シラバス情報

科目名
青年・成人の心理
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
後期 水曜日  2時限目  10:40-12:10
教室
教科書
後期開始前に提示予定

1.担当教員
担当教員
山﨑 洋史
研究室
5号館4階
オフィスアワー
木曜日3時限目13:00−14:20

2.授業の目的
(1)授業の目的
①「青年・成人の心理」を科学的に理解し支援するため、発達心理学に関する基礎的事項を学修するのが目的である。
②知能・思考・感情・行動など個人と社会の相互作用の中で,人間の心理的発達がどのように進行するのかについて理解する。
③客観的に個人の発達を把握するための心理テストの存在を知る。
④生涯発達心理学を概観し、自己理解・他者理解・支援のための基礎力を涵養する。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標
①青年・成人の心理を理解するための発達心理学に関する基礎的事項を理解することが出来る。
②発達心理学をふまえ自己・他者の人生において生起するさまざまな事象について,発達心理学の視点から科学的に分析・考察が出来る。
③ライフサイクルに基づいて将来の社会における自らの方向性を検討することが出来る。

心理福祉学科ディプロマポリシー「(6)心理学の多様な視点(生理・認知・社会)から、人の心のはたらきと行動を科学的に理解するための知識を備え、現代社会の様々な問題にそれらを応用することができる。」に基づ
き、関る事項の修得・達成を目指す科目である。
① 青年・成人の心理を学修し、通俗的な発達心理学への誤解を解く。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP3②、心福DP4①、心福DP4②〉
② 青年・成人の心や行動を理解するための基礎的な知識を持つ。〈学部DP2①、学部DP2②、心福DP4①、心福DP4②〉
③ 青年・成人を理解するための科学的な姿勢と視点を持つ。〈心福DP3②、心福DP4②〉
④ 青年・成人の心や行動について心理学的に考えることができるようになる。〈心福DP1①〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
発達心理学は,生を得て死に至るまで,心や身体、他者とのかかわりにより変化する人間の心の理解を深化させる学びである。講義では,生涯にわたる発達の過程である青年期以降に焦点を当て,その基礎となる乳幼児期から始まり、老人に至る発達心理学に関する基本的な知見・理論を紹介し,概説していく。生涯発達の視点から、個人と社会の相互作用の中で,こころの発達的変化がどのように進行するのかについて具体的事例を交え、アクティブ・ラーニングを実施する。グループワークを取り入れて対話的に、積極的に自らのものとして理解度をあげていく。毎時,小レポートを実施する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
①授業前には,該当する教科書・資料の該当部分にあらかじめ目を通して,疑問点をまとめてくること。
②文科省『大学設置基準』第21条の趣旨を踏まえ,受講者各自において単位の実質化を実現することに留意し,それに必要な自主的学習の時間的ボリュームを確保すること。
(2)授業の受け方
①新しい概念を学修する場合、そのまま受け入れずに、疑問があれば、その疑問を大切にしてほしい。
②主体的に自らの経験や考えとのマッチングを常に行いながら学ぶ
③疑問や質問は積極的に行って、腑に落ちるまで食らいつく意欲があれば素晴らしい。
④グループワーク時は、お互いの視点や考え方を尊重しながら、対話を継続的に行う。
⑤単なる機械的暗記ではなく、その用語が生まれてきた必然について、意味の把握をすることを深めてほしい。
(3)復習の仕方
①授業後に,当日中にノートの内容を整理し,疑問点があれば関連文献やインターネット等で調べて補充しておくこと。
②復習によって理解できなかった事項については,次回以降、随時質問すること。

5.受講にあたってのルール
①グループワーク時、自己および他者を共に尊重する受容的な態度が求められる。違いを大切にすることをルールとする。
②毎時レポート提出は、毎回の授業時間終了時までに行う。
③欠席遅刻の無いようにする。基本的に20分以上の遅刻は出席にカウントされない。基本的に6回以上の欠席は単位習得が出来ない。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
問題意識の明確化を図る<90分>  
第2回
イントロダクション:「青年・成人の心理」を理解するための発達心理学に関する基礎的事項を知る/発達とは何か?
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>  
第3回
発達心理学の理論/発達の時期/発達に影響を与える要因/発達心理学の研究方法/ライフサイクルの諸視点:ライフサイクル論の今日的意義/発達課題と成長/発達課題の多面性エリクソンの漸成発達モデル
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第4回
乳児期の心理:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例/対応とまとめ
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第5回
幼児期の心理:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例/対応とまとめ
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第6回
児童期の心理—小学校低学年の時期:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/発達テスト/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第7回
児童期の心理—小学校高学年の時期:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/発達テスト/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第8回
青年期前期の心理—中学生の時期:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第9回
青年期中期の心理—高校生の時期:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/発達テスト/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第10回
青年期後期の心理—学生と社会人の間:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/アイデンティティ/青年期の歴史/成人形成期(Emerging Adulthood)という捉え方/発達課題/問題と病理/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第11回
成人期前期の心理—社会人として:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第12回
成人期後期の心理—家庭人として:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第13回
 中年期の心理:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例
  
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第14回
老年期の心理:心身機能の発達と人間関係などの環境的要因/発達課題/問題と病理/事例
  
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第15回
社会の中の自己と他者/ライフサイクルとアイデンティティ:文化とライフサイクル/アイデンティティ形成とライフサイクル/家族の中でのアイデンティティ形成/文化・社会の中でのアイデンティティ形成/事例
資料熟読、問題意識の明確化を図る<90分>
第16回
予習・復習

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
①毎時の出席に伴う授業内小レポート(60%)…毎回、授業の中で課題を実施する。それについて評価する。
②定期試験(40%)講義全体の内容を範囲とする。…青年・成人の心理を科学的に理解し支援するための発達心理学に関する基礎的事項の理解。知能・思考・感情・行動など個人と社会の相互作用の中で,人間の心理的発達がどのように進行するのかについてのフレームの理解。客観的に個人の発達を把握するための心理テストの知識。生涯発達心理学を概観し、自己理解・他者理解・支援のための基礎力等について。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)欠席が6回以上となった学生は、単位取得ができない。
(2)特別な配慮を要する学生は事前に担当教員に申し出ること。
(3)授業実施に関する掲示を時々するので、随時注意して見ておくこと