シラバス情報

科目名
小学校家庭
開講年度学期
2024年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
火曜日Ⅴ(16:20~17:50)
教室
特別Ⅰ
教科書
小学校家庭科 授業のヒント33 開隆堂

1.担当教員
担当教員
伊東 智恵子
研究室
伊東智恵子
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
小学校家庭科の特性を踏まえ、自己の生活をよりよく向上させる実践力を育む指導のあり方について追究します。教材の組み立てについて検討・分析をしながら、学習指導に必要な知識と技能の習得を目指します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
①小学校家庭科の専門領域の学修を通して、教育学の基礎的な知識を身に付ける。
 〈発達DP1、発達DP2①、発達DP3②〉
②小学校家庭科に関する学習指導内容を理解し、必要な知識・技能を習得する。
 〈発達DP2①、発達DP4①〉
※各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1vMVlJoCFFsO-n6_ljtpbwYmSL2IAU5Q3/view?usp=drive_link】
※各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1H_tCOiCeKmdQnNmr-Lh4INKo7mlB-jmt/view?usp=drive_link】

3.授業の概要
この科目は小学校での実務経験のある教員による授業です。学習指導要領の内容を確認しながら、内容項目の関連性について理解し、教材・教具の扱い方を検証していきます。授業実践の様子を見ながら、教師の立場だけでなく、児童・保護者・ゲストティーチャーの視点から授業づくりを考察し、よりよい生活を目指して活動できる児童の育成をどのように行えばよいのか、ディスカッションしていきます。また、アクティブラーニングでは、自分の生活から問題を発見し課題を立てることや、実生活に基づいた課題解決の方法等について、予習・復習の時間を使った実践を行います。よりよい生活とはどのようなものなのか、みなさんが感じ取れるようになるとよいと思います。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」にそって授業を展開していきますので、その日のテーマについて、自分の生活から課題を見いだしたり社会的課題等について調べてきたりしておくことが予習となります。「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」を確認しておいてください。
(2)授業の受け方
授業はプリントを配付し、PowerPointのスライドで進めていきます。資料は各自ファイリングし、次時の学習や復習に活用してください。手縫いやミシンでの製作は、作品を持ち帰らず授業内での完成を目指していきますので、各自製作計画を立てて取り組んでください。学習指導要領で求められている「深い学び」の方法等を理解のため、話し合いや実験も多く取り入れていきますので、その時の参加態度や発言等も評価に加味します。
(3)復習の仕方
授業や家庭実践の記録は各自ファイリングし、ポートフォリオを作成してください。食の領域では、献立の立て方の実践をタブレット等で撮影し、資料作り(報告会)を行います。授業期間中、児童が実生活の中で実践できる事例の検証を続けていきます。

5.受講にあたってのルール
(1)学習に関係のない物は荷物にしまい、机上の整理・整とんに努めてください。
(2)遅刻した場合は、担当教員に断ってから着席してください。欠席した場合は次回に「欠席届」を提出してください。
   出席が授業回数の3分の2に満たない場合は、原則として試験の受験資格を失うことが大学のルールとして取り決め
  られていますので、当授業もこれに従い対応をします。長期に渡る体調不良等で相談のある方は、個別に対応しますの
  で、相談をしてください。
(3)作品制作やレポートで成績評価を行いますので、人に任せたり他資料からの転記をしたりせず、自分自身の力で取り
  組んでください。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション:生活課題と家庭科の目標・内容構成について
家族や子供を取り巻く社会環境の中で、課題だと感じていることについてまとめる
教科書は教員が一括購入し、税込1650円で配付する
第2回
内容A:「家庭・家庭生活」①2年間の学びを通して見る家族・家庭生活
家庭を題材とする時の指導上の留意点をまとめる
第3回
内容A:「家庭・家庭生活」②生活の変化と子どもを取り巻く環境
子供と地域との良好な関わり方について,事例を調査する
課題レポート①提出
第4回
内容B:授業における安全配慮
身近にある物の中で、家庭実践を行う際に危険な物とその扱い方を確認する。
第5回
内容B:「食生活」①日常の食事と調理の基礎・献立づくりと調理実習
身体の成長と栄養について、課題を調べる
日常の食事と栄養のバランスを確認する
第6回
内容B:「食生活」②ご飯とみそ汁・生活文化の継承
ご飯とみそ汁の家庭実践の記録を作成する。
実践レポート①提出
第7回
内容B:「衣生活」①手縫いの基礎(実習)
裁縫道具(布切はさみ・針・糸・待ち針・印付けペン)の準備
自分の服には,どのようなボタンがついているか、縫い方を確認する
各自、裁縫道具持参。材料は担当教員が準備、配付する
第8回
内容B:「衣生活」②ミシンの扱い方の基礎(実習)
ミシン縫いの基礎について、事前配布プリンとで確認をする。
各自作りたい袋の形を決め、製作計画を立ててくる。
第9回
内容B:「衣生活」③手縫いやミシン縫いを活用した袋づくり(実習)
袋のデザインによって,独自性が出る方法を考える
飾りとなる服飾品を持参する
第10回
内容B:「衣生活」④手縫いやミシン縫いを活用した袋づくり(実習)
自分らしさを出すための装飾品等を準備してくる。
作品、製作計画書提出
第11回
内容B:「衣生活」⑤被服の働きと洗濯(課題解決型指導の工夫)
洗剤や水の使い方に関心を持ち、自分なりに課題を持って実践する。
実践レポート②提出
第12回
内容B:「住生活」①整理・整とんと清掃の仕方(提示資料の作り方)

清掃に必要な用具を調べる。家庭での整理・整とんを実践し、効果的な方法を確かめる。
実践レポート③提出
第13回
内容B:「住生活」②季節に合ったくらし方(住教材の検討と分析)
日本文化で工夫されてきた住まい方について,身近な生活から検証する。
第14回
内容C:「消費生活・環境」①持続可能な社会を目指す消費生活と環境(WEB教材)
小学生に分かりやすく「持続可能な社会の構築」を説明する方法を考えてくる。
EWB教材を体験できるパソコン等を準備する
第15回
内容C:「消費生活・環境」②家庭科で行う防災教育・生活の振り返り
ポートフォリオの整理
第16回
予習・復習
予習では、毎回提示された内容を確認してきてください。復習として使用した資料や家庭での実践レポートをファイリングし、ポートフォリオを作成してください。授業1コマにつき、予習・復習合わせて40分は必要となります。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)課題レポート(40%)課題レポートは、論文形式で自分の考えをまとめていきます。(1回)実践レポートは、実生活に
 合わせた具体的な実践報告となります。(3回)添削ののち返却します。
   〈到達目標① 到達目標②〉
(2)実技・製作(40%)手縫いの基礎標本と、袋を製作します。学習カードと共に添削ののち返却します。
   〈到達目標②〉
(3)授業への参加・態度(20%)実験や話し合い活動等の様子をもとに評価します。発言に関しては、適宜フィードバックし
   ます。完成したポートフォリオは最終回に相互評価を行います。
   〈到達目標① 到達目標②〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)履修に関して心配のある学生は早めに申し出てください。対応について、相談していきます。
(2)自然災害を含む災害時に、対面授業を中止する場合があります。対面授業中止の場合は、事前にHP及びYUNIPAにてお
 知らせし、原則、遠隔授業への切り替えを行います。(ミシン実習の場合は休講。補講日は後日お知らせします。)