シラバス情報

科目名
食品学実験Ⅱ (金曜Ⅰ・Ⅱ校時)
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
1年
ナンバリング
単位
1単位
時間
金曜Ⅰ・Ⅱ校時(9:30〜11:45)
教室
教科書
基礎から学ぶ 食品化学実験テキスト 谷口亜樹子 古庄律 松本憲一 /編 建帛社

1.担当教員
担当教員
大久保 剛
研究室
181室(1号館6階)
オフィスアワー
火曜日Ⅳ校時

2.授業の目的
(1)授業の目的
 1年生であるためKYT(危険予知トレーニング)を徹底し、潜んでいる「危険」を予知しながら実験を進めて行くことを習慣付けさせる。自分で考え、班で協力し合い、課題に対応して行く。課題としては、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの定量実験を中心に行い、基本的な食品分析方法を身に付ける。同時に機器操作に習練し、実験操作のテクニカルな基本動作を身に付ける。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 実験に潜む「危険」を予知しながら、操作を行うことが出来るようにする。
 〈学部DP5③、健栄DP2①、健栄DP2②〉 
② 自分で考える力を身に付ける。
 〈学部DP5②、健栄DP2①、健栄DP2②〉
③ 各種栄養素の基本的な分析方法(定量方法)を行うことで、食品成分の物理・化学的特性について理解する。
 〈学部DP5①、健栄DP2②〉
④ 機器操作、試薬の調整などの実験の基本動作を習練する。
 〈学部DP5①、健栄DP2②〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 食品学実験Ⅰを踏まえて、引き続き、化学実験の基礎的な注意事項、試薬や器具の取扱い方を習練し、実験における有効数字や濃度の単位についてもしっかり理解を深め、自分で実験準備・実施が出来るようにする。食品学実験Ⅱでは、各栄養素の定量実験を中心に進めて行く。これに連動して食品成分の物理的・化学的特性について理解を深めて行く。自分で考えるような問い掛けを繰り返し行っていく。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」に従って講義を行う予定である。1週間前に次のテーマに関するプリントを配布する。また、教科書の該当ページを熟読し、実験手法のイメージを確認すること。
(2)授業の受け方
 実験時は常時、保護メガネを装着する。そして、B4判のノートを必ず作ること(ルーズリーフの使用は不可)。
 常にこの後どのようなことを行なえば、実験を的確に効率よく進めことが出来るか、班のメンバー連携しながら考えること。その際、KTYにより危険を事前に察知し、怪我をしないようにすること。
 実際の機器、器具の操作や実験中の様子などを気が付いたことは、必ずノートに記載すること。
(3)復習の仕方
 定量実験を行った際には、求めるべき数値(その週の課題になっている栄養素の含有量)を求めること。
 復習として、実験中のポイントやノートに記載した事柄をまとめ、実験の内容を理解すると共に、レポート提出時の資料とすること。また、疑問点は教員に質問をしたり、書籍などを調べてその週のうちに解決すること。

5.受講にあたってのルール
アカデミック・オネスティ(学問的誠実性)を重視しています。
講義の内容を、教員(場合によっては学生)の明確な許可なしに、録音、ダウン撮影、コピー、あるいは記録することを禁じる。
情報倫理行為に反するため、授業で配布された資料等を、担当教員の許可なく他人と共有すること、担当教員や出席者に対し、SNS などで誹謗中傷したりすることを禁じる。
また、レポートの提出については、汲むべき事情がない限り、提出期限の過ぎたものに関しては、評価の対象としない。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション、KYT実習
本講座は、授業の展開によって、講義内容の変更の可能性があります。変更の場合には随時、UNIPAにより告知する。
第2回
水分と灰分の測定
(1)測定容器の恒量測定
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第3回
水分と灰分の測定
(2)水分と灰分の測定
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
水分・灰分測定実験を例にとってレポートの書き方をレクチャー
第4回
タンパク質に関する実験(1)
ケルダール法(試薬の調整)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第5回
タンパク質に関する実験(2)
ケルダール法(定量実験)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第6回
脂質に関する実験(1)
中性脂質とリン脂質の抽出
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
タンパク質実験・レポート提出(1)
第7回
脂質に関する実験(2)
TLCによる脂質種の同定
GCによる脂肪酸種の同定
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第8回
脂質に関する実験(3)
脂質の化学的性状(試薬の調整、過酸化物価測定)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第9回
炭水化物に関する実験(1)
全糖量の定量(フェノール‐硫酸法)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
脂質実験・レポート提出(2)
第10回
炭水化物に関する実験(2)
還元糖量の定量(Somogyi-Nelson法)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第11回
ビタミンに関する実験(1)
ビタミンCの定量(試薬の調整)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
炭水化物実験・レポート提出(3)
第12回
ビタミンに関する実験(2)
ビタミンCの定量(インドフェノール滴定法)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第13回
ミネラルに関する実験(1)
カルシウムの定量(試薬の調整)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
ビタミン実験・レポート提出(4)
第14回
ミネラルに関する実験(2)
カルシウムの定量(EDTA滴定法)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第15回
ミネラルに関する実験(3)
カルシウムの定量(原子吸光法)
予習:前週配布のプリントおよび教科書を確認、実験のイメージをつかむ
復習:ノートをまとめ、レポートを書くときに対応できるようにする
第16回
期末テスト
ミネラル実験・レポート提出(5)
予習・復習
当該週の講義で学んだことは、当該週に理解するように努める。翌週以降に疑問点を残さないように予習・復習を実施する。
予習・復習の時間設定はしておりませんが、目安の時間として、予習45分、復習30分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1) 試験(30%)…実験を通じて取得して欲しい知識を問う問題を出題します。追試は実施しません。
   後日、問題の解説を実施する。
   〈到達目標③、到達目標④〉
(2) レポート(20%)…単元毎にレポートを提出してもらいます。特にレポートの書き方(レポートの体裁を成しているか)を中心に評価します。
   後日、レポートの書き方例を提示する。
   〈到達目標③、到達目標④〉
(3) 受講態度(50%)…実験に取り組む姿勢を中心に評価します。協調性などを中心に主体的に実験を進めることが出来るかがポイントになります。
 注)15回のうち5 回以上の欠席で再履修確定。遅刻は、やむを得ない場合を除いて2回で1回の欠席扱いとする。
   出席の点呼を終えた時点で不在の場合は遅刻、授業開始30分を過ぎたら欠席とする。
  〈到達目標①、到達目標②〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
 本科目は、管理栄養士国家試験受験資格、食品衛生管理者及び食品衛生監視員任用資格の取得において履修要件科目となっています。また、卒業必修科目です。
 配慮が必要な学生に関しては、初回のオリエンテーション時に申し出るようにすること。当該科目るについて台風、豪雨、暴風雪、地震等によって学生の通学が不可能となった場合、Zoomによる遠隔(オンライン)授業に切り替えて実施する場合がある。また、対面授業が中止の場合は、休構にする。補講は追って知らせる。 
・実験の場合、遠隔授業には対応しない。
・講義の場合、遠隔授業にする場合がある。