シラバス情報

科目名
中等社会教育法Ⅳ(社会・公民)
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
教室
教科書
模擬授業を行う学校種・科目の検定教科書ならびに学習指導要領

1.担当教員
担当教員
坪田 益美
研究室
非常勤講師控室
オフィスアワー
随時。授業初回に知らせるメールアドレスに連絡してください。

2.授業の目的
(1)授業の目的
中学校「社会科(主として公民的分野)」、高等学校「公民科」の授業構成および授業実践能力の育成を目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標
 ①子どもの認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の仕方について理解する。
 ②授業開発の能力を獲得する。
 ③高等学校「公民科」の授業構成および教材研究・開発、評価の仕方を身につける。
 ④自己研鑽力を向上させる。
ディプロマポリシーとの関連
 人間学部のディプロマポリシー「1. 建学の精神に則り、キリスト教(カトリック)について理解しており、その精神に基づいた世界観や人間観及び知識・能力を身に着けていることを学位授与の条件とする。」に基づき、特により良い社会形成を目指す公民的資質を育成する教育、社会科教育の実践的知識、スキルの獲得を目指す科目である。アクティブ・ラーニングを通して体験知や実践力をつける。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
本講義は基本的に学生主体での、授業づくり、学習指導案の作成、模擬授業ならびにそれらをグループ討議にて,練り直すという作業を中心とする。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
基本的に毎回学習指導案か模擬授業の検討になるので、事前に予定されている授業の目標、内容について分析しておくこと。
(2)授業の受け方
自分の学習指導案・模擬授業について真摯に取り組むことは当然のことながら、他の受講生の学習指導案・模擬授業についても同様の姿勢で真剣に検討、評価、アドバイス等をすること。
(3)復習の仕方
自分の学習指導案・模擬授業に対する講評をふりかえるのみならず、他の受講生のそれらに対する講評も自分ごととして学び、学習指導案や模擬授業の向上に努めること。

5.受講にあたってのルール
特別に配慮すべき事情がない限りにおいて、基本的に欠席は認めないが、学習指導案・模擬授業の担当回は特に、欠席は認めない。欠席した場合には、履修を放棄したものとみなす。
30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席とみなす。欠席した場合は、「欠席届」を提出すること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション:学習指導案の作り方
予習:自身が模擬授業をしようと考える箇所について、教科書を分析する。
復習:本時の授業を踏まえて、学習指導案を作成する。
第2回
単元を構想する(単元観・生徒観・指導観について検討する)
予習:単元計画を中心に学習指導案をよりよく作成する。
復習:本時を踏まえて、単元観・生徒観・指導観、単元計画について見直す。
第3回
評価の観点(+評価方法)とともに単元の目標を立てる
予習:単元観・生徒観・指導観、単元計画と単元目標・評価の観点との整合性を吟味する。
復習:本時を踏まえて、時の学習を踏まえて、単元の目標と評価規/基準を設定する。
第4回
単元計画の作成
予習:ここまでの学びをふりかえり、改めて単元目標〜単元計画までを見直す。
復習:相互評価と教員の指導をふまえて、単元計画を見直す。
第5回
本時について検討する。
予習:単現計画を見据えて、「本時」の構想を立てる。
復習:本時を踏まえて、「本時」の目標〜評価までを見直す。
第6回
模擬授業①
予習:模擬授業に備えて、実践練習を行う。
復習:模擬授業①をふりかえり、自己評価を行い、課題を整理する。
第7回
模擬授業のふりかえり
予習:他の受講生の模擬授業を受けてみた感想やアドバイスなどについてまとめる
復習:本時を踏まえて、改善すべき点を具体的に整理する。
第8回
学習指導案②の相互検討
予習:模擬授業①の相互検討を踏まえた改善点を学習指導案②に反映させて作成する。
復習:本時を踏まえて、学習指導案②をさらに改善する。
第9回
改善した学習指導案②の再検討
予習:学習指導案②の相互検討を通して得られた、さらなる改善点を反映させて作成する。
復習:本時を踏まえて、模擬授業②に向けて学習指導案②をさらに改善する。
第10回
模擬授業②
予習:改善した学習指導案②にしたがって、模擬授業に備えて実践練習する。
復習:模擬授業②をふりかえり、自己評価を行い、課題を整理する。
第11回
模擬授業②のふりかえり
予習:模擬授業②を受けた感想やアドバイスなどについてまとめる
復習:本時を踏まえて、改善すべき点を具体的に整理する。
第12回
学習指導案③の相互検討
予習:模擬授業②の相互検討を踏まえた改善点を学習指導案③に反映させて作成する。
復習:本時を踏まえて、学習指導案③をさらに改善する。
第13回
改善した学習指導案③の再検討
予習:学習指導案③の相互検討を通して得られた、さらなる改善点を反映させて作成する。
復習:本時を踏まえて、最終模擬授業に向けて学習指導案③をさらに改善する。
第14回
最終模擬授業
予習:改善した学習指導案③にしたがって、最終模擬授業に備えて実践練習する。
復習:最終模擬授業をふりかえり、自己評価を行い、課題を整理する。
第15回
総評:まとめとふりかえり
予習:14回の授業を通して改善・成長した部分と課題の残る点についてふりかえりをまとめる
復習:15回の講義と総評をふまえて、最終学習指導案を作成し、提出する。
第16回
予習・復習
適宜予習復習内容について指示するが、指示が無くても必ず、授業後はその日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておくこと。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
到達目標
 ①模擬授業の実践と他者の模擬授業の評価を通して、子どもの認識・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の仕方について理解する。
 ②学習指導案の作成を通じて、授業開発の能力を獲得する。
 ③高等学校「公民科」の授業構成および教材研究・開発、評価の仕方を身につける。
 ④模擬授業の実践と他者の模擬授業の分析・評価を通して、授業力を向上させる。
評価方法
 学習指導案の作成と模擬授業の実施 70%
 他者の学習指導案ならびに模擬授業に対する講評 30%
評価の観点
 学習指導案ならびに模擬授業が、学校現場での授業が実施可能なレベルに達していること。
 学習指導案ならびに模擬授業が、最初の案と最終提出のものとで講義を踏まえた向上が見られること。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意