シラバス情報

科目名
公衆栄養学Ⅰ (金曜Ⅲ校時)
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
火曜日2校時(10:40〜12:10)
金曜日3校時(13:00〜14:30)
教室
火曜日144教室
金曜日142教室
教科書
『ウエルネス 公衆栄養学』 (前大道教子・森脇弘子・加藤浩子著、医歯薬出版株式会社)
後期の公衆栄養学Ⅱ・公衆栄養学実習でも使用します。
参考書:日本人の食事摂取基準2020

1.担当教員
担当教員
佐々木 裕子
研究室
佐々木 裕子(1号館6階173室)
オフィスアワー
火曜日12:50〜14:00

2.授業の目的
(1)授業の目的
地域や国レベルでの健康増進と疾病予防を目指す栄養の政策や行政の管理栄養士活動について理解する。地域社会(コミュニティ)の健康・栄養問題および関連要因の把握,課題分析を行い,地域社会の関係者・関係機関の横断的な連携・協働を促進し,健康・栄養施策の計画立案,実践,評価,フィードバックを行う公衆栄養マネジメント能力の基礎を習得する。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 行政の管理栄養士を取り巻く社会環境や法律・制度を理解する。
② 我が国の健康づくり施策の推移と展開について学び、管理栄養士として何ができるのかを考える。
③ 国民健康・栄養調査の概要,並びに結果の推移を評価し、活用ができるようになる。
④ 都道府県や市町村における健康づくり施策を担当する行政,関連する組織の役割を知り、連携ができるようになる。
⑤ 地域における食環境づくりのアイディアを考えることができる。
健康栄養学科のディプロマポリシーである 「2.人間の食行動と食環境を把握しエビデンスに基づく基準に照らして、健康・栄養課題への支援や対策の実践的方法の基礎を身につけている。」に該当する科目である。食行動の把握と食環境の分析をもとに、国や都道府県の政策について学ぶ。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
この科目は、行政栄養士の実務経験を持つ教員による公衆栄養学の授業である。
地域の保健所や市町村保健センターで行われている保健・医療・福祉・介護システムの栄養関連サービスに関するプログラムの作成・実施・評価を理解し、行政の管理栄養士としてそれらを総合的にマネジメントする能力を養う。また、わが国の栄養政策の企画・評価、特に健康日本21や食育推進計画について事例をあげながら理解する。さらに、その実現のために、社会資源の活用や栄養情報管理、健康づくりに関わるソーシャルキャピタルの構築について学び、そのために必要な他職種とのコミュニケーション能力を養う。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」にそって、授業を展開するので、表に記された教科書の対応する箇所をあらかじめ読んでくること。教科書のページ順通りの進み方ではないので、予習の際には授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」をよく確認のこと。
(2)授業の受け方
管理栄養士国家試験のための指定科目なので、欠席の場合は補講を行います。
国家試験の科目は、ルーズリーフではなく、ノートを作成することが望ましい。
黒板の記述、スライド参照だけではなく、重要だと思ったことや疑問に思ったことなどはメモすること。管理栄養士国家試験に準じて、講義の最後に小テストを行う予定である。授業は対面授業を基本とする。(遠隔授業は行わない)
途中、コンピュータによる演習を含みます。
(3)復習の仕方
授業の最後に行なった小テストで、できなかった所は、早いうちにまとめること。その際、不明な点や疑問点については、改めて調べてノートに加筆するとよい。

5.受講にあたってのルール
(1) 受講時の基本姿勢(マナー):受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2) 遅刻・欠席・早退の扱い:  30分を超える遅刻は欠席扱いとし、遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席とみなす。欠席した場合は、「欠席届」を提出すること。
(3) 期末試験の受験資格: 講義15回のうち、欠席回数が3分の1以上の者は期末試験を受験できない(すなわち再履修となる)。
(4) 期末試験時の不正行為の扱い:カンニング等の不正行為を行った場合は試験点を 0 点とする(すなわち再履修となる) 。
(5)実習打ち合わせ等も欠席に含まれる。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
4月12日・16日
公衆栄養学の概念・オリエンテーション(導入)
管理栄養士モデルコアカリキュラム
教科書 第1章
第2回
4月18日・21日
公衆栄養活動と管理栄養士
第3回
4月25日・28日
健康・栄養問題の現状と課題
第4回
5月2日・19日
健康づくり施策①栄養士法
第5回
5月9日・26日
健康づくり施策②健康増進法
第6回
5月16日・6月2日
健康づくり施策③健康日本21
第7回
5月23日・6月9日
健康づくり施策④食育基本法
第8回
5月30日・16日
健康づくり施策⑤食環境整備
第9回
6月6日・23日
健康づくり施策⑥国民健康・栄養調査
第10回
6月27日・30日
健康づくり施策⑦特定健康診査・特定保健指導
第11回
7月4日・7日
公衆栄養アセスメント(食事調査の種類)
第12回
7月11日・14日
栄養疫学(食事調査結果の分析)
第13回
7月18日・21日
公衆栄養プログラムの展開(食生活指針・バランスガイド)
第14回
7月25日・28日
公衆栄養プログラムの評価
第15回
8月1日・8月補講日
諸外国の健康・栄養問題と課題
第16回
試験期間
まとめと定期試験
予習・復習
教科書を使った予習が必要。授業前に必ず該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめてくること。復習では、その日のうちにノートをまとめ、疑問点を調べて加筆しておく。目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分が必要。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
・ 受講態度および出席状況(15%)・・・ 臨地実習における欠席は考慮する。
・ 定期試験(85%)・・・欠席が多い場合は、定期試験を受けられないことがある。再試験も含めて評価する。

8.参考図書・文献
日本人の食事摂取基準2020年版

9.履修上の注意
資格要件に関する情報:栄養士・管理栄養士は必修(専門必修)。
この科目の単位を取得できない場合は、4年生で行われる臨地実習Ⅳに行くことができないので、注意して下さい。
受講に際して、心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当者に相談して下さい。事情によっては、レポートなどの特別な配慮を行う場合があります。