シラバス情報

科目名
ソーシャルワーク演習(専門)Ⅱ
開講年度学期
2024年度前期、2024年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
前期:火曜日・Ⅰ時間目
後期:火曜日・Ⅱ時間目
教室
535教室
教科書
『最新社会福祉士養成講座7ソーシャルワーク演習[社会専門]』一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集,中央法規出版,2021年2月1日発行

1.担当教員
担当教員
吉田 弘美
研究室
5号館1階
オフィスアワー
水曜日・Ⅱ時間目

2.授業の目的
(1)授業の目的
ソーシャルワークにおける基本概念とコミュニケーションに関する知識の習得、多様な事例と専門知識を基にした利用者理解、制度理解、さらにジェネラリスト・ソーシャルワークの枠組みの理解と展開ができるようになることを目的とする。ソーシャルワークの実践に必要な知識と技術の統合を行い、専門的援助技術として概念化し理論化し体系立てていく能力を習得することをねらいとする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①社会福祉士に求められるソーシャルワークの価値規範を理解し、倫理的な判断能力を養うことができる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
②支援を必要とする人を中心とした分野横断的な総合的かつ包括的な支援について実践的に理解できる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
③地域の特性や課題を把握し解決するための、地域アセスメントや評価等の仕組みを実践的に理解できる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
④ミクロ・メゾ・マクロレベルにおけるソーシャルワークの対象と展開過程、実践モデルとアプローチについて実践的に理解できる。
 〈心福DP⑤、心福DP①、心福DP②〉
※①〜④は厚生労働省が指定する「ソーシャルワーク演習(専門)」の内容と水準である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
本科目は、『ソーシャルワーク演習』(2年前期)と『ソーシャルワーク演習(専門)Ⅰ』(2年後期)を踏まえ、習得した自己覚知や基本的な面接場面でのコミュニケーション技術、ソーシャルワークの展開過程などを基本として、様々なソーシャルワークの事例を活用し総合的かつ包括的な援助について学ぶ。
したがって、ソーシャルワークに関する基礎的なコンピテンスの理解と習得が主たる演習テーマとなり、それを身につけることが目標となる。
授業は、原則として担当学生の発表(レジュメと資料を用いたプレゼンテーション)を中心に展開し、後半はその内容に関するディスカッションを行い様々な考え方を学び合う。コンピテンスの習得と知識の醸成と創造的思考力の獲得を目指すAL(アクティブラーニング)中心型の授業である。
本科目は福祉現場で実務経験のある教員による授業である。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
報告者はレジュメと資料を作成する。
その際、必要に応じて教員の事前指導を受けること。報告者以外の学生は教科書を使った予習が必要である。
授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。
(2)授業の受け方
報告者の発表に耳を傾け、各自が取り組んだ事前学習内容をもとに積極的に質疑応答を行う。
ロールプレイや疑似体験等を実施する際には、その意図を考えながら主体的・協調的に取り組む。
(3)復習の仕方
復習は、その日のうちにレジュメと資料を整理し、疑問点を調べて加筆すること。

5.受講にあたってのルール
報告者は入念な準備をすること。それ以外のメンバーは質疑応答場面において積極的な発言を行うこと。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
授業の進め方
第2回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える①
演習のねらいと事例の基本情報概要
予習として、第3章第3節p134-138ページを読んでくる。
第3回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える②
【事例1】
予習として、第3章第3節p139-145を読んでくる。
発表担当:向山
第4回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える③
【事例2】
予習として、第3章第3節p145-152を読んでくる。
発表担当:名嘉
第5回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える④
【事例3】
予習として、第3章第3節p153-158を読んでくる。
発表担当:岩渕
第6回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える⑤
【事例4】
予習として、第3章第3節p159-164を読んでくる。
発表担当:進藤
第7回
メンタルヘルス課題と社会福祉士の役割・機能を考える⑥
【多角的に考える・総括】
予習として、第3章第3節p164-170を読んでくる。
発表担当:名嘉
第8回
クライエントが一番気になっている問題から支援を考える①
【演習のねらい・事例の基本情報】
予習として、第3章第5節p211-215を読んでくる。
第9回
クライエントが一番気になっている問題から支援を考える②
【事例1・事例2】
予習として、第3章第5節p215-227を読んでくる。
発表学生:岩渕
第10回
クライエントが一番気になっている問題から支援を考える③
【事例3・多角的に考える・総括】
予習として、第3章第5節p228-241を読んでくる。
発表学生:進藤
第11回
地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える①
【演習のねらい・事例の基本情報】
予習として、第3章第5節p228-241を読んでくる。
第12回
地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える②
【事例1】
予習として、第3章第7節p289-294を読んでくる。
発表担当:名嘉
第13回
地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える③
【事例2】
予習として、第3章第7節p295-301を読んでくる。
発表担当:岩渕
第14回
地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える④
【事例3・多角的に考える】
予習として、第3章第7節p301-312の該当ページを読んでくる。
発表担当:進藤
第15回
地域のニーズに対応した新たなサービス・事業開発を考える⑤【統括】
全体のまとめ
予習として、第3章第7節p312-316の該当ページを読んでくる。
第16回
前期の振り返り、後期のオリエンテーション、演習の進め方
後期の第1回目にあたる
第17回
子どもの親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える①
【演習のねらい・事例の基本情報】
予習として、第3章第4節p171-175を読んでくる。
第18回
子どもの親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える②
【事例1】
予習として、第3章第4節p175-183を読んでくる。
学生担当
第19回
子どもの親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える③
【事例2】
予習として、第3章第4節p183-193を読んでくる。
学生担当
第20回
子どもの親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える④
【事例3】
予習として、第3章第4節p194-199を読んでくる。
学生担当
第21回
子どもの親のSOSに気づき、家族全体のレジリエンスを高めることを考える⑤
【多角的に考える・総括】
予習として、第3章第4節p199-210を読んでくる。
学生担当
第22回
災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える①
【演習のねらい・事例の基本情報】
予習として、第3章第6節p242-246を読んでくる。
第23回
災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える②
【事例1】
予習として、第3章第6節p247-257を読んでくる。
学生担当
第24回
災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える③
【事例2】
予習として、第3章第6節p257-267を読んでくる。
学生担当
第25回
災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える④
【事例3】
予習として、第3章第6節p268-278を読んでくる。
学生担当
第26回
災害支援からソーシャルワーカーの基本的姿勢と役割を考える⑤
【多角的に考える・総括】
予習として、第3章第6節p278-284を読んでくる。
学生担当
第27回
ジェネラリスト・ソーシャルワークの実践①
事前に提示する資料を読み、わからない用語や関連する内容は事前に調べてくる。
第28回
ジェネラリスト・ソーシャルワークの実践②
事前に提示する資料を読み、わからない用語や関連する内容は事前に調べてくる。
第29回
ジェネラリスト・ソーシャルワークの実践③
事例検討
事前に提示する資料を読み、わからない用語や関連する内容は事前に調べてくる。
第30回
全体のまとめ
第31回
第32回
予習・復習
報告者はレジュメと資料を作成する。その際、必要に応じて教員の事前指導を受けること。報告者以外の学生は教科書を使った予習が必要である。
授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。
復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆すること。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習30、復習30分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
演習形式による発表内容と取り組みを、総合的に評価する。柱となるのは以下の(1)(2)である。
(1)報告内容(プレゼンテーションとそれに必要なレジュメ、資料の水準と精度)
  〈到達目標①〜④〉
(2)受講態度と参加意欲(討論での発言内容と授業内活動への参加)
 ※また演習での発表内容と主体的な取り組みが不調の場合には、試験によって評価することがあるので注意すること。
  〈到達目標①〜④〉

8.参考図書・文献
ジェネラリスト・ソーシャ実践するために
高良麻子・佐々木千里編著
かもがわ出版
マクロソーシャルワークの理論と実践
公益社団法人日本社会福祉士会
中央法規

9.履修上の注意
(1)前提科目である「ソーシャルワーク演習」(2年前期)の単位が取得済みであること。
(2)社会福祉士国家試験受験資格取得「指定科目」であるため、その内容と水準は厚生労働省指定となる。
(3)本学の場合、ソーシャルワーク演習(専門)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの履修を持って指定科目である「ソーシャルワーク演習(専門)」に読み替えている。
(4)特別な配慮を要する学生は個別に相談に応じる。
(5) 自然災害などで交通機関に影響が生じた場合には、遠隔授業で対応する場合があるので、必ずUNIPAを確認すること。