このゼミでは、福祉の提供を受ける側ではなく、福祉を提供する側、それも事業者や地方自治体等ではなく、福祉の現場で就労する者にフォーカスを当て、その者に係る雇用労働面を研究・学習対象として、主に労働条件について考察します。賃金、労働時間、労働安全衛生、労災補償といった労働条件面の事項について学習しながら、これらの事項から課題を発見・設定して研究を深めていくことを目指します。 また、福祉に係る労働に限定されることなく、例えば、女性が継続して働きキャリアを積んでいくのに欠かせない仕事と育児等の両立支援の制度はいったいどのようになっているのであろうか、さらには日本社会の現状において、そういった制度は十分に機能しているのであろうか、などといった女性に係る雇用労働の課題を発見・設定して学習・研究を深めていくこともまた可能です。 この他にも、「福祉と労働」に関連して、歴史的に見た場合福祉国家のパイオニアであるニュージーランド、その南半球のニュージーランド社会を学習・研究対象にすることも可能です。
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