シラバス情報

科目名
心理学基礎演習Ⅱ(英文講読)
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
1.00単位
時間
木曜日Ⅲ時限(13:00〜14:30)
教室
5号館3階537教室
教科書
使用しない

1.担当教員
担当教員
渡邊 兼行
研究室
5号館3階
オフィスアワー
火曜日 10:30〜11:30、木曜日 10:30〜11:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
 心理学について英語で書かれた文献を、ある程度読めるようになることを目標とする。研究レポートや卒業論文を書くとき、先行研究について論文を読み込む必要があるが、日本語で書かれたものは必ずしも多くはない。多くの重要で代表的な研究論文は、英語で書かれており、英語で書かれた論文を読めることは、心理学研究を進める上で不可欠である。そのための力を少しでもつけることがこの授業の目的である。大学院進学を考えている学生には特に履修を勧める。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 英語で書かれた心理学の文献をある程度読める。
 〈心福DP6、心福DP7〉
② 心理学で用いられる英語の表現になれる。
 〈心福DP7〉
③ 心理学で用いられる英単語になれる。
 〈心福DP7〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 英語で書かれた心理学の文献を読み進める。最初は英語圏で用いられている心理学の教科書を読み、単語や表現に慣れてから、英語で書かれた研究論文の読解に取り組む。授業は主に受講者の発表で進められ、あらかじめ読んできた英文について、順番にその訳を発表していく。訳す範囲は1文から始めて、徐々に広げていく予定。訳とはいっても逐語訳ではなく、内容を理解することに力点を置き、英語で書かれた論文を少しでも読めるようになることを目標に置く。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 次の授業で読むところを、事前に読んでくること。わからない単語や文法があった場合は調べておく。「訳す」のではなく、「読む」ことを心がける。
 翻訳ソフトなどが出回っていてそれなりに性能もいいものもあるが、それに頼らないように。それでは自分の勉強にならない。
(2)授業の受け方
 毎回、順番に指名して指定した範囲を少しずつ訳してもらう。単なる逐語訳ではなく、書いてある内容を説明できるように訳す。最初は一文ずつ訳してもらうが、授業の進展に伴って、一度に訳す範囲を広げていく予定。文章全体の理解の中で、指定の範囲を訳すように心がけること。
(3)復習の仕方
 すでに読んだところを読み返す。授業ではわかったつもりになっているかもしれないが、時間がたつと案外わからなくなってくるもの。そうしたらまた調べる。復習ではこれを繰り返すことになる。この過程で、単語や文法やさまざまな頻出の言い回しなどをまとめておくのもよい。

5.受講にあたってのルール
(1)何でもいいので大学レベルの英和辞典を用意すること。(電子辞書か紙の辞書かは問わない。)
(2)予習は必ずしてくること。指名して「わかりません」では授業が進まない。
(3)遅刻しないこと。遅れてきた学生はいなかったものとして扱う。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション…授業の進め方の説明
4月11日
第2回
心理学教科書の講読①
指定範囲を読んでくる
4月18日
第3回
心理学教科書の講読②
指定範囲を読んでくる・既読分を読み返す
4月25日
第4回
心理学教科書の講読③
5月2日
第5回
心理学教科書の講読④
5月9日
第6回
心理学教科書の講読⑤
5月16日
第7回
心理学教科書の講読⑥
5月23日
第8回
心理学教科書の講読⑧
5月30日
第9回
心理学論文の講読①
6月6日
第10回
心理学論文の講読②
6月13日
第11回
心理学論文の講読③
6月20日
第12回
心理学論文の講読④
6月27日
第13回
心理学論文の講読⑤
7月4日
第14回
心理学論文の講読⑥
7月11日
第15回
心理学論文の講読⑦・実力テスト
7月18日
第16回
7月25日(予備日)
予習・復習
 授業に先立って、指定された範囲を読んで解説できるようにしておいてください。その際、わからない単語や表現はきちんと調べておいてください。また、復習として、既読部分を何度も繰り返し読んでください。これらを合わせて平均して各回1時間程度がおおよその目安となります。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)毎回の発表(60%)…毎回、訳を発表してもらうが、それの評価。
 〈到達目標①、到達目標②〉
(2)単語テスト(10%)…たまに抜き打ちで単語テストを行う。
 〈到達目標③〉
(3)実力テスト(30%)…授業で扱わなかった英文を読んで、その内容の理解度をテストする。
 〈到達目標①、到達目標②、到達目標③〉
※ 単語テスト・実力テストについてはその場で採点・解説をし、それを以ってフィードバックとする。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)心理学系の科目を複数履修済みである方がよい。
(2)認定心理士の資格取得のための選択科目。
(3)授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談に来ること。試験・出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合がある。相談が遅れると対応が不可能になる場合もあるので、必ず第2回授業の前までに相談に来ること。また、第2回以降、履修の途中で特別な事情が生じた場合についても、できるだけ早く相談に来ること。早ければ早いほど対応が可能である。
(4)災害時など、対面による授業が不可能な事態となった場合は、Zoom等のオンラインで授業を行うことがある。ただし、各回の授業の内容によっては休講となることもある。