終わり(約10分程度)にミニットペーパーに記述して、科目担当者に提出してもらう。(その提出物は、授業の理解度および受講態度の評価対象となる)。なお、受講生がプリントだけでなく、映像をより見やすくし、理解の助けとするために、授業で使用する教員のPowerPoint ファイルは、Google Classroom を活用して掲示する。 美術と宗教のつながり(美の独自性・美の宗教性)、美の世界という「異界」との接触は、宗教性を帯びる。人間存在に深く関わるimage があることの基本的了解をふまえて、キリスト教においてはキリスト両性論を根拠に、神の像imago Dei としての人間が、失われた似像性を回復して、美の探求は神に至る営みとして肯定される。しかし仏教における金剛界/胎蔵界の曼荼羅との比較で明らかになるように、キリスト教の聖像(イコンicon)は、人間の意識構造の反映として、宗教的意味を有する。以上の考察から人間存在の理解に接続する。
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