シラバス情報

科目名
生徒指導・進路指導論
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
後期 水曜日  1時限目  9:00-10:30
教室
教科書
後期授業開始前に提示

1.担当教員
担当教員
山﨑 洋史
研究室
5号館4階
オフィスアワー
木曜日3時限目13:00−14:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
施行規則に定める科目区分又は事項:「生徒指導の理論及び方法」と「進路指導の理論及び方法」の理解・修得を目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標
生徒指導は、一人一人の児童及び生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的資質や行動力を高めることを目指して教育活動全体を通じ行われる、学習指導と並ぶ重要な教育活動である。この授業では、他の教職員や関係機関と連携しながら組織的に生徒指導を進めていくために必要な知識・技能や素養を身につけることを目標とする。また、進路指導は、児童及び生徒が自ら、将来の進路を選択・計画し、その後の生活によりよく適応し、能力を伸長するように、教員が組織的・継続的に指導・援助する過程であり、長期的展望に立った人間形成を目指す教育活動である。それを包含するキャリア教育は、学校で学ぶことと社会との接続を意識し、一人一人の社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を育むことを目的としている。この授業では、進路指導・キャリア教育の視点に立った授業改善や体験活動、評価改善の推進やガイダンスとカウンセリングの充実、それに向けた学校内外の組織的体制に必要な知識や素養を身につけることを目標とする

ディプロマポリシーとの関連
本科目は、本学部のディプロマポリシー:「人間学部として提供する人間の理解や援助に関する専門的知識と、社会の変化に積極的に対応しえる判断力・思考力・実践力を持っていることを学位授与の条件とする。」に対応する科目である。
① 「学問としての生徒指導・進路指導」を学修し、通俗的な性と対応への誤解を解く。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP3②、心福DP4①、心福DP4②〉
② 生徒の心や行動を理解するための基礎的な知識を持つ。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP4①、心福DP4②〉
③ 生徒を理解するための科学的な姿勢と視点を持つ。〈心福DP3②、心福DP4②〉
④ 生徒の心や行動について心理学的に考えることができるようになる。〈心福DP1①〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
生徒指導及び進路指導の教育的意義を踏まえ、まずそれぞれの指導において前提的基礎となる生徒理解の在り方や方法論について概説する。その後、生徒指導、進路指導それぞれの目標設定、実施体制、具体的活動内容、留意すべき事項等について詳しく説明する。最後に、個性実現と指導の関係について学修していく。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
①授業前には,該当する教科書・資料の該当部分にあらかじめ目を通して,疑問点をまとめてくること。
②文科省『大学設置基準』第21条の趣旨を踏まえ,受講者各自において単位の実質化を実現することに留意し,それに必要な自主的学習の時間的ボリュームを確保すること。
(2)授業の受け方
①新しい概念を学修する場合、そのまま受け入れずに、疑問があれば、その疑問を大切にしてほしい。
②主体的に自らの経験や考えとのマッチングを常に行いながら学ぶ
③疑問や質問は積極的に行って、腑に落ちるまで食らいつく意欲があれば素晴らしい。
④グループワーク時は、お互いの視点や考え方を尊重しながら、対話を継続的に行う。
⑤単なる機械的暗記ではなく、その用語が生まれてきた必然について、意味の把握をすることを深めてほしい。
(3)復習の仕方
①授業後に,当日中にノートの内容を整理し,疑問点があれば関連文献やインターネット等で調べて補充しておくこと。
②復習によって理解できなかった事項については,次回以降、随時質問すること。

5.受講にあたってのルール
①グループワーク時、自己および他者を共に尊重する受容的な態度が求められる。違いを大切にすることをルールとする。
②毎時レポート提出は、毎回の授業時間終了時までに行う。
③欠席遅刻の無いようにする。基本的に20分以上の遅刻は出席にカウントされない。基本的に6回以上の欠席は単位習得が出来ない。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
学校教育における生徒指導・進路指導の位置づけ:教育的意義と課題、法的・制度的根拠
問題意識の明確化を図る<90分>  
第2回
生徒指導・進路指導と生徒理解:個別性・個性の把握、人間観、発達觀、所属文化の理解
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第3回
生徒理解の対象領域(1):パーソナリティ、能力・適性の多様性、発達の諸側面
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第4回
生徒理解の対象領域(2):個人差、自己形成、所属下位文化(家庭・地域社会)
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第5回
生徒理解の方法(1):観察法、検査法、調査法
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
生徒理解の方法(2):面接法、事例研究法、ポートフォリオ
第6回
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第7回
学校における生徒指導体制:生徒指導部、教育課程とのリンク、学校内外の資源との連携
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第8回
生徒指導の活動内容:校則指導、集団指導、教育相談、教職員間の協力体制、家庭との連携
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第9回
生徒指導の諸問題:怠学、不登校、集団不適応、いじめ、非行、休・退学、社会的背景状況
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第10回
学校における進路指導体制:進路指導部、教育課程とのリンク、家庭や関係資源との連携
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第11回
進路指導の活動内容(1):進路情報提供、啓発活動、職業体験、生徒の自己理解促進
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第12回
進路指導の活動内容(2):キャリアカウンセリング、進路の決定、フォローアップ
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第13回
進路指導の現実と課題:進路決定不能、非主体的進路選択、進路選択のつまずきと立て直し
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第14回
キャリア教育という視点:進学・就職に止まらない人生の生き方の探求という視点
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第15回
個性化と社会化:個々の特性を社会的文脈の中で実現することの意義と課題
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第16回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)テスト(60%)〈到達目標①、到達目標②〉
(2)課題レポート(20%)〈到達目標③、到達目標④〉
(3)授業への参加(20%)〈到達目標④〉

8.参考図書・文献
生徒指導提要
文部科学省

9.履修上の注意
(1)欠席が6回以上となった学生は、単位取得ができず、卒業時に教員免許状を取得することができない。また、評価が不合格の学生も教員免許状の取得ができない。
(2)特別な配慮を要する学生は事前に担当教員に申し出ること。
(3)授業実施に関する掲示を時々するので、随時注意して見ておくこと