シラバス情報

科目名
心理福祉専門演習Ⅳ
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
4年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
木曜2時限目(10:40〜12:10)
教室
533教室
教科書
特に使用しない。

1.担当教員
担当教員
中嶋 みどり
研究室
5号館4階
オフィスアワー
水曜日2時限目(10:40〜12:10)

2.授業の目的
(1)授業の目的
 本演習は、卒業研究に連動した取り組みを行う科目であり、論文としてまとめることのみならず、社会問題に広く関心を持つこと、明快なプレゼンテーションや説明を行うこと等、多様な社会人基礎力の醸成につなげることが目的である。研究実施にあたって、研究倫理や適切な行動規範を実行すること、収集したデータの性質に則した分析を行い、先行研究を踏まえた多様な解釈ができる力をつけていくことも含んでいる。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①研究倫理を理解し、研究にあたって適切な配慮、行動を選択・実行できること。<心理福祉DP1、心理福祉DP7>
②自身の関心のある先行研究や自身の研究計画の発表の要点を押さえ、紹介することができる。<心理福祉DP6>
③自身の研究だけでなく、他者の研究に関心を持ち、敬意を払いながら、著者の視点、批判的思考に基づく視点、自身の考えを適切に述べることができる。<心理福祉DP1、心理福祉DP8>
④自身の研究計画について、目的、仮説を定め、仮説を検証できる対象者、手続きが意図をもって選択されており、仮説に合った分析方法が検討され、実現可能な計画となっている。<心理福祉DP1、心理福祉DP6>
⑤研究論文の執筆の原則に基づいたレポートの書き方ができている。<心理福祉DP1、心理福祉DP7>
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 本演習では、心理福祉専門演習Ⅲに引き続き、研究計画(問題、目的、仮説、対象者、分析計画)を策定し、実行していく。データ収集にあたっての依頼、倫理的配慮を適切に行い、適切な解析を選択・検討していく。さらに、心理学論文の執筆ルールを理解すること、仮説検証を行い、リーズナブルな考察を検討する。このような論文執筆を通じ、多様な問題に対する自主的かつ創造的な対処の方略を学びとる力につなげる。


4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
・適切な研究計画を立案し、先行研究と対照させながら、自身の研究を検討すること
・仮説に合った計画、分析方法、データ収集、解析になっているか、先行研究ともあわせて検討すること
・結果を読み取り、仮説検証した上で、リーズナブルな考察を行うこと。
・授業で、進捗状況や計画・結果を明確にするために、明快な資料を作ること。

※課題の提示・提出にあたっては、UNIPAやGoogle Forms、Jamboard等、LMSをはじめとするICTを活用する。
(2)授業の受け方
・自身の研究の進捗状況、先行研究をもとにまとめたことについて、プリント作成し、口頭で適切に報告する。
・発表にあたっては、できる限り理解し、他人にも理解できるように伝えること。自分の理解に限界がある場合は、そこまでの努力をどのようにしたかを明確に述べること。
・他者の発表、意見など、自身があまり関心を持たない内容のものでも、いったん理解し、これまでの自分とは違う理解の仕方を身に着けるようにすること
・問いかけも時にするため、積極的に回答・参加すること。
・次に進むために、自分が今何をすべきかを理解すること。覚束なければ、質問すること。
(3)復習の仕方
・自身の研究が進むように、資料の内容および指導を受けたことを早いうちに振り返り、理解を定着させること。
・次に進むために何をすべきかに基づき、さらに先行研究等、文献を読み進めたり、不明な点や疑問点を解決しながら研究を進めること。

※課題の提示・提出にあたっては、UNIPAやGoogle Forms、Jamboard等、LMSをはじめとするICTを活用する。

5.受講にあたってのルール
・私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。自他いずれの発表でも、関心を持ち、自分なりの意見を持ち、生産的なコメントをすること。
・考慮に値する理由のない30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。考慮に値する理由のない早退は欠席とみなす。
・欠席・課題提出遅延の場合、必ず連絡すること。欠席回数が3分の1以上の者は、成績評価の対象としない。考慮に値する事情がある場合は、必ず伝えること。良識の範囲を超えた遅延での報告では、対応できないことを心得ておくこと。
・欠席回数が3分の1以上の者は、成績評価の対象としない。
・作業に行き詰まったら、演習時間外でも質問にくること。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
データ収集にあたっての準備①
・データ収集の準備
第2回
データ収集にあたっての準備②
・データ収集の準備
第3回
本論の書き方①
・心理学研究の執筆のルール
・卒業研究本論の作成
第4回
本論の書き方②
・心理学研究の執筆のルール
・卒業研究本論の作成
第5回
データ収集と解析状況の報告①図表の作成
・記述統計を行い、読み取れることを書き出す
・図表の作成
本論の提出①
第6回
データ収集と解析状況の報告②図表の作成
・クロス集計を行い、読み取れることを書き出す
・図表の作成
第7回
データ収集と解析状況の報告③図表の作成
・仮説に沿った解析をし、読み取れることを書き出す
・図表の作成
第8回
データ収集と解析状況の報告④図表の作成
結果を全てまとめる
本論の提出②
第9回
研究の考察と討論①
・各結果について何故そうなったかを検討。
・先行研究が支持されたか否かを検討。
第10回
研究の考察と討論②
・各結果について何故そうなったかを検討。
・先行研究が支持されたか否かを検討
第11回
本論のチェック①
本論を書いてくること(心理学研究執筆ルール通りか検討する)
本論の提出③
第12回
本論のチェック②
本論を書いてくること(心理学研究執筆ルール通りか検討する)
第13回
発表会の準備①
最終発表会に向けて、配布資料・ポスターを作る
第14回
発表会の準備②
最終発表会に向けて、配布資料・ポスターを作る
第15回
発表会の準備③最終発表会に向けて、配布資料・ポスターを作る
最終発表会に向けて、配布資料・ポスターを作る
第16回
予習・復習
・時間外学習(予習・復習)が非常に求められる演習です。目安の時間として、予習、復習60分程度が必要。
・進捗状況によっては、変更の可能性があります。変更の場合には随時、相談・共有しながら、進めていきます。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
・ レポート・プレゼンテーション(40%)…演習内での複数回のレポート、各自の発表。
・ 参加意欲、関与度(40%)・・・演習内の活動の参加度、生産的な発言、他者への協力。
・ 中間発表、最終発表会のプレゼンテーションと質疑討論(20%)

※課題に対するフィードバックは、内容によりレポートへの書き込みや演習内での討論内で話す。

8.参考図書・文献
心理学論文の書き方 改訂新版 卒業論文や修士論文を書くために
松井豊
河出書房新社
978-430924 5225
心理学論文の書き方 おいしい論文のレシピ
都築学
有斐閣
978-4641123038
心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方
浦上昌則
東京図書
978-4489020384

9.履修上の注意
・受講に際し、不安なこと、配慮を要することがある場合は、必ず2回目までに担当者に相談してください。事情を考慮し、特別な配慮を行う場合があります。
・遅刻・欠席は、考慮されるべき内容であれば、配慮しますので、判明した時点で即座に報告することを心掛けてください。
・メールでの連絡の確認と返信は、すぐに行うようにしてください。
・卒業研究も同時に履修してください。頑張りましょう。

※災害等で対面での授業が全学的に困難と判断された場合は、大学の通達に従い、遠隔授業を実施しますので、必ずUNIPAやメールを確認してください。