シラバス情報

科目名
学習・言語心理学
開講年度学期
2023年度後期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
2単位
時間
木曜日Ⅱ時限(10:40〜12:10)
教室
5号館525教室
教科書
『公認心理師の基礎と実践8 学習・言語心理学』(楠見孝 編、遠見書房)

1.担当教員
担当教員
渡邊 兼行
研究室
5号館3階
オフィスアワー
水曜日 13:30〜14:30、金曜日 10:30〜11:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
 人は発達の過程でさまざまな事柄を学びます。言葉を学び、箸の持ち方を学び、足し算や引き算を学び、物理の法則を学び、人とのかかわり方を学び、などなど、生まれてから死ぬまでの間に、人は実に多くのことを学びます。それでは、人はどのようにしてこれらの事柄を学ぶのでしょうか?この講義では、心理学における学習観を追いながら、人の学びについてみなさんと考えてみたいと思います。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 学習に関する心理学的知識と理論を習得する。
 〈心福DP6〉
② 言語に関する心理学的知識と理論を習得する。
 〈心福DP6〉
③ 学習と言語に関する心理学的知識と理論を支援に応用できるよう洞察を深める。
 〈心福DP6〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 学習と言語という2つのトピックについて心理学的な知識と理論を学びます。主に授業の前半は学習について、条件づけ、知識の獲得、動機づけといった内容を、後半は言語の習得や言語使用と理解、言語と文化といった内容を扱います。また、学習と言語に関する障害についても、その支援と合わせて扱います。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 毎回、予習の課題を出します。予習課題は、他の授業で過去に習ったはずの、もとになる知識の確認であったり、事前に知っておいてほしい補足的な知識の確認であったり、自分なりに考えてほしい問題だったりとさまざまですが、授業の準備となる事前学習として必要なものになります。こちらで課題を用意しますので、それに回答してください。課題はLMSからインターネット上で提出するようになります。授業前の決められた期日までに提出してください。
 もちろん、事前に教科書に目を通すなどの、自分なりの予習も怠らないように。あらかじめ教科書を読んでくることで、授業の内容も頭に入りやすくなりますし、聴くポイントもつかめます。わからない語句や専門用語があれば、あらかじめ調べてくることも必要でしょう。できれば、自分なりになるほどと思った点や疑問点を、ノートにまとめてくると、よりよい準備となるはずです。予習の際には「6.授業計画と予習・復習の内容及び必要な時間」をよく確認して下さい。
(2)授業の受け方
 授業はプリントを配布し、PowerPointのスライドで進めていきます。プリントとPowerPointは、必ずしも一対一対応しているわけではありませんので、考えながらメモを取って下さい。スライドの内容を書き込んで穴埋めをするだけではなく、先生が話したこと、自分なりに考えたことなどもどんどんメモしていくことが必要です。その際、予習で読んできた内容と結びつけながら授業を聞き、ノートを取ると良いでしょう。
 また、授業中に発言を求められる機会もありますので、進んで手を挙げて発言することが求められます。発言を求められていない場面でも、疑問がある場合や自分の意見を言いたいときには、挙手をして発言して下さい。発言は、自分にとってももちろんためになるものですが、一緒に授業を取っている他の学生にとっても有意義になるはずです。ですので、授業中の発言には、それなりの評価を加味します。
(3)復習の仕方
 授業中に書いたノートは単なるメモですので、それを後で整理してまとめる必要があります。その途中で必ず、理解があやふやだったり、さらに疑問に思うところが出てくるはずです。その時には改めて調べたり、先生に聞いたりして、知識や理解の不十分なところを補いましょう。わからない点や疑問点は、自分の知識と理解を深めるためのチャンスですので、それをしっかり捕まえて、授業の内容を深めていって下さい。
 みなさんの自学自習の補助として、LMSで授業で提示したPower Pointのファイルと授業で配布したプリントをダウンロードできます。

5.受講にあたってのルール
(1)授業を妨げる行為(飲食・喫煙・携帯電話やスマートフォン・化粧・私語など)は一切認めません。著しい場合は、退室をしてもらうこともあります。
(2)遅刻・早退の場合は、できるだけ事前に担当教員に許可を取っておき、静かに速やかに入退室して下さい。事前に許可をとれなかった場合も、できるだけ早めに事情を説明して下さい。なお授業の妨げになりますので授業中に挙手で退室の許可を求める必要はありません。
欠席については、「欠席届」をできるだけ事前に提出して下さい。やむを得ず事前に提出できない場合もできるだけ早いうちに提出して下さい。授業中に配布されたプリントについては、あとで受け取りに来るか、LMSからダウンロードして下さい。
 なお、遅刻・早退・欠席のいずれの場合も、成績評価の直接の対象とはなりません(出席による加点も遅刻・早退・欠席による減点もない)が、不在による損失は非常に大きいはずですので、必ずその分を補充するように勉強して下さい。また欠席が多い場合(出席が授業回数の3分の2に満たない場合)は、原則として試験の受験資格を失うことが大学のルールとして取り決められていますので、この授業もそれに従います。
(3)予習課題を毎回提出してもらいますが、〆切を過ぎた場合には、その程度に応じて減点、または評価されないことになります。〆切は厳守するようにして下さい。
(4)授業内の小テストが2回ありますが、この授業では、成績評価の基準として定期試験に相当するものになります。したがってカンニング等の不正行為があった場合には、大学の取り決め通りその学期の単位をすべて失うことになりますので、くれぐれもそのようなことが無いよう注意して下さい。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
9月21日
第2回
学習の基礎〜パヴロフ型条件づけ
第2章(pp.25〜35)、予習課題
9月28日
第3回
学習の基礎〜オペラント条件づけ
第2章(pp.36〜47)、予習課題
10月5日
第4回
技能学習と熟達化
第3章、予習課題
10月12日
第5回
社会的学習
第4章、予習課題
10月19日
第6回
問題解決と学習の転移
第5章、予習課題
10月26日
第7回
動機づけ
第6章、予習課題
11月2日
第8回
ここまでのまとめと小テスト①
11月9日
第9回
言語の習得
第7章、予習課題
11月16日
第10回
非言語的・前言語的コミュニケーション
第8章、予習課題
11月30日
第11回
言語使用と知識
第9章、予習課題
12月7日
第12回
言語理解と産出
第10章、予習課題
12月14日
第13回
言語と推論
第11章、予習課題
12月21日
第14回
言語、思考、文化
第12章、予習課題
1月11日
第15回
ここまでのまとめと小テスト②
1月18日
第16回
1月26日(予備日)
予習・復習
 毎回予習課題が出されますので、期日までに提出するようにしてください。また、復習としてノートを読み返し、わからなかった点を改めて調べ、ノートを完成する作業を行ってください。平均して各回4時間程度がおおよその目安となります。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)小テスト(計80点)…2回の小テストのうちよい方を50点満点、悪い方を30点満点に換算して、合計80点満点で評価します。
 〈到達目標①、到達目標②〉
(2)予習課題(10点)…毎回の予習課題の提出状況・取り組み状況について、合計10点満点で評価します。
 〈到達目標①、到達目標③〉
(3)授業参加(10点)…授業内での発言を1回1点で、10点まで評価します。
 〈到達目標③〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
・ 災害時等で対面授業ができない場合、遠隔授業に切り替える場合があります。その際はシラバスの記載通りに授業を実施できない可能性があります。シラバスの記載内容に変更があった場合は、その都度お知らせします。
・ 授業への参加について、特別な事情がある場合、特別な不安や心配がある場合には、第2回授業までの間に必ず担当教員まで相談に来て下さい。試験・出席・課題の免除と代替課題の提示など、状況に応じて特別な対応をする場合があります。相談が遅れると対応が不可能になる場合もありますので、必ず第2回授業の前までに相談に来て下さい。また、第2回以降、履修の途中で特別な事情が生じた場合についても、できるだけ早く相談に来て下さい。早ければ早いほど対応が可能です。