現代日本の食生活は一見すると豊かで多様なものに見えるが、その基盤は意外に脆弱である。経済のグローバル化が進展する中で、日本はますます多くの食料を外国に依存するようになってきている。また、消費と生産の距離が拡大する中で食料の安全性や品質をめぐる問題が数多く生じている。こうした現状を具体的に検討することで、日本のフードシステムのあるべき方向を探る。 以上の講義を通じて、食料を取りまく現状を経済学的および社会学的に考察できる知識とともに、食料政策についての基礎知識を身につけることを目標とする。また、食品関連企業等への就職準備として業界事情をある程度理解しておくことも目標とする。
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