シラバス情報

科目名
教育学概論 (子ども教育)
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
金曜日Ⅲ時限(13:00〜14:30)
教室
123教室(1号館2階)
教科書
加藤美紀著『アンジェラスの鐘—希望への招き』オリエンス宗教研究所、2022年。

1.担当教員
担当教員
加藤 美紀
研究室
学長室(5号館4階)
オフィスアワー
金曜日Ⅴ時限(16:30〜17:30)

2.授業の目的
(1)授業の目的
本科目の目的は、教育及び学校の営みがどのように捉えられ変遷してきたのか、教育の歴史及び代表的な教育思想を学びながら、教育の基本的概念、教育の理念についての理解を深めることである。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
本科目は、人間学部のディプロマポリシーDP2〈普遍的知識と教養〉「人間や社会に関する幅広い教養、自国と異文化への理解、女性が自律的に生きるための素地を身につけている」の達成を目指す科目である。
このDPに基づいて、次の到達目標を設定する。
① 歴史上代表的な教育思想の基本的な考え方を学び、教育の本質とは何かを理解する。
② 世界各国の教育事情についても理解し、多様な教育の在り方についての知識を身につける。
③ 日本の教育問題について歴史的背景も踏まえたうえで洞察できる。
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
教育の諸概念並びに教育の本質及び目標、教育及び学校の歴史の変遷、代表的な教育思想を学び、子供・教員・家庭・学校など教育を成立させる諸要素の相互関係を理解し、現代社会における教育課題を歴史的な視点から捉える。
誰しも「忘れられない先生」がいるものです。先生との出会いによって人生が変わることすらあります。人の一生を左右し、人の生き方を変える力をもつ「教育」とは何なのでしょう。皆さんにとって初めて接する「教育学」という学問の基本を学ぶことを通して、子どもの成長における教育および教師の本質的な役割を理解しましょう。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
教育は誰にとっても身近な話題なので、ニュースで教育に関連するトピックが報道されない日はありません。それらに対する教育評論家の発言もさまざまで、なるほど!と思うものもあれば、疑問や怒りが湧くことすらあるでしょう。将来、自分の子どもを育てる可能性も意識しながら、日ごろから教育問題に関心をもって追いかけましょう。
(2)授業の受け方
授業を受けながら、自分自身が受けてきた学校での教育にまつわる思い出を掘り起こしてみてください。「あの時の先生の一言で救われた」「あの授業を受けたからこそ今の私がある」など、大学生としての視点で新たに自らの過去の教育経験を解釈してみましょう。授業内容が自分にとって意味のあるものになります。
(3)復習の仕方
重要ワードは記憶するように努めましょう。専門用語を自分の言葉で説明できるようになるまで、配布資料を熟読しましょう。さらに、授業内容と自分自身が幼小中高と受けてきた教育経験をすり合わせて思い巡らしてみましょう。様々な教育事象について、どうしてこのようなことが起きるのか、どのような改善の道がありうるのか、を考え、自分なりの教育観を育んでください。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
  内職・居眠りについては、各自の自覚と責任に任せます。
  私語については、授業の妨げとなるため、席を替えるか退室していただく場合があります。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い 
〇欠席について、「出席停止・忌引等」のみ後日「欠席届」を提出してください。それ以外(例えば、体調不良、通院など)は連絡不要です。
〇出席が授業回数の3分の2に満たない場合は、大学のルールに従い、次年度以降に再履修しなければなりません。
〇特別な事情がある場合は相談に応じます。遠慮せずに申し出てください。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
「それでも先生になりたい?」
教師になる心構え・よい教育を目指して
第2回
「教育って人を幸せにできるの?」
人間形成における教育の役割・教育の本質
第3回
「教育学ってどんな学問?」
教育学の使命と基本的概念
第4回
「学ぶってどういうこと?」
教えることと学び:教育と学習、教師と子供の関係性について
第5回
「学校っていつできたの?」
学校教育の歴史
第6回
「学校って何のためにあるの?」
学校の存在意義
第7回
「子どもにとって“理想の教育”は?」
世界の教育思想家
第8回
「日本人は昔から教育熱心だったの?」
日本の学校の歴史
第9回
「戦後の教育、何が問題?」
戦後の教育転換と民主主義の教育の課題
第10回
「魅力的な学校づくりって?」
教育の制度
第11回
「ゆとり教育って悪いもの?」
カリキュラムと学力
第12回
「どうしたら“よい授業”ができるの?」
授業づくり
第13回
「どうしたら生徒の心をつかめるの?」
生徒理解と指導
第14回
「どうしたら“よい先生”になれるの?」
教員養成と教師教育
第15回
「よりよき世界をつくるために教育は何ができるの?」
現代社会における教育課題
第16回
予習・復習
予習・復習のためには上記テーマのプリントを配布します。授業前にプリントに目を通して、課題意識と疑問点を念頭に置きながら、能動的に授業に臨みましょう。復習では、興味をもった事項に焦点を当て、図書館で関連文献を見つけて考察を深めましょう。授業1コマにつき予習30分、復習60分を目安に学習してください。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)出席:毎回、出欠を確認します(成績評価の60%)。
(2)レポート課題:期末に教科書について感想文を提出します(成績評価の40%)。
(3)ヒーリング・アワーの参加状況を加味します(最大10点以内)。

  …上記三つを併せて総合的に評価します。

8.参考図書・文献
『アンジェラスの鐘—希望への招き』
加藤美紀
オリエンス宗教研究所
978-4-87232-119-7

9.履修上の注意
本科目はアクティブ・ラーニング(参加型授業)の形態を導入していますが、心配や不安なことがある場合は、担当者に相談してください。