シラバス情報

科目名
心理学基礎論
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
2単位
時間
金曜日Ⅲ時限(13:00〜14:30)
教室
5号館531教室
教科書
特に使用しない

1.担当教員
担当教員
渡邊 兼行
研究室
5号館3階
オフィスアワー
水曜日 13:30〜14:30、金曜日 10:30〜11:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
 心理学とは、どのような学問なのでしょうか?この授業では、心理学がどんな学問なのかを追求し、考えることを目的とします。心理学は「心」という、身近だけれども、とてもあいまいな対象を研究する学問です。それゆえ、いろいろと誤解されやすい学問でもあります。でも、その誤解の源は、私たちだけではなく、心理学という学問にもあるかもしれません。心理学についていろいろと考えていきながら、今後、心理学を学んでいく上での羅針盤のような役割を果たせればいいと考えています。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 科学的な心理学の背景にある考え方、方法論、歴史を理解する。
 〈心福DP4①〉
② 人間に関わるさまざまな問題を心理学的な視点から議論・検討できる。
 〈心福DP1①、心福DP3②、心福DP4②〉
③ 今後の心理学の学習を続けていくにあたっての「見取り図」を獲得する。
 〈心福DP4①、心福DP4②〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 心理学の概論として、その背景にある考え方、心理学がたどってきた歴史、心理学が用いている方法を切り口に、「心理学とは何か?」を考えていきます。その上で、現代心理学のさまざまなトピックとそれにまつわる課題について考察します。自分で考え、意見を発表する積極的な参加が特に期待されます。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 毎回、予習の課題を出します。予習の課題で取り扱うことがらは、次回の授業のテーマになるものです。調べたり考えたりする作業が必要になります。ただし、予習課題は予習のためのきっかけにすぎませんので、予習課題の内容をさらに発展させて学習してほしいと思います。なお、予習課題は、毎回授業当日の10:00までにLMSから提出してください。
(2)授業の受け方
 この授業は座席指定になります。また、座席は毎回変わります。当日の午前までに指定の座席を掲示しておきますので、それを事前に確認しておいてください。授業の前半は、予習課題を発展させ、みなさんでいろいろと考えます。授業の後半は、パワーポイントを使って解説が中心です。授業の中では、みなさんからの意見を求める場面をできる限り多く作りますので、積極的に参加してください。

※ この授業では、授業内での意見発表やそれに基づいてのディスカッションなど、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業です。
(3)復習の仕方
 ノートを整理し、自分なりの視点でまとめましょう。わからないところを調べてみたり、興味のあるところを考えてみたりしながら、ノートを充実させましょう。

5.受講にあたってのルール
(1)授業を妨げる行為(飲食・喫煙・携帯電話やスマートフォン・化粧・私語など)は一切認めません。著しい場合は、退室をしてもらうこともあります。
(2)遅刻・早退の場合は、できるだけ事前に担当教員に許可を取っておき、静かに速やかに入退室して下さい。事前に許可をとれなかった場合も、できるだけ早めに事情を説明して下さい。なお授業の妨げになりますので授業中に挙手で退室の許可を求める必要はありません。
 欠席については、「欠席届」をできるだけ事前に提出して下さい。やむを得ず事前に提出できない場合もできるだけ早いうちに提出して下さい。授業中に配布されたプリントについては、あとで受け取りに来て下さい。
なお、遅刻・早退・欠席のいずれの場合も、成績評価の直接の対象とはなりません(出席による加点も遅刻・早退・欠席による減点もない)が、不在による損失は非常に大きいはずですので、必ずその分を補充するように勉強して下さい。また欠席が多い場合(出席が授業回数の3分の2に満たない場合)は、原則として試験の受験資格を失うことが大学のルールとして取り決められていますので、この授業もそれに従います。
(3)予習課題を毎回提出してもらいますが、〆切を過ぎた場合には、その程度に応じて減点、または評価されないことになります。〆切は厳守するようにして下さい。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
9月22日
第2回
心理学の分野〜心理学の見取り図をつくる
予習課題「心理学の分野」
9月29日
第3回
「心」について考える〜「心」を知ること
予習課題「心のイメージ」
10月6日
第4回
生理心理学〜心と脳の関係
予習課題「脳・身体と心」
10月13日
第5回
心理学史〜心理学のルーツ
予習課題「認識の問題」
10月27日
第6回
学習心理学〜行動主義
予習課題「行動の源」
11月10日
第7回
認知心理学〜心の情報処理
予習課題「心とコンピュータ」
11月17日
第8回
まとめと力試しテスト
11月24日
第9回
個人差の心理学〜性格は測れるか?
12月1日
第10回
心の測定
予習課題「心の測定」
12月8日
第11回
社会心理学〜状況の力
予習課題「自由意思」
12月15日
第12回
発達心理学〜自己と他者
予習課題「自己」
12月22日
第13回
進化心理学〜心のルーツを探る
予習課題「人類の進化と心」
1月5日
第14回
心理学の応用〜資格と仕事
予習課題「心理学と現代社会」
1月12日
第15回
まとめ
1月19日
第16回
1月26日(予備日)
予習・復習
 毎回予習課題が出されますので、期日までに提出するようにしてください。また、復習としてノートを読み返し、わからなかった点を改めて調べ、ノートを完成する作業を行ってください。平均して各回4時間程度がおおよその目安となります。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)予習課題(10点)…毎回の予習課題の提出状況・取り組み状況について、合計10点満点で評価します。遅れての提出は評価の対象外となります。
 〈到達目標②〉
(2)発言(25点)…授業中での発言1回につき1点で評価します。
 〈到達目標②〉
(3)力試しテスト(30点)…授業の内容の理解について、少し難しめのテストを行います。
 〈到達目標①〉
(4)期末レポート(30点)…授業全体を通してわかったことについてまとめのレポートになります。
 〈到達目標①、到達目標②、到達目標③〉
(5)実験参加(5点)…ボーナス点として、授業外での実験参加、1時間当たり1点で、合計5点まで評価に加算します。ただし、確実に5点分の実験参加が保障されるわけではありません。実験参加の機会が少ない時には、他の要素で加点する場合があります。
 〈到達目標①〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)心理福祉学科1年の必修科目になります。
(2)災害などで対面での授業の実施が困難になった場合、遠隔授業に切り替えることがあります。その際はシラバスの記載通りに授業を実施できない可能性があります。シラバスの記載内容に変更があった場合は、その都度お知らせします。なお、事前の申請がない限り個別の事情での遠隔授業の対応はしません。
(3)授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談に来て下さい。座席の指定、試験・出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合があります。相談が遅れると対応が不可能になる場合もありますので、必ず第2回授業の前までに相談に来て下さい。また、第2回以降、履修の途中で特別な事情が生じた場合についても、できるだけ早く相談に来て下さい。早ければ早いほど対応が可能です。