教育相談

2024年度前期

3年

2.00単位

指定しない。

八木　孝憲

３号館３階　t-yagi@sendai-shirayuri.ac.jp

月曜日10：40−12：10

教育相談の意義とその必要性を理解し、カウンセリングの初歩的な技法を身につけ活用できるようにする。また、日常的な教育相談のあり方やいじめや不登校（園）、暴力や非行その他の問題行動等の現場における現状と課題について理解を深め、適切に予防、未然防止、対応ができるようにする。

（１）学校における教育相談の意義と課題を理解するとともに、心理学的な基礎理論とを理解してカウンセリン
     グの初歩的な技法を身につける。（学科DP2）
（２）学校教育におけるカウンセリングマインドの重要性を理解する。（学科DP2）
（３）幼児、児童・生徒理解の意義と方法を理解する。（学科DP2）
（４）いじめ、不登校（園）、児童虐待、非行等の問題行動を理解し、それぞれの個に応じた教育相談の進め方
     を考えることが出来る。（学科DP4）
（５）子どもだけではなく保護者等との教育相談の必要性を理解し、その計画や進め方を例示することができ
     る。（学科DP4）
（６）医療、福祉、心理、その他の関係機関との連携や「チーム学校」としてかかわることの重要性を理解す
     る。（学科DP4）

人間学部のディプロマポリシー「（2） 建学の精神に則り、全面的・調和的に発達した人間性や幅広い教養と豊かな感性を持ち、想像力、判断力、実践力を有するとともに、人間の真の幸福・平和・福祉に貢献できる女性となることを学位授与の条件とする。」の達成を目指す科目で、特に豊かな感性の向上を目指す科目である。

教育相談の意義とその実践方法について学ぶ。教育現場における「心の問題」に関する現代的課題およびそれに対応するために必要となるカウンセリングの基礎知識を中心に講義を行う。
＊「アクティブ・ラーニング」について
様々な事例を通したディスカッションやグループワークを実施し、自他の考えを共有し理解を深めます。
＊「実務経験のある教員」について
授業担当教員は児童福祉施設で主として発達障害児・者及びその家族、被虐待児等への心理的・福祉的支援に従事した実務経験を有する。

各回のテーマに関連するキーワードを２〜３個選択し調べること。

自ら問題意識をもち、それに対してどのような取り組みができるのかを、検討・考察する習慣づけの場として位置づけること。

各回の講義資料や内容に関して、当日中に必ず15分程度振り返りの時間を確保すること。

（１）能動的に学ぶ姿勢を常に意識し、積極的な発言・議論を求める。
（２）他者の考えや意見を尊重すること。
（３）自身を客観視し自己理解を深めること。

オリエンテーション（授業の概要と目標、評価）
　教育相談とは何か

予習：シラバスの内容を確認する。

教育相談の種類と担い手

予習：教育相談の種類を文献で理解する。

子どもの発達をとらえた教育相談

予習：子どもの発達段階を文献で確認する。

家庭で育つ心と幼稚園で育つ心

予習：家庭と家庭外の教育の違いを考察する。

言葉と体を通して見えてくる子どもの心

予習：心と体の関係性を文献で理解する。

話しを聴くためのこころ構えとカウンセリングの初歩的な技法　＊小テスト①

予習：受容と共感について文献で理解する。

気になる子どもへのかかわり

予習：気になる子ども（特に配慮を要する子ども）の総数を調べる。

気になる親へのかかわり　＊小レポート

予習：保護者支援の現状の課題を文献で理解する。

いじめの理解とかかわり

予習：いじめの構造を文献で理解する。

不登校・登園しぶりの理解とかかわり

予習：不登校理由の種別を文献で確認する。

発達障害の理解とかかわり　＊小テスト②

予習：発達障害の種類と症状を調べる。

校内・園内での組織的な教育相談

予習：教育相談体制について文献で理解する。

関係機関との連携

予習：関係機関の種別と機能を調べる。

教師自身のケア

予習：対人支援職のバーンアウトについて現状と課題を調べる。

まとめと振り返り、今後の展望

総復習：グループワークを中心に理解を深める。

期末テスト

必ずノートを作成し、自身の疑問点などを明確にし検証すること。
目安の時間として、授業１コマにつき、予習・復習合わせて240分程度が必要。

　期末試験　　　　　　　　　    　　40％  小論文　到達目標①〜⑥
　小テスト・レポート　　　　　　    20％　到達目標①②
  各回の感想　　　　　　　　　　　 20％　コメントペーパー記入　到達目標①〜⑥
  学習意欲　　　　　　　　　　　　 20％　積極的な参加・発言　到達目標①②

受講に際して心配や不安がある場合は、担当者に気軽に相談してください。事情を勘案し、レポート等などの代替課題を課すなど、特別な配慮を行う場合があります。
　【一時的な遠隔授業の対応について】
　　・遠隔授業には対応していません（欠席となります）。
　【（自然）災害時の授業対応について】
　　・遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ず教務課で確認してください。