シラバス情報

科目名
生化学Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
月曜日Ⅰ校時(9:00〜10:30)
教室
123教室
教科書
『スタディ生化学』(渡邊敏明編著、建帛社)

1.担当教員
担当教員
小嶋 文博
研究室
169室(1号館6階)
オフィスアワー
月曜日Ⅲ校時

2.授業の目的
(1)授業の目的
 生化学Ⅰでは、細胞の基本構造と機能について理解し、生体構成成分としての糖質・脂質の代謝がどのように行われるのかについて概説できるようになることを目的とする。特に生体構成成分としての糖質・脂質やそれらの代謝中間体については、その化学式及び構造式をかけるようになることが望ましい。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
【細胞と生体成分(糖質・脂質)についての理解】
①細胞の構造と機能について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
②糖質の構造と機能について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
③脂質の構造と機能について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
【生体内代謝:糖質代謝と脂質代謝についての理解】
①代謝(異化と同化)について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
②酵素、補酵素の機能について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
③解糖系、クエン酸回路、電子伝達系と酸化的リン酸化、熱産生について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
④糖新生経路、グリコーゲンの合成・分解経路、ペントースリン酸経路、ウロン酸経路について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑤脂肪酸の合成、伸長、不飽和化の経路とβ酸化、ケトン体の合成・利用経路について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑥トリアシルグリセロールの合成・分解経路について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑦コレステロールの合成経路とコレステロールの利用について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
⑧脂質の輸送経路について説明できる。
〈健栄DP1、健栄DP2、健栄DP3、健栄DP4〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 生化学は、人体の構造と機能及び疾病の成り立ちに関連する分野の科目であり、生命現象を分子レベルで理解しようとする学問である。生化学Ⅰでは、はじめに細胞の構造と機能について学ぶ。次に代謝全般について学び、代謝に関わる酵素の特徴や分類、補因子(補酵素)、酵素の反応速度やその調節機構について学ぶ。酵素について十分に理解した上で、糖質の構造と機能について学習し、その糖質が体内でどのように消化・吸収され、どのように代謝されていくかについて、種々の代謝経路を通して学んでいく。糖質の次は脂質について学ぶ。脂質の構造と機能について学習し、その脂質がどのように消化・吸収され、どのように運搬され、どのように代謝されていくかについて、分解と合成という見方で学んでいく。生化学Ⅰでの授業内容はここまでとなるが、生化学Ⅱでは、続きの「タンパク質・アミノ酸の基礎」からスタートする。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
【6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間】にそって授業を行うので、予習・復習欄に記した教科書の該当箇所を予め読んでおくこと。
(2)授業の受け方
 講義では主にパワーポイントを使用し、教科書に沿って作成された講義資料に従って進めていくので、重要だと思ったこと、気になったこと、疑問点などを、講義資料中にできる限り多くメモをとっておくようにすること。
(3)復習の仕方
 生化学Ⅰ用の復習ノートを準備し、毎回学習した内容にあたる講義資料または教科書の部分を、必ず復習ノートにきれいに丸写しするか、自分でまとめて書き記しておくこと。また小テスト問題を何度もやり直し、小テスト問題の正解に関しては、いつでも正確に答えられるようにしておくこと。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時の基本姿勢(マナー)
・受講時は、私語を慎み、居眠り・内職等は行わないこと。
(2)遅刻・欠席・早退の扱い
・遅刻が20分を超えた場合は欠席扱いとする。また遅刻2回で1回の欠席とみなす。早退は欠席扱いとする。
・欠席した場合は、後日「欠席届」を提出すること。メールでの欠席等の連絡は行わないこと。
(3)期末試験の受験資格
・講義15回のうち、出席回数が10回未満の者は期末試験を受験できない(すなわち再履修となる)。
(4)期末試験時の不正行為の扱い
・カンニング等の不正行為を行った場合は、評価点を0点とする(すなわち再履修となる)。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション(シラバスの確認)
第1章 生化学とは何か
第2章 細胞から人体の構造まで
【予習】:教科書該当箇所(1〜16頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第1回小テスト
第2回
第3章 代謝の全体像
第12章 酵素
【予習】:教科書該当箇所(17〜19頁、114〜126頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第2回小テスト
第3回
第13章 ビタミンの基礎
【予習】:教科書該当箇所(127〜143頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第3回小テスト
第4回
第14章 ビタミンの代謝と応用
【予習】:教科書該当箇所(144〜150頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第4回小テスト
第5回
第4章 糖質の基礎
【予習】:教科書該当箇所(20〜29頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第5回小テスト
第6回
第5章 糖質の代謝と応用
1.糖質の消化と吸収
2.糖質の代謝(解糖系)
【予習】:教科書該当箇所(30〜35頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第6回小テスト
第7回
第5章 糖質の代謝と応用
2.糖質の代謝(クエン酸回路・電子伝達系)
【予習】:教科書該当箇所(35〜38頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第7回小テスト
第8回
第5章 糖質の代謝と応用
3.糖新生
4.糖の相互変換経路
【予習】:教科書該当箇所(38〜45頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第8回小テスト
第9回
第5章 糖質の代謝と応用
5.血糖値の調節
6.糖質の応用
【予習】:教科書該当箇所(45〜49頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第9回小テスト
第10回
糖質代謝のまとめ
【予習】:教科書該当箇所(30〜49頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第10回小テスト
第11回
第6章 脂質の基礎
【予習】:教科書該当箇所(50〜59頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第11回小テスト
第12回
第7章 脂質の代謝
1.脂質の輸送とリポタンパク
2.トリグリセリドおよび脂肪酸の代謝
【予習】:教科書該当箇所(60〜66頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第12回小テスト
第13回
第7章 脂質の代謝
3.脂肪酸およびトリグリセリドの代謝調節
第8章 脂質の応用
1.不飽和脂肪酸の合成とエイコサノイドの代謝
【予習】:教科書該当箇所(66〜70頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第13回小テスト
第14回
第8章 脂質の応用
2.コレステロールの代謝
3.リン脂質の合成
【予習】:教科書該当箇所(70〜75頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第14回小テスト
第15回
脂質代謝のまとめ
【予習】:教科書該当箇所(60〜75頁)を読んでおくこと。
【復習】:①Web上の小テスト問題を解き直してみること。②教科書または講義資料の重要箇所をノートに書き写しておくこと。
第15回小テスト
第16回
期末試験
予習・復習
 この科目は講義科目で2単位なので、予習・復習の時間には1回の講義ごとに4時間相当が必要とされる。予習・復習欄に記したように、例えば、教科書を読むことを中心とした予習に1時間、教科書または講義資料を書き写す(まとめて書き記す)復習に3時間といったように、予習・復習に計4時間相当の時間を費やすことが必要である。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)小テスト(40%):毎回Web上で小テストを行い、全回分の総得点を40点分に換算する。
〈到達目標①〜⑧における専門知識の定着〉
(2)期末試験(60%):全講義の範囲での筆記試験を行い、総得点を60点分に換算する。
〈到達目標①〜⑧における「説明できる」ことの確認〉
(3)受講態度:1回でも受講時のマナーが悪かった場合は、最終的な評価の段階で、最大10点の範囲で減点する場合がある。

8.参考図書・文献
人体の構造と機能[2] 生化学 第14版
畠山鎮次
医学書院
9784260035569
シンプル生化学 改訂第7版
林典夫、廣野治子、野口正人、五十嵐和彦
南江堂
9784524246595
栄養科学イラストレイテッド 生化学 第3版
薗田勝
羊土社
9784758113540
Nブックス 三訂 生化学
木元幸一、後藤潔、大西淳之
建帛社
9784767906621

9.履修上の注意
(1)本科目は、健康栄養学科の卒業必修科目ですので、健康栄養学科の学生は、必ず履修してください。
(2)本科目は、栄養士資格、管理栄養士国家試験受験資格、食品衛生管理者及び食品衛生監視員任用資格のための履修要件科目となっております。
(3)受講に際して、特別な心配や不安なことがある場合は、必ず2回目の授業までに担当教員にご相談ください。状況に応じて特別な対応、特別な配慮を行える場合があります。
(4)体調不良等による一時的な遠隔授業の対応は一切いたしません(欠席となります)。
(5)自然災害(台風、大雪等による交通機関に影響がでた場合)により、本学が対面授業を中止した場合には、可能な限り遠隔授業で対応いたします。