シラバス情報

科目名
保育内容総論
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
4年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜4限(14:40〜16:10)
教室
521教室
教科書
無し(都度資料配布)

1.担当教員
担当教員
松好 伸一
研究室
松好伸一(5号館4階)
オフィスアワー
木曜5限(研究室:5号館4階)

2.授業の目的
(1)授業の目的
幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に示された領域「人間関係」のねらい及び内容について学び、理解を深める。
子どもの生活や遊び場面における他者(保育者等や他の子ども)とのかかわりや集団の中での関係性や育ちの理解と,保育者としての援助に関する知識及び技術を自分なりに考え身につけていく。
事例などを通し,子どもの見ている世界を想像し,その感覚への理解を深める。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
・保育所保育指針,幼稚園教育要領の解説を通して,幼児教育学・保育学の基礎を身につける(学科DP1)
・保育を通して,保育者が子どもの心身の発達にどのような影響を及ぼすかを理解し,専門職としての保育活動の理念を身につける(学科DP2)
・家族関係,親子関係,子ども同士の関係,地域との関わり等現代社会の中で家庭が置かれている状況を理解し,必要な知識や技能を身につけ,子どもに安心感を与えられる保育の基礎について考察を深める(学部DP3)
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
幼稚園・保育所などの就学前保育における子どもの発達理解を基本とし、保育の計画、環境の構成、援助の方法などについての知識や理解を深める
保育環境の構成・整備や保育内容を構想する力身につける。
グループワークや演習課題を取り入れるため,実践力も身につくよう積極的な取り組みが求められる。
「保育内容総論」であることを踏まえ,幼児教育・保育に関する全般的なことを学ぶ機会とする。
実務経験者が担当する科目であることから,全体的に保育実践につながるような内容となる。
グループワークを取り入れ,アクティブラーニングを意識した授業内容とする

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
シラバスをもとに,参考文献,図書館やインターネットを利用して情報を得て,自分なりに課題を見つける
(2)授業の受け方
受講中は私語を慎むこと(他者の学びを妨げる行動を控える)
自ら積極的に取り組む姿勢を評価する
リアクションペーパーの記入内容も評価に加味する
(3)復習の仕方
授業を振り返り,理解できなかったこと,あいまいな部分等を自分なりに学びなおすほか,担当教員に質問する等,次回までに自分なりに答えを見つけておくこと

5.受講にあたってのルール
・「学修」の意味を考え,どのような受講態度が適切なのか,自分なりに示すこと(評価対象)
・他者の学修の妨げになるような行動(私語,落ち着きのない行動,怠学ととられるような姿勢など)を控える(評価対象)
・グループワークでは,ファシリテーター,話題提供,対立意見等それぞれ話し合いの活性化に努める
・遅刻・欠席・早退の扱い:30分を超える遅刻は欠席扱いとし,遅刻2回で1回の欠席とみなす。欠席する場合は授業担当者に事前連絡をし,「欠席届」を提出すること。
・授業15回のうち,欠席回数が3分の1以上の者は単位を認定しない(すなわち再履修となる)。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
授業内容のガイダンス
シラバスを確認し,次回の準備を進める
第2回
保育内容とは
・自分が子どものころを思い出し,どんな遊びをしていたか,楽しかったこと,いやだったことをリストアップしてみる
・保育所や幼稚園の先生と,どんな過ごし方をしていたのか,できるだけ詳しく思い出し,リストアップしてみる
・事例から学ぶ
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第3回
幼稚園教育要領などにおける保育内容のとらえ方
・指針や教育要領の基本的な考え方
・5領域,3つの資質能力,10の姿
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第4回
子ども理解と評価
・子ども理解とは
・理解に基づく評価とは
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第5回
指導計画の作成の理解
・「指導」とは
・「遊びの中で学ぶ」とは
・遊びと生活の関係
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第6回
養護と教育が一体的に展開する保育
・「養護」と「教育」とは
・「養護」と「教育」の観点
・保護者との連携
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第7回
子どもの主体性を尊重する保育とは
・「主体性」と「自主性」
・「自由」と「放任」
・主体性を育む保育とは
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第8回
環境を通して行う保育
・環境とは
・主体的な遊びを支える環境
・環境構成
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第9回
子と集団の育ちを考える
・「個」と「集団」
・一人ひとりに応じた保育
・「個」と「個」と「個」の関係
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第10回
家庭や地域との連携を踏まえた保育
・子育て支援
・地域との連携,地域子育て支援
・なぜ連携が必要なのか
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第11回
小学校への接続
・アプローチカリキュラムとスタートカリキュラム
・小1プロブレム,不登校,学級崩壊
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第12回
多様な保育を考える①
・休日保育,長時間保育,病児保育,病後児保育
・認可園,小規模園,事業所内保育,家庭的保育,居宅訪問型保育,企業主導型保育

授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第13回
多様な保育を考える②
・特別支援(合理的配慮)
・多様性,異文化(多文化)
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第14回
保育内容の歴史的変遷と社会的背景
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
シラバスを確認し,次回準備を進める
第15回
保育内容総論の振り返り(試験)
授業を振り返り,疑問等を解決しておく
第16回
予習・復習
シラバスを確認し,キーワードや参考図書等から事前に学習内容の理解に努めること。
復習では、授業内容を振り返り、十分に理解できなかった内容(専門用語など)について自分で調べたり、担当教員に質問したりして理解を深める。
目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分程度が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
授業態度(怠学姿勢)や参加状況(グループワーク等)の評価(30%)
出席状況(5回欠席で再履修)
リアクションペーパーの内容(30%)
※保育者は「対人援助職」であることの自覚を持ち,他者へ不快感や不信感を与えないような姿勢・態度が求められる
試験(40%)

8.参考図書・文献
保育内容総論
渡邉英則・大豆生田啓友 編著
ミネルヴァ書房
978-4-623-08534-7

9.履修上の注意
・受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談してください。事情によっては、特別な配慮を行う場合があります。2回目以降の授業でも、履修の途中で特別な事情が生じた場合についても、できるだけ早く相談に来て下さい。
【自然災害を含む災害時の授業対応について】
・遠隔授業(ZOOMを使用)を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ずUNIPAを確認してください。