シラバス情報

科目名
神経・生理心理学Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜4限(14:40~16:10)
教室
教科書
なし(スライドのPDFを配布します)

1.担当教員
担当教員
大場 健太郎
研究室
非常勤講師室
オフィスアワー
授業終了後

2.授業の目的
(1)授業の目的
感覚、記憶、感情など様々な心的過程を脳の働きの産物として捉えるのが神経・生理心理学です。本講義では、脳・神経系の基礎知識、脳活動と心的過程の対応関係、さらに脳・神経系の損傷とその結果生じる障害や疾患について総論的に理解できることを目的とします。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
到達目標
①神経・生理心理学の基礎知識を習得する
②心の働きとその障害を脳・神経系の機能と関連づけて理解できるようになる〈心福 DP1〉
③神経・生理心理学の諸問題に対し自分で考え適切に判断するための知識や態度(リテラシー)を身につける〈心福 DP6〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
神経・生理心理学の基礎的内容を概説します。前半は脳・神経系の構造と機能やそれらの研究方法、後半は感覚、記憶、感情などの心的活動を支える神経基盤を学びます。神経・生理心理学の身近な例を取り上げながら、講義を展開していきます。クリッカーやUNIPAを用いた課題も実施します。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
毎回、次の講義のテーマやキーワードを伝えるので、その内容について調べてくること。
(2)授業の受け方
授業中に重要だと思ったことはメモをとり、疑問に思ったことは質問すること。
(3)復習の仕方
授業中に書いたメモを整理し、不明な点や疑問点は調べて解決すること。

5.受講にあたってのルール
(1)受講時は私語を慎み、居眠りや講義に関係のない作業は行わないこと
(2)カンニング等の不正行為を行なった場合は試験点を0点とする

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
第2回
脳神経系の構造と大まかな機能
中枢神経系の構造
第3回
大脳皮質の機能局在
機能局在論、ブロードマンの脳地図
第4回
脳活動の生理学
神経細胞、シナプス、活動電位
第5回
こころの計測1 非侵襲脳機能計測
脳波、脳磁界、PET、MRI、NIRS
第6回
こころの計測2 心理生理状態計測
心拍、体温、発汗、瞳孔反応
第7回
感覚・知覚と脳神経系の関わり
視覚、聴覚、体性感覚、嗅覚、味覚
第8回
学習・記憶と脳神経系の関わり
ヘブ則、長期増強、記憶の構造、記憶障害、H.M.
第9回
言語と脳神経系の関わり
言語野、失語症
第10回
行動・注意と脳神経系の関わり
頭頂連合野、運動前野、一次運動野、半側空間無視
第11回
情動・ストレスと脳神経系の関わり
パペッツ回路、ヤコブレフ回路、HPA系
第12回
動機づけと脳神経系の関わり
ホメオスタシス、視床下部
第13回
睡眠・概日リズムと脳神経系の関わり
睡眠段階、サーカディアンリズム
第14回
発達障害・精神疾患・神経疾患と脳神経系の関わり
DSM、ICD、神経変性疾患、認知症
第15回
まとめと定期試験
第16回
予習・復習
予習:毎回、次の講義のキーワードを伝えるので、その内容について調べてきてください(120分)
復習:講義中のメモを整理し、不明な点や疑問点は調べて解決するようにしてください(120分)

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
1. 出席(30%)出席確認はクリッカーを用いて行います。授業内でも授業後でも、積極的に発言・質問してください。
〈到達目標①③〉
2. 授業内の課題や確認問題(30%)授業内に取り組む課題や確認問題への回答を評価します。
〈到達目標②③〉
3. 定期試験(40%)選択や穴埋め中心の問題を実施します。
〈到達目標①②③〉

8.参考図書・文献
公認心理師ベーシック講座 神経・生理心理学
早川友恵・田邊宏樹
講談社
978-4-06-526215-3
公認心理師カリキュラム準拠 臨床神経心理学[神経・生理心理学]
緑川晶・山口加代子・三村將(編)
医歯薬出版
978-4-263-26561-1

9.履修上の注意
・受講に関する不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談に来て下さい。申し出があった場合には、状況に応じて特別な対応をする場合があります。
・自然災害(台風、大雪等による交通機関に影響がでた場合)による対面授業中止の場合は可能な限り遠隔授業を実施しますので、対面授業が中止になった当日は、必ず UNIPA を確認してください。