シラバス情報

科目名
フードシステム論
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
4年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜日 2時限(10:40〜12:10)
教室
123
教科書
『四訂 食品の消費と流通』(日本フードスペシャリスト協会編、建帛社)

1.担当教員
担当教員
冬木 勝仁
研究室
オフィスアワー
木曜日10:00〜12:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
この授業では、食料をとりまく現状を経済学的および社会学的に考察できる知識とともに、食料政策についての基礎知識を身につけることを目的とする。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
健康栄養学科のディプロマポリシー「(2)人間の食行動と食環境を把握しエビデンスに基づく基準に照らして、健康・栄養課題への支援や対策の実践的方法の基礎を身につけている。」に基づき、特に食料消費、流通の知識の獲得を目指す科目である。それゆえ、以下の3点を到達目標とする。① 食料消費・食生活の現状の社会的背景を理解する。② 食に関わる職業に就く上で必要な食品・農産物流通の具体的な仕組みの知識を獲得する。③ 食に関するスペシャリストとして、今後の食のあり方に関する合理的な見識を身につける。 
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 現代日本の食生活は一見すると豊かで多様なものに見えるが、その基盤は意外に脆弱である。経済のグローバル化が進展する中で、日本はますます多くの食料を外国に依存するようになってきている。また、消費と生産の距離が拡大する中で食料の安全性や品質をめぐる問題が数多く生じている。こうした現状を具体的に検討することで、日本のフードシステムのあるべき方向を探る。
 以上の講義を通じて、食料を取りまく現状を経済学的および社会学的に考察できる知識とともに、食料政策についての基礎知識を身につけることを目標とする。また、食品関連企業等への就職準備として業界事情をある程度理解しておくことも目標とする。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
教科書及び参考書としてあげた「食料・農業・農村白書」の第1部第1章を通読しておくこと。
(2)授業の受け方
授業は教科書の内容をさらに詳しく解説した配布資料を中心に進める。PowerPointを用いた講義形式で行うので必ずノートをとること。授業中に質問を受け付けるので、積極的に発言してほしい。また、単元毎に課題レポートの提出を求める。
(3)復習の仕方
授業中にとったノートをもとにした課題レポートを作成する。

5.受講にあたってのルール
(1) 授業中の私語は厳禁、注意しても直さない場合は退室を命じることもある。
(2) 授業時間の終わりに出席を確認するが、遅刻は極力しないこと。不可避な理由で遅刻・欠席した場合は申し出ること。早退についても同様に理由を申し出ること。
(3) レポートは提出期限を厳守すること。評価にあたっては提出者の独自性を重視する。
(4) レポート作成における不正行為(盗用等)を行った場合は不合格とする。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション…授業の進め方
シラバスをあらかじめ読み、疑問点があればメモをしておくこと。
第2回
食市場の変化
配布資料と教科書2〜11ページを事前に読んでおく。
第3回
消費者の食品消費の変化
配布資料と教科書12〜24ページを事前に読んでおく。
第4回
食生活の多様化
配布資料と教科書25〜30ページを事前に読んでおく。
第5回
食品の卸売流通
配布資料と教科書32〜48ページを事前に読んでおく。
第6回
食品の小売流通
配布資料と教科書49〜60ページを事前に読んでおく。
第7回
外食産業の動向
配布資料と教科書62〜73ページを事前に読んでおく。
第8回
中食産業の動向
配布資料と教科書74〜78ページを事前に読んでおく。
第9回
品目別流通の特徴
配布資料と教科書79〜112ページを事前に読んでおく。
第10回
フードマーケティング
配布資料と教科書113〜134ページを事前に読んでおく。
第11回
食料消費と環境問題
配布資料と教科書136〜141ページを事前に読んでおく。
第12回
食品流通の安全確保
配布資料と教科書141〜146ページを事前に読んでおく。
第13回
食料消費を取り巻く諸課題
配布資料と教科書146〜152ページを事前に読んでおく。
第14回
日本の農林水産業の現状
配布資料を事前に読んでおく。
第15回
まとめ…食料消費のあるべき姿
配布資料を事前に読んでおく。
第16回
予習・復習
教科書を使った予習が必要。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておく。目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
到達目標の①〜③はそれぞれの単元に対応している。それゆえ、単元毎の課題レポートで理解度を確認し、成績評価とする。なお、課題レポートについては次回以降の授業の際に解説し、理解が足らなかった点を補足する。

8.参考図書・文献
食料・農業・農村白書
https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h30/index.html からダウンロードできる。
食育白書
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/h30_index.html からダウンロードできる。

9.履修上の注意
①受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談すること。事情によっては、録画を視聴するなど、特別な配慮を行う場合がある。
②体調不良による一時的な遠隔授業の対応について、前日までの申し出には対応するが、当日は対応できない。
③自然災害を含む災害時での対面授業の取りやめの対応について、遠隔授業を実施するので、対面授業が中止になった当日は、必ずunipaを確認すること。
④本授業はフードスペシャリスト養成課程の対象科目である。