シラバス情報

科目名
キリスト教学ⅠB (心福・健栄・GS)
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
木曜日Ⅴ時限(16:20〜17:50)
教室
123教室(1号館2階)
教科書
加藤美紀著『アンジェラスの鐘—希望への招き』オリエンス宗教研究所、2022年。

1.担当教員
担当教員
加藤 美紀
研究室
学長室(5号館4階)
オフィスアワー
木曜日Ⅳ時限(14:30〜15:30)

2.授業の目的
(1)授業の目的
本科目の目的は、現代世界に生きる私たちが直面する具体的な課題に対して、イエス・キリストの生涯がどのような意味で福音(幸いのメッセージ)となりうるのか、キリスト教的価値観から現実社会の諸問題を捉え直す視点および方法論を学ぶことである。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
本科目は、人間学部のディプロマポリシーDP1〈建学の精神の理解〉「イエス・キリストによる福音と、その福音的価値観に基づく『人間の尊厳』について理解する。現代社会の諸問題をキリスト教の精神に照らして総合的に理解し、その解決に向けて具体的行動を起こすことができる」の達成を目指す科目である。このDPに基づいて、次の到達目標を設定する。
① 現代世界の諸問題をキリスト教的な価値観から考察する視点を知る。
② 世界をよりよくするための自分なりのビジョンをはぐくむ。
③ 自分なりの生きる意味を見出すための手がかりをつかむ。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
21世紀に生きる私たちと2000余年年前に生まれたイエス・キリストとは、どのような関わりがあるのだろうか。後期は、イエスが生きた福音的価値観を通して現代世界と向き合う態度を学ぶことにより、普遍的かつ個別的な生きる意味を探求する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業前に教科書に目を通しておき、自分なりに心に留まる言葉、興味をもった事項をピックアップしておくと良いでしょう。また、授業テーマについて図書館等で調べたり、ニュース・新聞等で予備知識を蓄えておくことをお勧めします。
(2)授業の受け方
毎回の講義の重要ポイントを空欄にしたレジュメを配布しますので、板書をはじめ、講義内容を書き込みながら、自ら能動的に考えをめぐらしましょう。
その他のプリントも毎回配布しますので、有効活用しましょう。
(3)復習の仕方
配布したレジュメの空欄に記入した箇所、授業で板書してノートに書いた部分を見直し、解説したポイントを確認したうえで、興味をもった事項についてインターネットで調べたり、読書したりして、学習を発展させ、自分なりの見解を深めてください。自分の感じたこと、考えたことを綴る日記風のノートをつくることにより、思想系の科目の学習は深まり、将来役に立つような自分なりのビジョンを形成しやすくなるので、お勧めです。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
  内職・居眠りについては、各自の自覚と責任に任せます。
  私語については、授業の妨げとなるため、席を替えるか退室していただく場合があります。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い 
〇欠席について、「出席停止・忌引等」のみ後日「欠席届」を提出してください。それ以外(例えば、体調不良、通院など)は連絡不要です。
〇出席が授業回数の3分の2に満たない場合は、大学のルールに従い、次年度以降に再履修しなければなりません。
〇特別な事情がある場合は相談に応じます。遠慮せずに申し出てください。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
福音的価値観とは何か
教科書 第1章
第2回
人間の生きる意味と魂
教科書 第2・3章
第3回
隣人愛と人類愛
教科書 第4・5章
第4回
いのちの商品化と生命倫理
教科書 第6・7章
第5回
ターミナルケアと人間の尊厳
教科書 第8・9章
第6回
グリーフケアと喪失体験からの再生
教科書 第10・11章
第7回
現代人の死生観と永遠のいのち
教科書 第12・13章
第8回
死刑制度とゆるし
教科書 第14・15章
第9回
社会的マイノリティとの共生
教科書 第16・17章
第10回
パレスチナ問題と平和
教科書 第18・19章
第11回
クリスマスの意味と世界のXmasの祝い方
教科書 第20章
第12回
クリスマス・ミサ
教科書 第21章
第13回
地球規模問題群と開発学
教科書 第22章
第14回
現代人のライフスタイルと持続可能性
教科書 第23章
第15回
キリスト教と世界平和
第16回
予習・復習
授業1コマにつき、予習30分、復習60分を目安に取り組んでみてください。
講義の最初に板書した聖書の言葉を反芻し味わってみましょう。
講義のテーマについて、毎日の生活や人生、社会や世界と結び付けて考えてみましょう。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)出席:毎回、出欠を確認します(成績評価の60%)。
(2)レポート課題:期末に教科書について感想文を提出します(成績評価の40%)。
(3)ヒーリング・アワーの参加状況により加点します(最大10点まで)。
*上記(1)〜(3)を総合的に評価して成績を付けます。

8.参考図書・文献
『アンジェラスの鐘—希望への招き』
加藤美紀
オリエンス宗教研究所
978-4-87232-119-7

9.履修上の注意
本科目はアクティブ・ラーニング(参加型授業)の形態を導入していますが、心配や不安なことがある場合は、担当者に相談してください。