シラバス情報

科目名
心理福祉専門演習Ⅳ
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
4年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
 月曜日2校時(10:40〜12:10)
教室
教科書
 随時提示
 



1.担当教員
担当教員
山﨑 洋史
研究室
 5号館4階
オフィスアワー
 山﨑:木曜日3時限目(13:00〜14:30)

2.授業の目的
(1)授業の目的
 心理学論文や専門書などの文献を読み解き、それについて討論し、研究テーマを決め、さらに関連する文献を収集し、討論を重ね、研究計画を立て、研究を実施し、結果を分析し、結果について考え、議論し、論文にまとめる、という心理学研究の一連の流れを体験することで、科学的手続きに基づいた人間理解の方法を学修するのが目的である。また、4年生卒業論文の研究と執筆のための準備の目的もある。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
 本科目は、心理福祉学科のディプロマ・ポリシー「(1) 医療・福祉・教育の分野で人間の理解に基づく支援活動を計画し実践するために必要な意欲・態度および汎用的な能力を身につけている。」及び「(7)科学的な人間理解のための研究法や、その結果を適切に報告するためのプレゼンテーション能力、議論するためのコミュニケーション能力を備えている。」に基づき、その達成を目指す科目である。
① 心理学に関する文献を読み、要約し、発表できる。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP3②、心福DP4①、心福DP4②〉
② 心理学に関する文献から読み取ったことついて自分の考えをまとめ、討論することができる。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP3②、心福DP4①、心福DP4②〉
③ 心理学の研究論文を読み、その内容や研究方法が理解できるようになる。〈心福DP3②、心福DP4②、心福DP5③、心福DP5⑤〉


※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 心理学の各分野すなわち、教育・発達・臨床・社会・認知などトピックスに焦点を当てつつ、その基本的展開や科学的方法、研究法について具体的に理解していく。そのプロセスにおいて、自らの問題意識の明確化を行い研究テーマ設定していく。心理学論文検索し、研究内容のレポート発表、発表後のシェアリングを通してアクティブ・ラーニングを毎回実施、グループワークによる少人数演習の特徴を最大限活かし目的を深化させていく。なお、この研究結果を卒業論文としてまとめていくため、卒業論文を同時に履修すること。
  

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 授業を受ける際には、必ず文献の指定された箇所または論文を読んで授業に臨むこと。
①授業前には,該当する教科書・資料の該当部分にあらかじめ目を通して,疑問点をまとめてくること。
②文科省『大学設置基準』第21条の趣旨を踏まえ,受講者各自において単位の実質化を実現することに留意し,それに必要な自主的学習の時間的ボリュームを確保すること。
(2)授業の受け方
 授業は演習形式で進める。第一回ゼミにおいて決定した担当者は分担箇所についてパワーポイント・レジュメ資料を作成し発表する。その内容について、全員で討論する。そのため、受講者は事前に文献または論文を読んで授業に参加し、積極的に発言することが求められる。
 なお、資料は時授業開始前までに準備し、参加者分を配布すること。
①新しい概念を学修する場合、そのまま受け入れずに、疑問があれば、その疑問を大切にしてほしい。
②主体的に自らの経験や考えとのマッチングを常に行いながら学ぶ
③疑問や質問は積極的に行って、腑に落ちるまで食らいつく意欲があれば素晴らしい。
④グループワーク時は、お互いの視点や考え方を尊重しながら、対話を継続的に行う。
⑤単なる機械的暗記ではなく、その用語が生まれてきた必然について、意味の把握をすることを深めてほしい。
(3)復習の仕方
 授業で取り上げた文献や論文の内容で、理解できなかったところ(例えば、専門用語など)は復習し、調べたり質問したりすること。レポートや課題は、授業の理解度も見ることから、復習の内容を含んでいる。
①授業後に,当日中にノートの内容を整理し,疑問点があれば関連文献やインターネット等で調べて補充しておくこと。
②復習によって理解できなかった事項については,次回以降、随時質問すること。

5.受講にあたってのルール
①グループワーク時、自己および他者を共に尊重する受容的な態度が求められる。違いを大切にすることをルールとする。
②毎時レポート提出は、毎回の授業時間終了時までに行う。
③欠席遅刻の無いようにする。基本的に20分以上の遅刻は出席にカウントされない。基本的に5回以上の欠席は単位習得が出来ない。やむを得ず欠席する(した)場合は、必ず事前または事後に担当教員に連絡し指示を受ける。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
 演習目的の確認 論文完成に向けて研究倫理の共有
 資料提示  
    
第2回
論文作成ルールの確認・構成検討
 卒業論文作成の具体的の進め方についての指導と確認
 問題意識の明確化を図る<90分>  
第3回
研究方法・結果・図・表の作成方法
 問題意識の明確化を図る<90分>
第4回
プレ調査実施 経過報告
 問題意識の明確化を図る<90分>
第5回
 卒論中間報告会準備
 プレゼン準備<90分>
第6回
中間報告会発表準備
 プレゼン準備
第7回
 調査実施 経過報告
 
第8回
 データ結果の分析
 テータ解析
第9回
 データ結果の作図、考察
論文制作
第10回
 目的・方法を作成
 論文制作
第11回
 要旨・引用参考文献作成
 論文制作
第12回
 論文の纏め
 論文制作
第13回
 卒論発表準備 ポスター発表について
 ポスター制作
第14回
 卒論発表準備 ポスター作成
 ポスター制作
第15回
 卒論発表会準備 ポスター完成・プレゼンテーション
 プレゼン準備
第16回
予習・復習
予習・復習
①予習として、授業に先立ち、毎回提示される「予習・復習」に示した資料をよく読み、自分なりにわかった点や疑問点をまとめておく。
②復習として、当日中にノートを読み返し、不足する箇所を調べ補足、完成すること。
③文科省の枠組みから、平均して各回1時間程度がおおよその目安となる。

※ 授業の展開によっては、変更の可能性があります。変更の場合には随時お知らせします。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
毎時の出席に伴う授業内小レポート(60%)…毎回、授業の中で課題を実施する。それについて評価する。
(1) 毎時の出席と参加(30点)…出席状況
(2) 文献報告(30点)…発表評価
(3) グループ研究に向けて(30点)…発表を評価します。
(4) 前期自己評価(10点)…前期終了時面接における自己評価。評価証拠を示すこと(エビデンス・ベースト)。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
①心理学に関心があり積極的に探究で来るモチベーションが求められる。同時に、それを保証する心理学調査概論のの知識およびICT リテラシーが必要。
②特別な配慮を要する学生は事前に担当教員に申し出ること。
③授業実施に関する掲示を時々する場合があるので,注意すること。
④欠席が6回以上の場合は,単位取得できない。