シラバス情報

科目名
福祉心理学
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
教室
教科書

1.担当教員
担当教員
佐藤 俊人
研究室
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
この講義では、「福祉」や「福祉的な関わり」に関連する心理学の基本的な知見を学習する。学びを通して心理学を
福祉の現場で実際に活かす実践力をめざす。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
1 公認心理師の職務に必須である以下の項目について理解、説明し、実践に生かすことができる。
・福祉現場において生じる問題及びその背景
・福祉現場における心理社会的課題及び必要な支援
・虐待についての基本的知識
2 「人の幸福で充実した生活とはどのような生活か?」という問いに対して、心理学の概念や用語を用いて自身の
考えを述べることができる。さらに、それを促す経験や支援の方向性について述べることができる。
3.人生の各時期の発達課題、さらに発達障害児の直面しうる「生きづらさ」について説明することができる。そし
て、自身がかかわる人たちの発達課題を念頭に置きながら支援の内容について考えることができる。
4.心理検査や心理的支援法についての理解を深め、心理的支援の方法について説明することができる。
心理福祉学科のディプロマポリシー 「6 心理学の多様な視点(生理・認知・社会)から、人の心のはたらきと行動
を科学的に理解するための知識を備え、現代社会の様々な問題にそれらを応用することができる。」
を達成することを目指した科目である。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
「福祉」とは、個々の人々が自身の人生をより良く幸福に生きること、または、属する社会の中でその人らしさを発揮
しながら豊かで充実した生活を送ること支え、支援する営みであると考えられる。本講義ではこのような営みに関連し
、実践する上でヒントとなるような心理学的知見を紹介する。
なお、この講義は、臨床心理士として自治体の2歳児検診での発達支援、幼稚園・保育園の教員・保育士および養育者
の相談事業、公務員への心理メンタルヘルス相談、介護福祉施設職員への心理相談等の実践経験のある教員の講義であ
る。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
毎回の講義修了時に次回の講義で扱う心理学のトピックの予告をする。そのトピックに関連し、将来実際に支援を行
いたい人たちやその人たちを取り巻く心理的問題について調べておくこと(予習:1時間程度)。
(2)授業の受け方
つねに自分自身、自分の周りにみられる心理的現象と関連づけながら考えてほしい。
(3)復習の仕方
講義後は自分なりの学びのポイントを整理しておくこと。さらにその上で、講義内容を自分自身や周りの人々の経験
にあてはめ、人の「心」について、さらには、人とのかかわり方についてどう具体的に応用できそうかをまとめてお
くこと(復習:1時間程度)。

5.受講にあたってのルール

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
福祉と心理学
福祉を考える際に重要な心理学的視点について考える

次回扱う心理学事象について紹介する。それらについてどのような社会的、心理的問題が解決に困難をもたらしているかを考えてくること。
第2回
個人差を理解する 人格の理解1
精神分析的な視点から人格を理解する

次回扱う心理学事象について紹介する。それらについてどのような社会的、心理的問題が解決に困難をもたらしているかを考えてくること。
第3回
個人差を理解する 人格の理解2
発達心理学的視点から人格を理解する
第4回
福祉における心理的支援 1
福祉の現場における心理的支援の実際について、学習理論と関連づけながら理解する
第5回
福祉における心理的支援 2
福祉の現場における心理的支援の実際に
ついて、学習理論と関連付けながら理解
する
第6回
欲求と欲求不満
フラストレーションと防衛機制について
、福祉の現場に関連づけながら理解する
第7回
「やる気」と動機づけ
動機づけ理論と学習性無力感、および無
力感の予防、回復について理解する
第8回
生涯の発達の理解と支援 1
児童期までの発達の特徴、および発達課
題の考え方、発達につまづきのある場合
の心理的支援の考え方を理解する
第9回
生涯の発達の理解と支援 2
青年期までの発達の特徴、および発達課
題の考え方、発達につまづきのある場合
の心理的支援の考え方を理解する
第10回
生涯の発達の理解と支援 3
高齢者の発達の特徴と心理的支援につい
て理解する
第11回
虐待問題を考える
子ども、高齢者への虐待問題を考えると
同時に、その予防について考える
第12回
福祉現場でのコミュニケーション 1
福祉現場にある様々なコミュニケーショ
ンの中でのラポールの重要性について考
える
第13回
福祉現場でのコミュニケーション 2

あらゆる福祉に必要な受容、共感につい
て考え、現場での実践可能性を考える
第14回
福祉現場でのコミュニケーション 3
基本的なカウンセリングの手法と、傾聴
の重要性について考える
第15回
福祉への実践
心理学の知見が福祉の現場にどのように
生かされるべきかについてまとめをおこ
なう
第16回
予習・復習
毎回の講義修了時に次回の講義で扱う心理学のトピックの予告をする。そのトピックに関連し、将来実際に支援を行
いたい人たちやその人たちを取り巻く心理的問題について調べておくこと(予習:1時間程度)。
講義後は自分なりの学びのポイントを整理しておくこと。さらにその上で、講義内容を自分自身や周りの人々の経験
にあてはめ、人の「心」について、さらには、人とのかかわり方についてどう具体的に応用できそうかをまとめてお
くこと(復習:1時間程度)。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
上記4つの到達目標について、心理的支援を必要としている仮想のケースを設定し、心理学理論に基づいて具体的な支援計画を立てるという前期末レポートにより評価する。


8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・出席確認は、スマートフォン版ユニパアプリを使って行う予定です。
・初回授業までにアプリをダウンロードの上、ログイン状態にしておくことをお勧めします。
・担当教員への連絡はクラスプロファイル→授業Q&A にお願いしますが、「タイトル」部分に、ある程度内容がわかるように詳しく書いてください。
 ユニパのQAに記入していただいた内容については、私のスマートフォンからは閲覧や返信ができません。
 授業当日朝などの急ぎの連絡については、講義内でメールアドレスをお知らせしますので、そちらにメールしてください。

・公欠扱いになる欠席については、ユニパのQAで連絡をください。それ以外の通常の欠席については連絡不要です。