シラバス情報

科目名
キリスト教と教育
開講年度学期
2024年度後期
配当学年
4年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
月曜日Ⅲ講時(13:00-14:30)
教室
121教室
教科書
授業中に資料プリントを配布する.

1.担当教員
担当教員
宮崎 正美
研究室
1号館6階
オフィスアワー
月曜日4講時14:40-16:20

2.授業の目的
(1)授業の目的
キリスト教教育の批判的考察によって、西ヨーロッパ中心に考えられてきたキリスト教育を批判的に考察するために、キリスト教以前にさかのぼり、東西キリスト教の歴史を概観する。
キリスト教教育の特徴を理解するためには、最低限のキリスト教の理解が必要であり、それを補いつつ、総合的に理解する。
さらに、現代の地球的諸問題をふまえ、21世紀における教育の課題に対して歴史と思想について概観して理解できるようになる。それと同時に、これからの21世紀の教育の課題とキリスト教教育の重要性について人間学的視点から考えることができるようになる。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①東西キリスト教における教育の歴史と思想について概観して理解できるようになる。〈学部DP(1)〜(3)〉
②同時に、これからの21世紀の教育の課題とキリスト教教育による対応について人間学的視点から考えることができるようになる。〈学部DP(1)〜(3)〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
 毎回授業で取り上げる話題を考察の対象とし、アクティブ・ラーニングを含めた考察を通して、それぞれ受講生が学んだ内容を、授業の終わり(約10分程度)にミニットペーパーに記述して、科目担当者に提出してもらう。(その提出物は、授業の理解度および受講態度の評価対象となる)。なお、授業で使用する資料や質疑応答、諸連絡について Google Classroom を活用する。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業計画に対応するプリントの箇所をあらかじめ読んでおく。ただし必ずしも授業計画の順番通りの進み方をするとは限らない。
(2)授業の受け方
資料プリントを配布する。重要だと思ったことや疑問に思ったことなどはメモすること。
ミニットペーパーへの記述は、授業内容を理解した上で書くことが基本であるが、理解できなかった点について記述してもよい。
(3)復習の仕方
授業中に書いたノートを早いうちにまとめて、ポイントを整理しておくこと。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー)
 受講時は、私語を慎み、居眠り・飲食・内職等は行わないこと。これに反する行為、授業を受ける意志が認められない場合、特に講義を聴講している他の者の妨害となっている場合、退室を求めることがある。
 教室の空調の操作は担当教員はしない。調整の必要を感じた者が行うこと。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い
 30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席とみなす。また無断で授業中に退室する者も「欠席」とみなす。欠席した場合は、「欠席届」を提出すること。
(3) 期末試験の受験資格
講義15回のうち、欠席回数が3分の1以上の者は単位を取得できない(すなわち再履修となる)。ただし小テスト(期末試験)は受験できる。
(4) 期末試験時の不正行為の扱い
カンニング等の不正行為を行った場合は試験点を 0 点とする(すなわち再履修となる) 。参考文献を含めた図書・webの無断引用、および生成AIを使用したと判断された場合も、カンニングと同様の扱いとする。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション...授業の進め方と、授業計画について
第2回
ユダヤ教の教育(バル・ミツバ)
第3回
イエス時代の教育
第4回
教会の三職制の教育的役割および預言と成就──予型論による「現在」の歴史的解釈
第5回
教父と教育──アレクサンドレイアの聖クレメンス、オリゲネス、聖バシレイオス、および秘義教話(mystagogia)による教育(聖アンブロジウス、エルサレムの聖キュリロス)
第6回
中世(西)ヨーロッパにおけるスコラ哲学と最初の大学(キリスト教の智と信)
第7回
シャルトル聖パウロ修道女会の発端(知の民衆化)
第8回
近代のキリスト教教育思想──宗教改革(プロテスタント)と対抗改革(カトリック):イエズス会、サレジオ会、ラ・サール会
第9回
東方キリスト教思想と教育
第10回
第2ヴァティカン公会議と現代カトリック教育──『キリスト教的教育に関する宣言』①
第11回
第2ヴァティカン公会議と現代カトリック教育──『キリスト教的教育に関する宣言』②
第12回
第2ヴァティカン公会議と現代カトリック教育──『キリスト教的教育に関する宣言』③
第13回
教皇ヨハネ・パウロ2世『カトリック大学憲章』(1998年)および教皇フランシスコ『真理の喜び』(2018年)
第14回
21世紀の教育の課題──キリスト教における神の愛の福音のゆくえ
第15回
まとめ+テスト
第16回
予習・復習
事前に提供された資料は読んでおくこと。そのため、意味の分らない用語があれば必ず調べておくこと。授業での考察が、科目の全体の中でどのような位置づけであるか確認しておくこと。
目安の時間として、授業1 コマにつき、予習90 分、復習90 分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)小テスト(45%)...小テストは、1-14回の授業内容に関するテーゼを予め提示し、その中から一つあるいは複数選んで論述してもらう.授業のポイントを押さえてきちんと理解されているかを評価する.
(2)受講態度(10%)...出席点、授業での取り組み方・参加意欲、遅刻の頻度、等.おもに授業内のコメントに基づいて判断する.
(3)授業内のコメント(45%)...授業の理解度、授業に望む姿勢を総合的に評価する.一部学生のコメントを次回授業で引用抜粋することがある.授業以外の内容で科目担当者に伝えたい場合、原則的にメールを使用する.したがって、コメントは、感想だけで終わらないよう注意.学生による授業の録画録音は厳禁.コメント引用は、授業内だけとする.ただし、授業の評価・授業内容向上等の目的で、授業以外で匿名としてコメントを引用抜粋することがある.
(4)評価方法に関する上記項目の割合は、授業開始後の状況により変更の場合があり、目安として考えてもらう。

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)この科目は、対面授業を前提として構成されている。したがって遠隔授業の対応はしない。また、授業や期末試験を欠席した場合にレポートで代えることはしない。
(2)この科目のガイダンスで説明する目的、方法論の理解が欠ける場合、必然的に評価点は低くなるので、しっかり理解するように。
(2)出席数が規定に満たない場合には評価対象とすることができない。
(3)受講に際して、特別な配慮を要する学生や心配や不安なことがある場合、必ず2回目の授業までに担当者に相談しておくこと。
(4)教科書に代えて、授業中、随時プリントを配布する。 参考文献:授業中で指示する。
(5)提出されたミニットペーパーは返却されない。ミニットペーパーに記載した内容は、必要あれば自分で別途ノートをとる等すること。
(6)受講者の半数以上が実習等で欠席が予想される場合には、休講とすることがある。また災害その他の理由によって、通常の授業と異なる形態や異なる日時(土曜日を含む)で補講とする場合がある。
(7)UNIPA や教員が指定するLMS (Learning Management System)のGoogle Classroom による連絡に注意すること。Google Classroom へ登録(2回目授業までに完了すること)しないことによる不利益が生じても教員は責任を負わない。

(8)「キリスト教学」「人間論」を履修済みであることが望ましい。