シラバス情報

科目名
社会福祉援助技術実習指導Ⅱ
開講年度学期
2024年度前期、2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
前期:火曜日・Ⅱ時間目
後期:火曜日・Ⅳ時間目
教室
536教室
教科書
『最新社会福祉士養成講座8 ソーシャルワーク実習指導 ソーシャルワーク実習[社会専門]』一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集,中央法規出版,2021年2月1日発行

1.担当教員
担当教員
吉田 弘美
研究室
5号館1階
オフィスアワー
水曜日・Ⅱ時間目

2.授業の目的
(1)授業の目的
3年次に開講される社会福祉援助技術実習(ソーシャルワーク実習)に関する実習前と実習後の教育を行う。
前期の実習前教育では、ソーシャルワークに係る知識と技術について具体的かつ実践的に理解し、ソーシャルワーク機能を発揮するための基礎的な能力を習得すること。
後期の実習後教育では、実習で得た具体的な体験や援助活動を専門的援助技術として概念化・理論化し体系立てる総合的な能力を養うことがねらいである。
この科目が社会福祉士国家試験受験資格取得「指定科目」であることから、厚生労働省が指定する内容と水準に準ずることになる。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①実習を行う施設・機関の概要(利用者理解・多職種の業務や専門性の理解)ならびに地域社会等について理解できる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
②社会福祉士として求められる役割を理解し、ソーシャルワークの価値規範と倫理・知識・技術を理解できる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
③実習記録の必要性と記録内容・方法を理解できる。
 〈心福DP⑤〉
④実習の自己評価ならびに施設評価を踏まえて新たな課題を見出すことができる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
⑤実習体験や実習記録から課題を整理し、実習総括レポートを作成できる。
 〈心福DP⑤〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
前期は、実習前の学習が主となる。個々の実習先の利用者・施設の機能・専門職の業務・地域社会等について調べ学習を行い、実習計画書を作成する。指導者との打ち合わせ会や実習前の訪問、プレ実習なども含まれる。
後期は、実習を振り返り個別ならびにグループスーパービジョン、実習報告書の作成と実習報告会でのプレゼンテーションの準備を行う。
授業は、原則として、担当学生によるレジュメや資料を用いたプレゼンテーションの後に、質疑応答やディスカッションを行う等、アクティブラーニンを中心に展開する。
本科目は福祉現場で実務経験のある教員による授業である。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
・授業担当回の報告者はオリエンテーションで相談・決定するので、発表前日までにレジュメと資料を作成しメンバー全員に配信・共有してから授業に臨むこと。また、レジュメの作成は教員に相談し、必要に応じて指導を受けること。
・報告者以外の学生は教科書を使った予習が必要である。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。
・一人ひとり実習先が異なるので、教科書以外にも資料を探し理解を深めるように努めること。
(2)授業の受け方
・報告者の発表を傾聴し、他者と協働する力が養えるよう取り組むこと。
・各自が調べた内容を踏まえながら、自分の思いや考えを言語化し、積極的に質疑応答を行う。
(3)復習の仕方
復習では、その日のうちにレジュメと資料を再確認し、演習時の他者の考えや教員からの指導内容も含めてノートに整理し、疑問点等は調べて加筆すること。

5.受講にあたってのルール
・授業にやむを得ず、遅刻・欠席・早退する場合には、必ず担当教員にメール等で連絡すること。ただし、20分を経過する遅刻は欠席扱いとする。
・学生主体のアクティブ・ラーニングであることを意識して積極的な姿勢で臨むこと。
・教科書のほかに、2年次に配布した「ソーシャルワーク実習の手引き」を持参すること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
「社会福祉援助技術実習指導Ⅰ」(第3章:実習先決定後の準備)の振り返り
復習として、テキスト第3章を読んでくる
第2回
実習計画書作成に向けて
ソーシャルワーク実習教育内容・実習評価ガイドラインならびにモデル実習計画書について
教科書巻末資料p313-323を読んでくる
予習として、2カ所の実習先の概要をレポートする(目安の期限は5月7日とする)
高田クラスと合同
第3回
実習の計画書の作成①
利用者やその関係者、施設・機関、住民やボランティア等との基本的なコミュニケーション、援助関係の形成
教科書 第6章第2・3節を読んでくる
高田クラスと合同
発表担当:岩渕
第4回
実習の計画書の作成②
利用者やその関係者への権利擁護活動ならびに援助関係の形成
予習として第6章第1節を読んでくる
高田クラスと合同
発表担当:工藤
第5回
実習の計画書の作成③
利用者や地域の状況の理解と、利用者の生活上の課題の把握、支援計画作成と実施および評価
予習として第6章第4節を読んでくる
以降、クラス別に開講
第6回
実習の計画書の作成④
多職種連携およびチームアプローチ、実習施設の地域社会で果たす役割と働きかけ
予習として第6章第5・6節を読んでくる
第7回
実習の計画書の作成⑤
地域における分野横断的・業種横断的な関係形成、社会資源の活用・調整・開発
予習として第6章第7・8節を読んでくる
第8回
実習の計画書の作成⑥
実習施設の実習先の経営やサービスの管理・運営の実際
予習として第6章第9節を読んでくる
第9回
実習の計画書の作成⑦
社会福祉士としての職業倫理と組織の一員としての役割と責任
予習として第6章第10節を読んでくる
実習施設の事前訪問やプレ実習は6月中旬までに実施すること。
第10回
実習の計画書の作成⑧
ソーシャルワーク実践に求められる技術
予習として第6章第11節を読んでくる
第11回
実習の計画書の作成⑨
実習打ち合わせ会に向けて
これまでの復習として、配布された資料と教科書に目を通してくる。
第12回
実習記録の意義と具体的な書き方
復習として教科書第2章第2節「実習記録の書き方」と「実習の手引き」の該当ページを読んでくる
実習指導者との打ち合わせ会は7月6日(土)AMを予定
第13回
実習の計画書の作成⑩
実習指導者との打ち合わせ内容をもとに実習計画書の再検討
第14回
第4章・実習中の学習の振り返り
実習スーパービジョン、実習中に起こりうるトラブルへの防止と対策

復習として教科書第4章を読んでくる
第15回
前期のまとめ
復習として、第3章「実習決定後の準備」と「実習の手引き」に目を通す。
7月26日(月)〜60時間実習開始
第16回
帰校日グループワーク①
実習期間中の第3週の土曜日を予定
第17回
帰校日個別指導①
実習期間中の第3週の土曜日を予定
第18回
帰校日グループワーク②
実習期間中の第4週の土曜日を予定
第19回
帰校日個別指導②
実習期間中の第4週の土曜日を予定
第20回
後期オリエンテーション
実習の振り返り①
9月30日(月)180時間実習終了
第21回
実習後の個別指導①
第22回
実習後の個別指導②
第23回
実習の振り返り②グループ・スーパービジョン①
第24回
実習の振り返り③グループ・スーパービジョン②
第25回
実習の振り返り④グループ・スーパービジョン③
第26回
習報告会の準備①
実習報告のアウトラインの検討
第27回
実習報告会の準備②
発表原稿の検討
第28回
実習報告会の準備③
パワーポイント作成
第29回
実習報告会の準備④
配布資料の確認・プレゼンテーションのリハーサル
実習報告会は2025年1月25日(土)のPMに開催する予定
第30回
実習報告会後の統括
第31回
第32回
予習・復習
予習・復習 課題は適宜指示する。
予習・復習の目安の時間として、授業1回につき、60分の自学自習が必要である。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)授業の参加度(50%)…  発表の内容、質問の態度等を含め評価を行う。適宜、授業の中でフィードバックする。
    〈到達目標①、到達目標②〉
(2)課題レポート(50%)…  実習計画書、実習報告書、実習生の成果をまとめた資料の作成等の提出状況・内容により評価する。
    〈到達目標③、到達目標④、到達目標⑤〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)社会福祉士受験資格取得希望者の指定科目である。
(2)前提科目として、2年後期「社会福祉援助技術実習指導Ⅰ」の単位修得を要件とする・原則として、「社会福祉援助技術実習」の履修を希望しない学生の受講は認めない。
(3)特別な配慮を要する学生は必ず申し出ること。相談しながら授業を進める。
(4)自然災害などで通学に影響がでた場合には遠隔授業に切り替えることもあるので、授業開始前に必ずUNIPAを確認すること。