シラバス情報

科目名
小学校図画工作
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
火曜日・3限
教室
生活造形室
教科書

1.担当教員
担当教員
千 凡晋
研究室
5号館4階
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
子どもの表現活動や遊びを豊かにするために造形に関する知識・技能を深める。自ら製作活動を体験し、作り上げる楽しさと喜びを味わいながら、教育現場で造形活動に関して支援、指導できる実践力、応用力を培う。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
1.小学校での活用を念頭に置き、多様な画材・材料の探索、用具の扱い方などを学び、造形表現に関する応用力を高める。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
2.様々な造形表現の技法を学び、子どもの造形活動を支える知識・技能を身につける。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
3.自ら材料、技法、題材を選び、製作の計画を立てて進みながら、小学校現場での具体的な支援や指導の手立てを見つけ、実践する力を養う。
〈発達DP(1)、発達DP(2)〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
子どもが楽しく取り組める様々な表現技法を学び、それを用いて製作を行うことで、実際小学校で行われる図画工作活動を支える知識と技能を身につける。本授業では学生主導のアクティブラーニングを用い、製作活動を通して作り上げる楽しさと喜びを体験しながら教育現場での造形活動に関する支援や指導の方法を自ら発見し、応用的に実践することを目指す。
基本、UNIPA、またはBAND「図画工作」にて諸連絡、及び課題の提示・提出を行う。また、授業過程、振り返りにおいてクリッカー、タブレット端末等を活用した「双方向型授業」を実施する。
この科目は、教育現場での実務経験のある教員による授業である。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
テーマごとに必要な材料と具体的な内容を案内するので、授業の事前準備として表現アイデアの構想、計画を立ててくること。
(2)授業の受け方
・個人が使用する道具類(ハサミ、デザインカッター、カッターマット、クレヨン、絵の具(水彩)、糊、ボンド、両面テープ、筆)は、各自用意する。基本道具類とリサイクル材、学生が簡易に準備できる材料などで可能な授業内容に調整する場合がある。
・授業で製作した見本をまとめて見本集を作成する。見本集はA4〜B4版のサイズのファイルを用意する。見本集は本科目と後期の初等教育教科法(図工)で行う造形活動の製作物、資料などを入れて保管するものなので、丈夫でポケットが多いものを用意する方が望ましい。(立体製作物は写真を撮ってそれをプリントし、見本集に収める)。
・当授業ではBANDというアプリのグループ「図画工作」を用いて、学生の成果を共有する。課題として出された製作物は完成後に撮影し、その解説付きでBANDにおける課題掲示板に提出締切日前まで提出すること。
・本科目は、個人の作品を製作することではなく、教諭になる前提で子ども達の造形活動を支援・指導する技法、方法を体験し、その見本を製作することに目的がある。そのため、場合によっては各自の製作物において教員が手を加えることやアドバイスをすることがありうる。
・毎回の授業で学生による小学校図画工作教科書に掲載されている見本作品・作者などについて調査し、発表を行う。発表したい作品の選択は、1回目の授業で行う。
(3)復習の仕方
・授業時間内に終わらなかった作業は復習の時間を設けて製作を終わらせること。
・製作後、復習の時間にて必ず製作した活動の解説書を記録すること。製作中に気づいたこと、指導する視点で工夫できることなども記録するとより良い。
・製作した見本は完成後に撮影し、それの解説付きでBANDにおける課題掲示板に提出すること。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
授業中、トイレ・保健室に行くことを除き、退出は基本的に認めない。毎回、各自の道具箱を使用する。出欠の確認をした後、ロッカールームに道具や画材を取りに行くことがないように準備すること。作品の管理(持ち帰り)、机や床の掃除も授業の一環なのできちんと身の回りを片付けること。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
本授業は主に製作で行うため、出席を重視する。欠席が6回に達した場合は再履修とする。欠席した場合は、「欠席届」とそれを証明する書類(コピー可)を添付し提出すること。諸事情の内容により出欠評価を考慮する。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
ガイダンス
課題の確認(教科書の見本作品)
次回の活動のグループワーク(計画書の作成)
4/9
第2回
立体表現の探索1「小麦粉粘土の製作」:お弁当箱
予:小麦粉粘土で作るお弁当箱の中身、スタイルを構想する。
復:振り返りシート(以下、全コマに該当)
4/16
グループ活動
・次回活動の計画書の配布
第3回
立体表現の探索2「リサイクル材による手作り楽器の製作」
レインスティック/自由製作
予:日常生活品の中で造形表現に使えそうなものを調べる。
4/23
参考:「開隆堂3・4上」pp.46-47
第4回
平面表現の探索1「日常用品(キッチン用スポンジ)を用いた表現」:お花畑
復:〈課題〉日常用品から多様な模様を見つける(スタンピングの標本作成)
4/30
第5回
平面表現の探索2「野菜スタンピングなどの表現」
野菜断面の標本作成/自由な表現
野菜、物の断面の形の特徴を調べる。
5/7
参考:「開隆堂1・2上」pp.34-35



第6回
平面・立体表現探索1「木材・針金などによる表現①」
予:木材の特徴について調査しながら、製作物を構想する
製作を続ける。
5/14
参考:「開隆堂3.4下」44−45、52−53
第7回
平面・立体表現探索2「木材・針金などによる表現②」
5/21
「開隆堂5・6上」22−23、52−53「開隆堂5・6下」41−42、54−55
第8回
造形遊びの探索「新聞紙を使った造形表現・遊び」
新聞紙を用意する
5/28
グループ活動
参考:「開隆堂1・2下」pp10−11,50-51
第9回
平面表現探索「多色木版画①」
版画の写す際に使う道具について調査する
6/4
参考:「開隆堂3.4下」54−55
「開隆堂5・6上」36−37、50−51
第10回
平面表現探索「多色木版画②」
6/18
参考:「開隆堂3・4下」pp.40-41,52-53
第11回
自由制作1(構想・計画)
紙粘土やリサイクル材などを用いて、ストーリーのある動画製作を計画する。
6/25
ペアまたはグループ活動
第12回
自由制作2(製作)
ストーリーに必要な主人公、背景など製作の未完成な部分を補い、完成する。
7/2
第13回
自由製作3
動画作成アプリの機能を理解し、多様な効果ツールで完成度を高める。
7/9
第14回
自由製作の発表会
振り返りシートの作成
7/16
第15回
振り返りと作品集の感想会
見本集の鑑賞
振り返りシート(自己評価と他者評価など)
7/23
見本集の提出
第16回
予習・復習
毎回の授業の事前準備として表現アイデアの構想、計画を立てる。製作計画書がある場合は、それに記載し、提出できるように準備する。授業後、製作物の解説①〜④(上記の説明を参照)について記録する。製作が授業内に終わってなかった場合、復習の時間を設けて、完成すること。授業1コマにつき、予習に約30分、復習に約90分必要で、授業成果が各自の見本集として完成できるように、毎回の授業の予・復習を通してまとめる。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)成果(50%):見本集(製作物、ディスプレイなど)、解説紙 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(2)課題(20%):小学校図画工作教科書に載っている見本作品・作者の調査・発表、レポート、計画書 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(3)自由製作(20%):構想・製作・発表 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】
(4)受講態度(10%):出席状況、授業時の態度(responによる課題提出など)、自己・他者評価 
【到達目標1、到達目標2、到達目標3】

8.参考図書・文献
開隆堂・日文の図画工作科の教科書

9.履修上の注意
(1)以下の資格等における教科及び教科の指導法に関する必修科目として指定されています。資格の取得を考えている人は、必要に応じて履修して下さい。
・ 教職免許(小学校教諭・幼稚園教諭)...
以上の資格要件は、2022年度入学生を対象としたものです。それ以後に入学した学生については、該当しない場合があります。
(2)  授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談して下さい。
出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合があります。相談が遅れると対応が不可能になる場合もありますので、必ず第2回授業の前までに相談に来て下さい。
(3)授業数は授業計画欄でよく確認のこと。
毎回の授業終了前に次回の授業内容と準備物が提示されます。授業計画の順番が変わることもありうるため、欠席の際には教員に問い合わせするか、クラスメートに確認してください。
(4)やむを得ない事情で欠席・遅刻・早退した場合は、次の授業までに授業担当者に申し出ること。 加え、欠席届とそれを証明する書類(コピー可)を添付し、提出してください。

【一時的な遠隔授業の対応について】
  ・遠隔授業には対応していません(欠席となります)。
【(自然)災害時の授業対応について】
  ・遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ずUNIPAを確認してください。