シラバス情報

科目名
心理福祉専門演習Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
3年
ナンバリング
単位
1単位
時間
金曜日Ⅳ時限(14:40〜16:10)
教室
5号館3階536教室
教科書
『意識的な行動の無意識的な理由 心理学ビジュアル百科 認知心理学編』(越智啓太 編、創元社)

1.担当教員
担当教員
渡邊 兼行
研究室
5号館3階
オフィスアワー
火曜日 10:30〜11:30、金曜日 10:30〜11:30

2.授業の目的
(1)授業の目的
 文献を読み解き、それについて討論し、研究テーマを決め、さらに関連する文献を収集し、討論を重ね、研究計画を立て、研究を実施し、結果を分析し、結果について考え、議論し、論文にまとめる、という心理学研究の一連の流れを体験することで、科学的手続きに基づいた人間理解の方法を学びます。また、4年生での卒業論文の研究と執筆のための準備のための科目でもあります。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 専門的な文献を読み解き、批判的に検討し、自分の意見を述べることができる。
 〈心福DP6、心福DP8〉
② 興味や関心に応じた研究テーマを設定し、適切に研究計画を立てることができる。
 〈心福DP1、心福DP7〉
③ 研究計画に基づいて研究を実施し、統計的な手法を用いてデータを分析できる。
 〈心福DP1、心福DP7〉
④ 得られたデータをもとに論理的に考察し、レポートや論文にまとめることができる。
 〈心福DP6、心福DP7〉
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 記憶や思考などの認知心理学の主要なトピックに加え、感情や対人関係などの関連領域に至る様々なトピックで心理学実験を行います。それを通して、心理学実験の計画からその報告までの一連の流れを身につけてもらいます。その過程で企画立案力、調査力、情報処理能力、分析力、批判的思考力、表現力といった、将来役立つであろうと思われる力を獲得することが期待されます。
 前期は、認知心理学に関する実験をグループで行います。後期には、自分たちで計画した実験を行い、ゼミ論としてまとめます。前・後期とも、その過程で文献調査や議論の機会も設けます。

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
 前期の実験は、原則として授業時間外に行うことになります。また、発表のための準備も授業時間外の活動が必要とされます。後期は、研究の準備、実験・調査の実施、データ入力や分析等で授業時間外の作業が必要になります。
(2)授業の受け方
 前期の実験については、参加者を集めてグループで実験を行います。その後の文献調査については、調べた内容を順番に発表してもらいます。後期は研究のための作業が中心です。積極的に参加しましょう。ノートに記録をとっておくことも重要です。
(3)復習の仕方
 前期の実験は、原則として授業時間外に行うことになります。また、発表のための準備も授業時間外の活動が必要とされます。後期は、研究の準備、実験・調査の実施、データ入力や分析等で授業時間外の作業が必要になります。

5.受講にあたってのルール
(1)ゼミですので、積極的な参加が求められます。無断欠席、無断遅刻は論外ですが、ただいるだけでも話になりません。
(2)止むを得ず、欠席、遅刻、早退の場合には、必ず事前に知らせて下さい。どうしても事後報告になる場合にも、速やかに報告して下さい。
(3)自分のやるべき仕事はしっかりとやりましょう。発表や研究の事前準備、事後作業など、手を抜いた仕事をしてはいけません。自分の手に余りそうなときは相談して下さい。サポートします。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
4月14日
第2回
実験①〜実験の概要、進め方
実験の準備
4月21日
第3回
実験①〜経過報告①
実験の実施
4月28日
第4回
実験①〜経過報告②
実験の実施
5月12日
第5回
実験①〜データのまとめ方
実験の実施・データ分析
5月19日
第6回
実験①〜データの分析・考察
文献調査・レポート作成
5月26日
第7回
実験②〜実験の概要、進め方
実験の準備
6月2日
第8回
実験②〜経過報告①
実験の実施
6月9日
第9回
実験②〜経過報告
実験の実施
6月16日
第10回
実験②〜データのまとめ方
実験の実施・データ分析
6月23日
第11回
実験②〜データ分析・考察
文献調査・レポート作成
6月30日
第12回
文献調査の進め方、テーマの検討
7月7日
第13回
グループ研究に向けて〜文献検索
文献調査・発表準備
7月14日
第14回
グループ研究に向けて〜発表①
文献調査・発表準備
7月21日
第15回
グループ研究に向けて〜発表②
文献調査・発表準備
7月28日
第16回
8月4日(予備日)
予習・復習
 実験の準備や実験の実施、関連する文献の検索と読解、発表やレポートの準備など、授業時間外の活動が多くなります。おおむね、平均して各回1時間程度は必要になると考えてください。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1)出席と参加(30点)…出席状況です。参加状況が著しく悪い場合は減点します。
 〈到達目標①、到達目標②、到達目標③〉
(2)前期レポート(30点)…実験の成果をレポートにまとめてもらいます。
 〈到達目標②、到達目標③、到達目標④〉
(3)前期発表(30点)…発表を評価します。
 〈到達目標①〉
(4)前期自己評価(10点)…前期の終わりに面接をします。そこで自己評価をしてもらいます。ノートなど、評価の証拠を残しておいてください。
 〈到達目標①、到達目標②、到達目標③、到達目標④〉

8.参考図書・文献

9.履修上の注意
(1)ある程度の心理学の基礎(特に実験と統計の知識や方法)があることが求められます。全くない場合、それなりの努力が必要です。
(2)履修者の希望によっては、何かイベントも考えます。4年生との交流もできればやりたいです。
(3)演習を履修するにあたって、心配や不安、相談、事前に伝えておきたいことがある方は、第2回授業までに担当者まで申し出てください。代替課題を出すなどの特別な配慮をする場合があります。
(4)悪天候など、対面授業が困難になった場合の遠隔授業への切り替えについては柔軟に対応します。