シラバス情報

科目名
国際協力・援助論
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
水曜日・1限
教室
121
教科書
下村泰民・辻一人・稲田十一・深川由紀子『国際協力ーその新しい潮流(第3版)』有斐閣、2017。

1.担当教員
担当教員
セバスティアン・マスロー
研究室
5号館4階
オフィスアワー
木曜日・4限

2.授業の目的
(1)授業の目的
グローバル化が進む昨今、経済格差とりわけ南北問題が深刻化している。そして、貧困は紛争・内戦、難民、人身売買、環境問題、感染症といった問題を誘発する。したがって、貧困削減が国際協力・援助の重要な目標となる。本授業では、南北問題や紛争後の平和構築に対する国際社会の対策について考える。国際協力・援助の担い手として、国際連合、国家、市民社会の役割について学ぶと同時に、貧困削減を目標として、日本の政府開発援助(ODA)の動向や非政府組織(NGO)の役割、そして近年の国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)の内容や効果について考える。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 現代の貧困問題の誘因、そして対策をみながら、国際協力・援助論の基礎的な概念や理論についての知識を深める。
② 我々の日常生活の中も政治的な問題があふれている。日々経験する様々な問題について、国際協力・援助論の概念や理論を活かしながら分析したり解決する方法を考えたりすることができる。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
内戦・紛争、難民問題、国際テロ、環境問題など多くの国際問題が貧困に由来する。これらはどれも一国では対処できない問題であり、国際社会が包括的に取り組む必要がある。紛争後の平和構築や貧困削減のため、国家政府が開発援助を行い、市民社会が支援し、国連が様々な対策を講じている。本授業では、これらの国際協力・援助の方法と担い手について解説する。本授業は、教科書を指定せず、学期のはじめに、各テーマを扱う内外メディアの記事や雑誌論文、学術文献を授業で使用する資料(リーダー)として提供する。なお、国際開発の理論については次の書籍を参考文献とする。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
次回の授業で扱う項目について、参考文献等の該当する項目箇所を読みながら、自分なりの問題関心を持って授業に参加し、自分なりの問題関心を持って授業に参加し、ディスカッション用の話題を提供できること。予習に必要な目安の時間は90分程度とする。
(2)授業の受け方
授業中は授業内容に集中しながら、疑問点やコメントについて積極的に発言し、議論する。その際、復習のためにノートをとること。UNIPAを利用しながら、ディスカッションに参加すること。
(3)復習の仕方
授業で学んだ内容をより理解するために必ず復習すること。必ずUNIPAにて当該授業のテーマに関連する設問に回答し、授業で学んだ内容をより理解するために復習すること。また、新聞やテレビニュースなどメディアが発信する時事ニュースや情報に日常的に触れること。予習・復習に要する時間として、それぞれ90分程度を必要とする。

5.受講にあたってのルール
この授業は授業参加を重要視するので、授業には毎回出席し、ノートをとり、積極的に参加して欲しい。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
国際協力・援助をどう学ぶのか—導入・講義のガイダンス
第2回
国際協力とは何か
教科書第1章
第3回
国際協力の仕組み
教科書第2章
第4回
国際協力の変化
教科書第3章
第5回
21世紀の国際協力のあり方
教科書第4章
第6回
貧困削減への国際社会の取り組み
教科書第5章
第7回
平和構築と復興支援
教科書第6章
第8回
持続可能な開発
教科書第7章
第9回
グローバル・ガバナンスと国際協力
教科書第8・9章
第10回
民間セクターと国際開発
教科書第10章
第11回
市民社会の役割
教科書第11章
第12回
持続可能な開発目標(SDGs) (Ⅰ):男女平等と教育格差を中心に
第13回
持続可能な開発目標(SDGs) (Ⅱ):地球温暖化を中心に
第14回
国際協力・援助の成果と課題
教科書終章
第15回
期末試験
第16回
予備日
予習・復習
予習は、次回の授業で扱う項目について、教科書及び参考文献等の該当箇所を読み、自分なりの問題関心を持って授業に参加し、UNIPAにてオンラインディスカッション用の話題を提供できること。授業後は、必ずUNIPAにて当該授業のテーマに関連する設問に回答し、授業で学んだ内容をより理解するために復習すること。また、新聞やテレビニュースなどメディアが発信する時事ニュースや情報に日常的に触れること。予習・復習に必要な目安の時間は、それぞれ90分程度とする。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
ミニレポート(毎回の授業で出される学習課題について提出する)50%、期末試験50%で評価する。
なお、6回以上欠席した場合、期末試験を受ける資格を与えない。

8.参考図書・文献
新しい国際協力論[改訂版]
山田満 編
明石書店
9784750347615
SDGsを学ぶー国際開発・国際協力入門
高柳彰夫・ 大橋正明 編
法律文化社
9784589039699
国際協力ってなんだろうー現場に生きる開発経済学
高橋和志・山形辰史 編
岩波ジュニア新書
9784005006687
入門 人間の安全保障 増補版ー恐怖と欠乏からの自由を求めて
長有紀枝
中公新書
9784121921956

9.履修上の注意
受講に際して、質問があれば、必ず2回目の授業までに担当者に相談して下さい。事情によっては合理的な配慮を行う場合があります。その他、毎回の授業の予習・復習に関して、疑問や問題がある場合は、必ず担当教員に相談すること(授業の前後やオフィス・アワーを利用する)。