シラバス情報

科目名
社会的養護Ⅰ
開講年度学期
2023年度前期
配当学年
2年
ナンバリング
単位
2.00単位
時間
金曜日Ⅱ時限(10:40〜12:10)
教室
教科書
『社会的養護』伊藤嘉余子・福田公教編著 ミネルヴァ書房

1.担当教員
担当教員
川上 芳夫
研究室
川上 芳夫
オフィスアワー

2.授業の目的
(1)授業の目的
子どもの権利とはどのような事かを理解し、国民の義務である児童養護の社会的な仕組みを理解します。児童養護の先駆者の業績を学ぶことにより、現在の社会的養護の問題点と、今後の児童養護のあり方についても考察します。
(2)到達目標とディプロマポリシーとの関連
① 児童養護とは何か、子どもの権利とはどのような事かを理解する。 

②  社会的な児童養護の制度・仕組みを理解する。

③  児童養護の先駆者の業績を知り現在につながる諸制度を理解をする。

④  児童福祉施設の役割を理解する。
人間発達学科のディプロマポリシー「保育士、幼稚園教諭、小学校教諭等の教育・保育に関する職業をめざす学生は、子どもの成長発達を支える専門職として必要な知識・技能を十分身につけている」に基づき、特に児童養護の制度・仕組みに係る知識の獲得を目指す科目です。
※2023年度各学科各学年のディプロマ・ポリシーはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/12fXHZFs-QxpNCVWvy1Ah18OkW4o0cwMx/view?usp=sharing】
※2023年度各学科各学年のカリキュラムマップはこちらのリンクからご確認ください。
【https://drive.google.com/file/d/1_VfRI8PurPp9sWP0mwRAT3xoGWeppXkA/view?usp=sharing】

3.授業の概要
 この授業は児童相談所での児童福祉司や教育委員会のスクールソーシャルワーカーの実務経験がある教員による社会的養護の授業です。子育ては原則として両親が家庭で養育するものですが、核家族化の進行、地域の養育力の減少、女性の社会進出などの種々の社会的要因で家庭での子育てが両親や親族だけでは難しくなっています。児童虐待の増加や子どもの貧困など子どもをめぐる問題が顕在化するなかで、子どもの権利と国民の義務としての社会的養護のシステムがどのように構築されているかを学びます。また児童養護の歴史的な変遷、先駆者の業績などを学ぶことにより、今後の社会的養護の枠組みを考えます

4.授業の受け方・勉強の仕方
(1)予習の仕方
○ まず、教科書の該当ぺ一ジをきちんと読みましょう。初めて出る重要語句や人名には解説が書かれています。本文だけでなく、解説や図表もよく見ておいてください。 
○ 教科書には、各レッスンごとの「見出し」の下に内容を数行に要約した文がのっています。本文を読んだ後、もう一度見出しと要約文を読んでみると、理解が深まると思います。
(2)授業の受け方
○ 原則として、授業の最初に前回の学習内容の確認テストを行います。自分の理解度をチェックするためのものです。ただちに復習の時間をとりますので、答えをただ写すのではなく、自分が理解不十分なところを教科書を読み直してみましょう。
○ できるだけ補助プリントを用意して、ノートをとる時間は省きたいと考えています。よく講義を聞いて、アンケートに書く内容を考えましょう
(3)復習の仕方
○ 毎回の講義資料を中心に復習していきましょう。確認テストと解説だけでよく理解できないときは、いきなり答えだけを教科書から探そうとせず、教科書の本文全体を何回も読んでみましょう。

5.受講にあたってのルール
○ 教科書はひんぱんに参照します。授業開始時には机上で該当ページを開いておきましょう。
〇 基本的に、毎回の授業はオンラインで受けることが可能な形で組み立てていきます。諸事情で対面での出席が難しいときは、可能であれば、オンラインで参加してください。

6.授業計画と「予習・復習」の内容及び必要な時間
テーマ
予習・復習
備考
第1回
オリエンテーション
 社会的養護の意味
教科書第1章
第2回
日本の養護問題の現状と子ども虐待
教科書第1章
第3回
子どもの権利擁護から考える
第4回
社会的養護の基本理念
教科書第1章
第5回
社会的養護の歴史1
教科書第2章
第6回
社会的養護の歴史2
教科書第2章
第7回
近年の社会的養護の課題
教科書第2章
レッスン6 
第8回
社会的養護の制度と実施体系
教科書第3章
第9回
子どもの権利擁護と社会的養護
教科書第4章
第10回
社会的養護の理念と原理
教科書第5章
第11回
施設養護の実践と方法Ⅰ
教科書第6章
第12回
施設養護の実践と方法2
教科書第6章
第13回
家庭養護の実践
第14回
社会的養護に求められる専門性と援助技術
教科書第8章
第15回
社会的養護の課題と展望
教科書第9章
第16回
予習・復習
 目安の時間として、授業1コマにつき、予習120分、復習120分を想定しています。教科書を使った予習が必要です。授業前に該当する教科書のページに目を通して、疑問点をまとめておきましょう。復習では、できればその日のうちに理解が不十分なところを教科書と配布プリントなどで復習しておきましょう。

7.評価方法(テスト、レポート、課題等へのフィードバック方法を含む)
到達目標と評価項目の関連
(1) 試験(50%)…(内容は第1回目の授業の時に説明します。)
 (2) 提出課題等(50%)…毎回提出していただく提出課題の取り組み、授業態度を加味します。

8.参考図書・文献
「そだちあい」のための社会的養護
遠藤 由美
ミネルヴァ書房
9784623092963

9.履修上の注意
(1) 病気・怪我など突発した事故や特別な事情がある時には申し出てください。
(2) 特別な配慮を希望する学生は申し出てください。
 (3)  その他疑問な点があれば気軽に質問してください。
【一時的な遠隔授業の対応について】
【(自然)災害時の授業対応について】
 基本的に、毎回の授業はオンラインで受けることが可能な形で組み立てていきます。諸事情で対面での出席が難しいときは、可能であれば、オンラインで参加してください。